基礎から積み上げる社会科(中学校社会・高校地歴・公民)の勉強法とは??

今日は、社会科(中学校社会、高校地歴・公民)の勉強法についてお話します。

専門教養としての社会科の勉強法は、一般教養としての社会科の勉強法とは異なるところがかなりあります。もちろん、基本は同じなのですが、どのレベルまで学ぶのかが全く違います。

一般教養としての社会科の問題は、概ね、高校入試レベル、つまりは、義務教育(中学校)で学んだことをしっかりと踏まえていれば、7,8割は正解できます。でも、当然ながら、専門教養としての社会科は高校入試レベル(中学校内容レベル)ではダメです。

もちろん、専門教養としての社会科を学ぶ人も、それぞれの専攻分野があるでしょうから、例えば、政治経済が専門の人は日本史や日本地理が弱いというようなことがあるかもしれませんし、地理が専門の人は倫理社会が弱いといったこともあり得るでしょう。

社会科が専門でも自分の専攻分野は分かるけれども、他の分野が全く自信がないという場合は、その不得意科目については一般教養レベルから積み上げていく必要があるでしょう。社会科(どの教科でも)は、基礎ができていないと、それ以上の積み上げがまったくできませんから、まずは基礎からです。

基礎はある程度できているとして、専門教養としての社会科をどのように勉強していくかということであれば、まず、強調しておかなければならないのは、それぞれの受験者が現在、どの程度の知識レベルであるかを正確に知らなければならないということです。

社会科の学習領域は広大かつ膨大です。それぞれの受験者の知識レベルも千差万別なのが現状です。まずは、自分のレベルが現状でどの辺りなのかをピンポイントに理解しておく必要があります。そのための簡単な方法は、センター試験の社会科各教科を3年分くらいやってみることです。

センター試験はマークシート方式なので、教採の専門教養の筆記試験とは形式が違うと思う人もいるかもしれませんが、センター試験は非常に幅広い領域を上手くカバーし良問が多いので、過去3年分くらいすると自分はどこが弱いのかが分かってきます。センター試験過去問に挑戦することをお奨めします。

まずはセンター試験からです。センター試験がクリアできるのであれば、すぐに全国の教採の専門教養の社会科の過去問に挑戦するのがいいでしょう。もっと専門科目の内容学を究めたいのであれば、難関国立大学、難関私立大学の社会科各科目の入試問題過去問のいくつかに挑戦してみるのも良いでしょう。

参考書としては、流れがある程度分かっている科目であれば、一問一答式の参考書(問題集)を使うのが効果的でしょう。日本史なら、『日本史B一問一答【完全版】2nd edition』がお奨めです。世界史なら、『世界史B一問一答 完全版 2nd edition』をお奨めします。

日本史の流れを本気で勉強されるのならば、山川出版さんの『詳説日本史研究』が良いでしょう。世界史なら、同じく山川出版さんの『詳説世界史研究』がベストです。ただし、どちらも分量が多い本格的参考書です。

日本史や世界史と異なり、地理、政治・経済、倫理社会は参考書選びに困ることもあるようですね。もちろん、これも一問一答式を使ってもよいのですが、あらかじめ大まかな流れや基礎知識が全くない状態で一問一答式を使うのは結構、非効率になります。

そのために便利なのが、文英堂さんのシグマ・シリーズの参考書です。とても使いやすく、ある程度のレベルからでも、ゼロからのスタートでも専門教養水準の力を付けることができます。

地理であれば、『理解しやすい地理B (理解しやすい 新課程版) 』がお奨めです。

政治経済であれば、『理解しやすい政治・経済 新課程版』がお奨めです。

倫理なら、『理解しやすい倫理 (新装版) 』がお奨めです。

現代社会も押さえておこうという方には、『理解しやすい現代社会 (理解しやすい 新課程版) 』もあります。

今のうちに基礎固めをしておくと、来年の教採の専門教養は安心ですよ!!

今日は、あくまでも、知識系の内容を固めるお話をしました。

教採用の指導法系、指導要領系の内容の勉強については、明日、お話しすることにしましょう!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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