毎月、7の付く日(7日、17日、27日)は、川上貴裕がブログ記事を執筆します!

面接力向上

教採塾の川上です。

4月より、「7」の付く日は、私がブログを更新していきます!

(どこかのお店のポイントデーのような響きですが(笑))

 

 

さて、第1弾は、現役の大学生からの悩みを解決していきます。

というのも、最近、大学生から教採の勉強方法や2次試験対策についてよく聞かれます。

 

全ての大学が、というわけではありませんが、大抵の大学は、大学構内のとある一室に集まって勉強したり、面接・模擬授業を見合ったりということをしていると思います。

本当にその勉強方法が、その場にいる全ての学生に当てはまった勉強方法なのかと、私自身、学生時代から疑問に思っていました。

 

現役の大学生は、教採を受験したことが無いため、未知の世界に対する恐怖・不安があるでしょう。

その恐怖・不安を、同じ一室で情報交換したり、一緒に勉強したりして、和らげているのもあるとは思います。

 

一室に集まって勉強することが悪いと言っているわけではありません。

しかし、中には、付和雷同で、一緒に勉強しているという、その雰囲気だけで自分が勉強している気になったり、先輩たちの都合の良い話だけを信じたりして、その通りにする人がいます。

同じ学生でも、学力の水準や2次試験で魅せることができるであろうポテンシャルも違うのに、他のみんながやっていることを自分もやれば、合格できると信じてやまないのでしょう。

 

ハッキリ言いますが、自分の戦略も立てず、平均に埋没してしまっては、現役合格は遠のくばかりです。

もちろん、勉強仲間がやっていることで、「これいいな」、「自分でやってみても上手くいく」という場合は、その人から学んで、真似てみることも必要でしょう。

 

でも、ただ単に、人がするから自分もしてみよう、真似てみようではダメです。

そもそも、その人はライバルであると同時に、自分と全く同じ人間性ということはありません。

その人にはその人の、自分には自分に合った戦略を立案していく他ありません。

 

また、一室で大学生が集まって勉強するにあたり、面接や模擬授業のレベルがまた平凡すぎる、という事実もあります。

 

理由として、

 

① 指摘はあるが、どう改善したら良いのか的確なアドバイスがない。

② 模擬授業を普段の授業と同等だと勘違いしている。

③ 表現豊かに演出ができない。

④ 発問がチープ。

⑤ 板書の魅せ方が下手。

⑥ 語りが普遍。

 

などが挙げられます。

 

① 指摘はあるが、どう改善したら良いのか的確なアドバイスがない。

学生同士が面接や模擬授業を見合うので、教採の採用側の目線ではなく、ただ自分が思ったことだけを指摘します。その指摘に明確な根拠がないことが多いです。

また、指摘する内容も、「立ち位置が違う、礼の仕方が…」、「字が大きいor小さい」、など、しょうもない部分ばかり指摘します。

 

② 模擬授業を普段の授業と同等だと勘違いしている。

自分が小中高生時代に見てきた担任の授業、塾などでアルバイトをして身に付けた授業力、これらの授業が普段の授業だとすれば、模擬授業は、全くの別次元です。

模擬授業には、模擬授業なりの魅せ方・技法・作法があります。

模擬授業には、オーディション的な性質を持っています。

採用側は、1日に何人もの模擬授業や面接を見ています。

ありきたりの授業を模擬授業で行い、誰が感動するでしょうか。

誰が「君の授業いいね!ぜひ先生になってもらいたいよ!」と思うでしょうか。

 

③  表現豊かに演出ができない。

面接も模擬授業も、その場限りの「お芝居」です。

面接の数十分、模擬授業の数十分を、面接官から好印象を持ってもらえるように演じるだけでいいのです。

しかし、同じ学生同士、友達同士で面接や模擬授業をするからでしょうか。

恥ずかしさや馴れ合いから、そもそもの意味を成さない練習も数多く見てきました。

普段通りのままで臨むような、いわば大根役者を数多く見てきました。

表情・声・見栄えなどを徹底的に鍛錬する必要があります。

何度も何度も「役者」として訓練し、採用側の好印象・高評価を勝ち取った者勝ちです。

でも、学生同士では、その訓練の仕方そのものが分からないといった場合が多いようです。

 

④ 発問がチープ。

そもそも「発問」とは、1つの問いで複数の答が返ってくるものを言います。

その逆は、1つの問いで1つの答しか返ってこないものですが、これを「質問」と言います。

多くの現役学生受験者の場合、模擬授業の問いが「質問」止まりなのです。

質問を発問と勘違いして、淡々と模擬授業を進めていくため、いかにも学生らしい、奥行きの無い模擬授業になってしまいます。

そうなると、採用側が思うことは、「つまらない」、「平凡」、という印象だけです。

 

⑤ 板書の魅せ方が下手。

昨年、教採塾で大学生たちの模擬授業を見た際に驚くことがいくつかありました。

例えば、導入で前時の復習から入ろうとして、前時に習ったことを板書し始めたのですが、ど真ん中に復習事項を記載し、復習の時間が終われば、板書を消して、本時の授業を始める、ということがありました。

また、一部は縦書き、一部は横書きだったり。

数学の授業なのに、子供から見て右側から板書を始めたり。

チョークの、赤と黄の使い分けができていなかったり。(赤は強調や下線・横線に用いる。黄は重要単語・用語を記載する際に用いる。)

このような、教員としては基本的な部分を知らないまま、試験に臨む学生が結構いらっしゃいます。

 

⑥ 語りが普遍。

面接にしても、模擬授業にしても、あまりにも、同じ言い回しをし過ぎている傾向があります。

どんな言葉があるかというと、

・えー、えーと

・ちょっと、まぁ

・きちんと、ちゃんと

・はい、じゃあ、今日はちょっと

という類のものです。

「えー」を文節ごとに言う人がいますが、聞けば聞くほど、その人が何を言いたいのか、さっぱり分かりません。

「ちょっと」って、何がちょっとなのでしょうか。

「ちょっと聞いて」、と言う人がいますが、ちょっと聞いたら、あとは聞かなくていいの?とこちらとしては屁理屈を述べたくなりますよね。

「きちんと」って、「どうきちんとなの?」、「何をやったらきちんとしたことになるの?」

極めつけは、授業の最初の発言が「はい、じゃあ、今日はちょっと○○から始めます。」というセリフ。

繰り返しになりますが、採用側は1日に何十人もの面接や模擬授業を見ています。

これに限っては、学生さんだけに限りませんが、あまりに多くの人が使うので、採用側も飽き飽きしています。

夕方くらいの面接や模擬授業で同じようなことを言っている人がいたら、私が採用側なら、聞く気がしません。

採用する気すら起きません。

 

というように、付和雷同的な勉強方法で、何が正しくて何が間違っているのか分からないまま・知らないまま臨む学生が多い気がします。

 

今の自分ではダメだと分かっていても、自分を変えることは難しいかもしれません。

勇気が出ないかもしれません。

実際に行動に移せないかもしれません。

でも、それではいつまでたっても合格を勝ち取れません。

よく考えることは大切ですが、グズグズ迷っていては、道は開けません。

 

付和雷同的な勉強方法、対策、真似ごとから、まずは一歩踏み出してみて、行動してみて、自分だけの戦略を立案していくことが大切ですよね。

 

それでは、また「7」の付く日に!

 

 

教採塾

川上 貴裕

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