多くの該当者が、筆記試験免除だ！と喜んで、小論文で受験していますが、その合格率はさほど高いものではありません。

具体的な数字は、後で述べますが、まずは、一般論から申し上げます。

筆記試験は、相当程度に客観的なものです。正解は正解、不正解は不正解です。従って、猛勉強して、満点近く取れれば、ほぼ確実に1次試験は合格します。本当に満点を取っていれば、2次試験でも、「1次試験では満点だったんだな！」と一目置かれるかもしれません。一目は置かれなくても、満点ならば、1次試験の合格はほぼ確実ですので、自分で自分の1次試験合格をある程度、コントロールできます。

一方、小論文の方は、相当程度に主観的なものです。小論文は、人物評価試験です。よほど、自分の人格、教育観、人間的魅力、表現力に自信がなければ、人物評価だけで教採を受験するのはリスクがあります。筆記試験が免除されるとは、決して、筆記試験を合格点とみなすということではありません。人物という観点だけで評価するということです。ですから、筆記試験の点数が持ち点としてもらえるわけではありません。筆記試験で人物評価してもらって、人物で評価してもらえなければ、評価は0点です。合格するわけがありません。

少し、極端な言い方をすると、

筆記試験は、猛勉強で対応可能です。

人物試験（小論文）は、人間的魅力（表現力）を向上しなければ合格できません。

と言うことになります。

では、具体的な例で見てみましょう。

広島県の場合、小・中・高・特支・養護で全体の教採受験のうち、

1次試験を筆記試験（教職教養＋専門教養）で受けた人（一般選考）が、
2,718人です。

1次試験を小論文で受けた特別選考（講師3年以上経験枠）が、
530人です。

そして、1次試験合格者数について、それぞれ見てみると、

一般選考1,008人で、1次合格率が、37％

特別選考（小論文）231人で、1次合格率が、44％

となり、小論文での受験者が少し高いのかなという気になります。

しかし、2次試験合格者数を見てみると、

一般選考616人で、1次試験合格者が2次試験を突破する率は、61％

特別選考（小論文）113人で、1次試験合格者が2次試験を突破する率は、49％

となり、小論文で受験したひとの合格率が低くなります。

全体を通した教採合格率を見ると、

一般選考が、23％

特別選考（小論文）が、21％

となります。

講師経験を3年積んだから、筆記試験が免除になった！と、得意げに小論文で受験しても、合格率はむしろ一般選考より低いのです。

しかも、広島県の場合、小論文で1次試験を突破して、2次試験で不合格になった場合、また翌年は1次試験から受験する必要があります。筆記試験で1次試験を突破して、2次試験で不合格になった場合は、翌年は1次試験免除になります（講師として在職している場合）。

ですから、小論文は、あまり「講師優遇」にはなっていません。

むしろ、筆記試験がないからこそ、人物評価の眼が厳しくなり、よほどの魅力や表現力がない限り、合格できないという感じになってしまいます。

ここが小論文試験で落ち続ける人の悲劇なのです。

広島教採塾が主催する小論文対策講座は、この落とし穴にはまらないように、1次試験の準備をしていきます。

筆記試験が免除だから教職教養は勉強しなくていい！という罠に陥らないように、しっかりと知識と教養を積み上げながら、小論文の表現力を勝ち取っていきます。

もっというなら、小論文の表現力だけでは、講師枠で合格することはできないので、トータルな受験戦略コンサルティングを行っていきます。

講師経験者の小論文試験だからこそ、小論文以外の人間的魅力もトータルにアピールしていく必要があります。小論文で1次試験を受ける受験者の願書の自己アピール書は完璧なものでなければなりません。

小論文で１次試験を受けて、合格を確実にするためには、講師経験者用の綿密な受験戦略が必要なのです。そして、その戦略は、筆記試験で受験する時の戦略よりも、はるかに緻密でハイレベルなものである必要があります。

ちょこちょこっと小論文を書いて、誰かに添削してもらってというような勉強をするから、不合格になるのです。

いいですか！！小論文で1次試験を受けた講師経験者の5人に4人は教採不合格になるのですよ！！

5人中、たった1人しか教採には合格しないのですよ！！

この現実をしっかりと見つめて、この現実の中でも、合格を勝ち取れる準備をしていきましょう！！

広島教採塾の小論文対策講座は、そのための講座です！！

では、また明日！！