国語の学び方-国語が苦手な人は、こうして学びましょう!!-

旧ブログ記事
今日は一般教養の国語の勉強法についてお話しましょう。小学校全科の内容学の国語にも通じます。

専門教養としての国語は今日お話しする勉強法よりは、遥かに高度な勉強が必要ですので、専門の国語については、また日を改めてお話します。今日は一般教養(小学校全科の国語)としての国語の勉強法についてご紹介しますね。

国語は教採受験者のほとんどの人にとって母語である日本語に関する科目なので、多くの人が何を勉強していいのか分からないと思っているようです。中学校、高校の時の国語も何を勉強したのか明確には分からないと言う人も多いのではないでしょうか。

私自身は、元々は国語教師なので、この現状は悲しいのですが、勉強法のご紹介なので、現状からスタートしなければいけません。

現状の大きな要因は少なくとも2つあげられると思います。

一つ目は、国語で本来学ぶべきことと国語の試験問題のあり方の乖離。

二つ目は、何を学べばよいのかの不明瞭さ。

国語教師の眼から見れば、この2つに対するそれなりの答や、国語教育の現状の改善への方向性を提言することはできるのですが、それと一般教養(小学校全科)の国語の勉強法のあり方とは違います。ここでは、あくまでも教採の一般教養問題としての国語の勉強法についてお話しすることにしますね。

教採の一般教養(小学校全科)の国語の問題を解くために学ばなければならない分野は6つにまとめることができるでしょう。もちろん、受験県によって傾向の差はあります。

1.漢字・熟語。

2.ことわざ・故事成語。

3.国文法。

4.文学史。

5.長文読解。

6.古文(漢文)

この6つを浅く広く、しかもコンパクトにやっておくことが必要です。

1の漢字・熟語は、日本語の使い手として最低限の能力でしょう。とは言っても、パソコン等での漢字変換に慣れてしまっている現在では、この漢字問題も結構、難しいと感じる人もいます。教採前にどこかでコンパクトに漢字や漢塾語について総復習しておくと安心です。

2のことわざ・故事成語も教養ある日本人として欠かせないものです。一般教養の国語ですから、この部分を聞いてくることも多いものです。ことわざ・故事成語を日常会話で用いることは少なくなってきていますので、これもどこかでコンパクトにしっかりと総復習しておく必要がありますね。

3.国文法。国語(日本語)の文法は、母語話者である日本人は特に意識しなくても概ね話せますので、文法問題として明示されるとかえって解けないものです。助詞の意味や、助詞と助動詞の識別、主語と述語の関係、修飾と被修飾の関係など、出題されやすい文法項目はしっかりと押さえておくとよいですね。

4.文学史。一般教養の国語(小学校全科の国語)で、案外、得点を取りやすいのが文学史です。読者家なら文学史に出てくるような主要作品はほとんど読んでいるでしょうから、特に勉強することもないかもしれませんが、大多数の受験者は、名前と作者くらいしか聞いたことがないかもしれません。これも総復習が必要です。

文学史の勉強法は、教採の一般教養レベルで言えば、要は、文学作品と作者名、そして、その作者がどの時代の人だったかを理解しておけば充分です。時に、冒頭の文が出題されることもありますので、有名作品の冒頭の文には親しんでおくとよいでしょう。(国語教師としては、作品と作者とのマッチングだけでは悲しいのですが、教採の一般教養(小学校全科)の筆記試験レベルでは、これで得点が取れるはずです。)

5.長文読解。国語の問題のメインはこれですね。説明文、小説、随筆、詩など各ジャンルの文章に慣れておく必要があります。概ね傍線部の意味が問われたり、文章の趣旨が問われたりするので、読解力を付けておく必要があります。

6.古文(漢文)古文は全ての県で出題されるわけではないようですが、勉強するのならば、基本的な古語や古典常識を学んでおくと良いですね。一般教養の国語の場合、そんなに難しい文章は出題されませんから、高校1年くらいのレベルの古文が読めれば充分でしょう。苦手な人は復習が必要です。

上記のような勉強を進めるに当たっては、教採用、あるいは、大学入試用、高校生用などの参考書や問題集がたくさん出ていますので、書店で手に取って眺めて、気に入ったものを購入するのが良いでしょう。

1冊だけで、相当程度の効果を期待したい人に、是非、お勧めしたいのが、いわゆる「国語便覧」です。「国語便覧」は一般的な名称で、出版社によって、「国語図説」とか「図説国語」とか「国語総合便覧」など、いろいろな名前が付いています。

この「国語便覧」は、国語という教科の内容の全体像を見渡せることに加えて、現代文、古文、漢文などについて概観でき、文学史や文法(現代文、古文、漢文)も一通り学べます。図表や写真もたくさんあり、楽しく国語について学習できます。上手く使えば、この1冊だけで、一般教養(小学校全科)のレベルであれば、十分に合格点が取れる内容が詰まっています。

「国語便覧」は、いろいろな出版社が販売していますが、例えば、次のものをお奨めします。

『常用国語便覧』 浜島書店

これ一冊で、国語についてとても詳しくなれますよ!!

私たちの母語である国語、教採の勉強を兼ねて、もう一度、学び直してみましょうね!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

—–

コメントはまだありません

コメントを残す

旧ブログ記事
4月は「レトリカル・パフォーマンス」の特訓で、教員採用試験の面接で絶対合格を狙います!!

レトリカル・パフォーマンスという言葉をご存知でしょうか?   あまり広く使われている言葉で …

旧ブログ記事
川上貴裕ファンの方、グッドニュースです!!自己アピール添削のプチ個人レッスンを東京で開講!!

川上貴裕ファンの方、グッドニュースです!!     川上による自己アピール添削の …

旧ブログ記事
これから1ヶ月余りは、Ryoさん三昧!!Ryoさんからパフォーマンスの力を学びましょう!!

これから1か月余りは、まさに、Ryoさん三昧です!!       &n …