教員採用試験の面接の準備も、着々と進んでいることかと思います。
自己アピールを考えたり、志望動機を考えたり、自分自身の教育観を固めたりと、しっかりと準備をされていることでしょう。
さて、面接の練習には、いろいろな方法がありますが、そろそろ、圧迫面接の手法を取り入れて、練習をしてみることをお勧めします。
圧迫面接とは、面接官が受験者が答えることに対して、かなり「敵対的に」、反論や突っ込み質問をして、受験者が困惑するくらいまで、追い詰めてみるということです。
圧迫面接は、概ね、次の2つのことを評価するために行います。
(1)受験者の言っていることが、確固とした信念や志に基づいているものなのか、それとも受験用のにわか作文なのかを判断する。
(2)受験者のメンタルの強さ、ちょとした反論くらいには動じない、冷静で強い心を持っているかどうかを判断する。
ですから、仮に、ある受験者が次のようなことを言ったとします。
「私のアルバイト経験(民間企業での経験)を活かして、キャリア教育を充実させたいと思います。」
圧迫面接なら面接官は、
「ただだか2年くらいアルバイト(民間企業)で働いたからといって、なぜ、キャリア教育を充実させることができるのですか? 何か根拠があるのですか?」
「そもそも、キャリア教育とは何だと思いますか?」
「あなたには、キャリアを発展させていくための能力・資質がそなわっているのですか?」
などと聞いてくるでしょう。
また、もし、受験者が、次のように言うとします。
「私の長所は、あきらめない心です。このあきらめない心で、子供たちの教育を推進していきます。」
圧迫面接なら、面接官は、
「あきらめない心とは具体的には、どういう心なのですか?」
(仮に、受験者が上記の問いに、私は簡単に子供をあきらめないとか、アルバイトも辞めずに2年間働いた、と答えたとしても、)
「子供を簡単にあきらめないというのは、教師として当たり前、最低限の条件ではないですか。最低限のことができるのを、あなたは長所だと考えるのですか?」
「仕事を途中で投げだたりせずに、最後までやるのは、社会人・職業人として常識です、あなたは、常識的で誰でもやるべきことができるからといって、それを長所だと考えるのですか?」
「あきらめない」ことをあなたは長所だと言いましたが、あなたの人生で、普通の人ならあきらめてしまうような、大きな挫折や失敗があったのですか?
(仮に、受験者が、運動部の部活で、靭帯を切ったといった話をしても)
「10年以上、スポーツに打ち込んでいれば、大きなケガをすることはあるでしょう。その程度のことを克服したことを、あきらめない心だと考えているのですか?」
こんな調子で、受験者が何を答えても、徹底的に反論されるのが圧迫面接です。
圧迫面接では、面接官は、あなたを「いじめて」いるのではありません。
圧迫面接では、面接官は、あなたの言うことが「本物」かどうかを見極めようとしているのです。
圧迫面接では、面接官は、あなたが単なる受験用のにわか作文で語っていないことを確かめようとしているのです。
圧迫面接は、しっかりと練習しておくことが必要です。
仮に、あなたの志望自治体では、圧迫面接がないとしても、面接の演習の一つとして、圧迫面接をやっておく必要があります。
圧迫面接は、圧迫面接があるかもしれないから、練習するのではありません。
圧迫面接は、あなたの面接での語りを本物にするために、練習するのです。
圧迫面接は、あなたの面接での語りが、受験用のにわか作文ではなく、あなたの信念、理想、志に根ざしていることをしっかりと面接官に伝えるため、練習するのです。
教採塾の各校舎では、3月期の面接対策講座で、6時間、あるいは、3時間かけて、圧迫面接を徹底的にやっていきます。
校舎によって違いますが、河野正夫、川上貴裕、Ryoさん、TN先生が、徹底的に、受講生の面接の語りに圧迫質問をぶつけます。
もちろん、指導的愛情のこもっている圧迫質問ですが、厳しく、真剣勝負で、圧迫面接を演習していきます。
この圧迫面接の演習に耐えることができれば、あなたの思いと語りは本物になります。
3月の面接講座、お楽しみに!!
では、また明日!!
河野正夫
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