CUPの法則で、教採の面接で合格を勝ち取ろう!!

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個人面接や集団面接での話し方の極意は、

クリア(Clear)に、

ユニーク(Unique)に、

ポジティブ(Positive)に。

が基本中の基本です。

それぞれの頭文字をとって「CUPの法則」と呼んでいます。

CUPの法則は、3つのうちどれが欠けても面接は失敗してしまいます。

CUPの法則のうち、今日は特に、クリアに(Clear)話すということについてお話ししましょう。

クリアに語るということは明解に分かりやすく話すということです。

そのために必要な最重要の3つは、

1.結論から話す。

2.短文を重ねて話す。

3.抽象語だけで話さない。 

です。

1.結論から話すというのは、カタチの上で言えば、まず結論を話してから、それから説明なり理由を語るということです。”conclusion first”(結論が先)は、分かりやすい話し方の大原則です。カタチだけではなく、心構えの観点で言えば、結論を持ってから話すということになります。

カタチと心構えの両面から、「結論から話す、conclusion first」を捉えておくことが何よりも重要です。面接の準備をする人なら、カタチの上での「結論から話す」は誰でも知っているでしょう。でも、心構えとしての「結論から話す」をしっかりと理解している人は少ないのです。

心構えとしての「結論から話す」とは、「考えながら話さない」ということであり、「話したいことがないのであれば話はできない」ということであり、「想いがなければ言葉は空虚だ」ということに他なりません。語りの下手な人は話しながら考えます。それでは、よい話になりません。やはり、想いの準備が必要です。

想いの準備ということを心に留めておいてください。面接の下手な人にかぎってナイーブなことを言います。「原稿を準備していても仕方がない。自分をそのまま出せばいいんだ。」この言葉を濫用してはいけません。この言葉が教訓になるとしたら、それは言葉だけではダメだということです。

言葉の準備だけではダメなのですが、想いの準備がなければ、人は語ることはできません。この想いの部分こそ、伝えたいことであり、語りたいことであり、結論として先に言いたいことなのですから。

「原稿で言葉なんて準備してもダメだ」なんて言う人は、言葉についてサボっているのではありません。自分の想いを積み上げていくことをサボっているのです。普段からの想いもなしに、理想も志もなしに、面接で上手く語れるはずがありません。ましてや自分を出すことなど無理です。自分がないのですから

だから、「結論を先に」というときには、原稿用紙を埋めるときに結論から書き始めるというカタチの上でのことと併せて、あなたに伝えたい想いや信条がありますか、という心構えの部分にも留意していただきたいのです。

2.短文を重ねて話す。これもとても重要です。一文がダラダラと長くなるのは、考えながら話している証拠です。例えば「私は幼い頃からピアノを弾いているのですが、あまり上手とは言えないかもしれませんが、両親からも支えられて、今まで打ち込んできたのですが・・・」というような話し方はダメです

先程のような話し方になるのは言いたいことがはっきりしていない証なのです。これを例えば、「私が15年間打ち込んだピアノから学んだことは3つあります。一つ目は・・・」のように語れば、遥かに分かりやすくなります。結論が先ということもありますが、短文を積み重ねて話すことは重要なのです。

アメリカの大統領の演説などは、短文をたたみかけて話します。特に重要演説などはその傾向が特に強いです。ダラダラと話すことは聞き手の理解度を極端に下げます。話しの下手な人は1分間くらいの話なら平気で1文で話します。1分間の話なら思いきって8文から10文くらいで話してみるのも効果的です

1分間の文章を何文で話すかは内容などにもよりますので、ルールなどはありませんが、できるだけ短く話してみる努力をしてみましょう。8文から10分でというのは、短文を重ねて話すための練習として敢えてやってみるということでご理解くださいね。いつも切れ切れの文で語るわけではありません。

短文を積み重ねて話すためには、一つ一つの短文を作れなければなりません。短文を作れるということは、言いたいことがはっきりしているということです。文が短ければ短いほど、言いたいことが明確になっていなければなりません。だから、短文で話す訓練をしてみるのです。

3.抽象語だけで話さない。これも非常に大切です。教採などの面接での語りや自己アピール文などでは、抽象語のオンパレードといったこともよくあります。「子どもの心に寄り添うために教師なります」とか「個性を尊重することの大切さを実感しました」といった表現の羅列である場合が多いのです。

抽象語を多用するのは、具体的な想いや、経験に基づいた信条や、未来に向かっての明確な夢がない証拠です。ですから、耳に心地よさそうな抽象語に逃げるのです。抽象語だけで話す人は、面接官から厳しい評価を受けます。時には、意地悪な追加質問に遭遇することになります。

私が面接の語りを添削する時に、厳しいコメントを付けながら全面的な言い換えを求めるのが、今日お話しした「クリアに話す・書く」ができていない場合です。クリアでないと分かりにくい、分かりにくければ伝わりにくい。伝える力が低い人は教師に向いていないから厳しく指導します。

伝わるように話すということは、教師の資質の第1歩でもあります。伝える力を身に付けた上で、教採に臨んでいただきたいと願っています。

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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