合格を祝いながらも、不合格を分析することが、来年の夏への常道です!!

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多くの教採合格の知らせをいただきました。

 

すべての学校種、多くの教科での合格の連絡をいただき、心からお祝い申し上げます。

 

合格された方は、これを新たなスタートにされ、教師として大いにご活躍されることを期待しています。

 

 

さて、教員採用試験対策講座を主催・担当している私は、合格を喜び、祝っているだけではいけません。

 

不合格を分析し、来年の夏の教採での合格を確実にする講座展開と指導方法を確立していく必要があります。

 

 

まずは、合格者と不合格者はどこが違ったのか?を分析して行くことからスタートしました。

 

 

 

合格者と不合格者の圧倒的な違いは、やはり、次の2点に集約されます。

 

(1)採用側が採用したい人物(経歴)に見えるか。

(2)採用側が採用したい外見(雰囲気)を持っているか。

 

 

まず、(1)採用側が採用したい人物(経歴)に見えるか、については、以下のことが言えます。

 

 

A. 採用側が納得するキャリア・チェンジでなければ、合格する可能性が低い。

 

例えば、民間企業で数年以上勤めたあとで、中学校数学の教師を志望するとします。

 

民間企業では数学とはまったく関係ない仕事をしていたのであれば、なぜ中学校なのか?なぜ数学なのか?という疑問が湧いてきます。

 

当然、採用側は、そこを突いてきます。ただ、教育公務員になりたいだけなのかと疑われます。

 

これが、もし、貿易会社で英語を使う仕事をしていて、日本人の英語力をもっと向上させる必要があると想いを抱くようになり、世界で通用する英語を学んでほしいので、中学校英語の教師を志望しているというのであれば、かなり説得力が増します。

 

 

B. 技能が必要な教科では、技能の証明が必要。

 

例えば、高校英語教師を志望するとします。高校英語は、当然ながら、中学校英語より高度な英語を扱います。当然、高校英語教師の志望者には、高い英語力が求められます。

 

単に英語の重要性やグローバルな人材の育成といった想いだけを述べても、高校英語では合格できません。

 

私の過去の受講生で、高校英語で合格を勝ち取った人のほとんど全員は、TOEICで900点以上を取得していました。

 

失礼を顧みず、はっきりと申し上げれば、TOEICで900点も取れないのに、高校英語教師を目指す方がどうかしている、ということになります。

 

実際の教採での合否を分析しても、高校英語教師の場合は、TOEICで900点以上を取っている人の合格可能性は非常に高いということは歴然とした事実です。

 

 

C. 筆記試験での得点が低い。

 

たとえ1次試験の筆記試験と2次試験が分離されていたとしても、統計的に合格者と不合格者の差を分析すると、筆記試験(教職教養・専門教養)での得点が低い人は、最終的に不合格になる可能性が高いことがわかります。

 

教職教養や専門教養の筆記試験の得点が低いということは、教採の合否に関して、致命傷となり得ます。

 

教職教養の得点が低いということは、教師志望者なのに、教育のことがわかっていないということにもなりますし、専門教養の得点が低いということはその専門教科を教える資質がないということにもなります。

 

中には、教採の筆記試験の内容など、実際の授業には関係ないと豪語する人もいますが、関係あるかどうかは別にして、教師になろうとする人が、教育原理も教育法規も教育心理も教育時事も知らないでは話になりません。

 

自分の無知・無教養を授業には関係ないと言い訳をして正当化するような人が、教採合格を勝ち取ることは困難と言わざるを得ません。

 

 

次の、(2)採用側が採用したい外見(雰囲気)を持っているか、については、次のことが言えます。

 

 

A. 外見や表情に好印象が持てない。

 

これは本当に致命傷です。人は外見ではないなどと言いますが、面接では違います。外見や表情がすべてだと言いたいくらいです。

 

どんなに言葉を飾っても、語る表情に「危うさ」があれば、合格しません。

 

わずか15分〜30分程度の面接ですから、受験者の全てを知るすべはありません。

 

ですから、採用側は、外見や表情に「危うさ」を感じれば、採用を控えます。

 

外見や表情の「危うさ」をなくしていく特訓が必要です。

 

 

B. 完璧の中に不自然さがある。

 

語りの内容も、外見や表情も完璧な人がいます。

 

一見すると、この人が不合格になるなんて想像できないと思えるほど、完璧な人がいます。

 

ところが、完璧の中に不自然さがあると、合格しない可能性が高まります。

 

例えば、みなさん、演劇を見にいった時に、舞台上の役者さんたちが、随分、大げさにセリフを言ったり、演技したりしていると感じたことはありませんか?

 

教採の面接では、さすがに、演劇ほど大げさな不自然さはないでしょうけれど、それでも「作り過ぎ」感が出ている場合があります。

 

語りも表情も完璧なのですが、完璧であるが故に、その中に、なにか人為的なもの、「作った感」が出てしまい、不自然さが感じられてしまいます。

 

面接では、不自然さが感じられれば、信憑性が失われます。

 

信憑性が失われると、面接での合格は難しくなります。

 

 

C. 独りよがりが感じられる。

 

面接は、必ずしも、自己主張をする場所ではありません。

 

あなたの意見や主張を表明することが、面接の目的ではありません。

 

面接の目的は、採用側に気に入ってもらうことです。

 

ところが、受験者の中には、自分の想いが強過ぎて、採用側に気に入ってもらうことよりも、自らの意見や想いを主張することに力が入る人がいます。

 

確かに、自分の意見や想いを伝えることは重要なのですが、意見や想いを伝える目的を間違ってはいけません。

 

教採の面接では、採用側に気に入ってもらうために、意見や想いを伝えるのです。

 

採用側を論破し、何かを教示するためではありません。

 

しっかりとした自分の軸を持つことと、独りよがりの意見を主張することとは違います。

 

ここのところの微妙な分別ができない人は、面接で不合格になる可能性が高まります。

 

 

以上、不合格の分析を行いました。

 

今年、教採で不合格になっている人は、上記のいずれかに当てはまっています。

 

 

11月からの各教採塾の各講座では、上記のことを徹底して意識し、上記の不合格の要因を無くしていく演習や特訓を繰り返していきます。

 

 

来年の夏の教採こそ、全員一発合格を目指して、11月からの新年度の講座を展開していきます!!

 

 

 

では、また明日!!

 

 

 

教採塾

河野正夫

 

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