午前の部と午後の部の総合対策講座には、そうた(広島県の教採で小学校教諭に合格している大学4年生)。
夕方の部の2次試験対策講座には、ゆうと君。
そうたは、いつもの通り、笑顔を振りまき、初回の講座を明るくしてくれました。
講座資料の配布などもテキパキと行ってくれて、さすがは有能なアシスタントのそうたでした。
夕方の部は、ちょっとした事情があって、そうたが退席しなければいけないので、横浜から来てくれていた、ゆうと君にアシスタントを頼みました。
ゆうと君は、教師ではありません。
ゆうと君は、プログラマーで、ICT系の管理者です。
資料の配布などを手伝ってくれればいいかなという感じで、3時間のアシスタントをお願いしました。
2次試験対策講座の第1回は、語りの極意、語りのインパクト、語りの切り口を講義・演習しました。
いつもそうですが、私の面接講座の第1回は、かなり厳しく、熱く、鋭いものになります。
「頭では分かっているつもりでも、なかなか言葉にできない。」というもどかしさを一番体験するのが、面接講座の第1回です。
私は、厳しく、熱く、鋭く、受講生をリードしていきます。
ユーモアを交えながらも、容赦のないレベルの語りを求めます。
受講生たちは、必死についてこようと賢明にもがいています。
そんな時、ペアワークで語りを創り上げるという演習をしました。
受講生数が偶然にも、奇数だったので、ゆうと君にも受講生とペアを組んでもらいました。
ゆうと君とペアを組んだ受講生は、それまでの講座内で語りの構築に四苦八苦していました。
ゆうと君は、教育に関しては素人なので、大丈夫かな?と思いながら、ペアワークでの演習を眺めていました。
すると、ゆうと君は、なかなかの切れ者なのです。
ゆうと君は、教育の素人という立場で、次々と相手に質問やコメント、相槌を投げかけて、ペアの相手の想いや語りを引き出しています。最初は、語る内容も、語る言葉も見つけられていなかった受講生が、どんどん想いを見いだし、言葉にしていました。
ゆうと君は、淡々と話し相手になっています。でも、単なる話し相手ではなく、相手の個性や言葉を引き出す手法を次々と駆使していました。
ゆうと君が語りかけると、その受講生はどんどん想いと言葉を固めていっています。
なかなかやるな!ゆうと君!と思いながら、ふと、ゆうと君の机を見て、私は驚愕しました。
ゆうと君は、それまでの2時間あまりの時間での演習、自己紹介、発表を聞きながら、すべての受講生のマインドマップをA4 の用紙いっぱいに作りあげていたのです。
だれがどのようなことに興味を持ち、どのような熱い想いをもっているかをゆうと君流にマインドマップにまとめ上げ、すべての受講生の個性を把握しようとしていました。
そして、そのマインドマップで分かったことをもとにして、ペアを組んだ受講生に語りかけて、その受講生から想いと語りを引き出そうとしていました。
あらら、担当講師の私より、効果的な指導をしているではないか!と嬉しいやら、悔しいやら。。。
ペアワーク後の発表でも、ゆうと君とペアを組んでいた受講生は、なかなか良い発表をしていました。
ゆうと君のあの指導を経験したのは、その受講生だけでしたが、これは使わない手はない!ということで、ゆうと君には、ちょくちょく来てもらおうかと企んでいます(微笑)。
次は、尾道校か広島校に招待してみましょうかね!!
いやあ、クリエイティブ・プログラマーのゆうと君の腕前はさすがでした。
やはり、一芸に秀でた人は、何をしても上手いんだなあと実感した次第です。
何かに秀でると、自ずと、他のことも上手くできるようになるんですよね。
講座の後、ゆうと君と食事をしながら、講座を振り返りながらお話したら、ゆうと君は、すべての受講生の多様なバックグラウンドをつかんでいて、あの人とはこんな話をしてみたいなあ!などと楽しそうに語っていました。
きっと、ゆうと君なら、有能な教育者にもなれるだろうなと思いました。
ゆうと君の腕前にちょっとだけ嫉妬した瞬間でした。
写真は、ゆうと君が描いたマインドマップです。個人情報保護のために、思いっきりぼかしています(微笑)。
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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