教職教養の効果的な学び方とは??

今日は、教職教養の勉強の仕方についてお話しましょう。

教職教養は、筆記試験のためと、人物評価試験(小論文・面接等)のためという2つのことを念頭に勉強していく必要があります。

また、教職教養の筆記試験は、都道府県(政令市)によってその出題傾向が大きく異なることがあります。

出題傾向の異なりは、形式の違いと内容の違いがあげられるでしょう。形式の違いとは、マークシート方式、記述式、論述式などの違いです。内容の違いとは、ある県では、教育心理や教育史が出ないといった出題分野の違いです。

こうした違いは、過去問などをよく参照して理解しておくことが必要です。ただ、教職教養は、筆記試験の出題傾向に関わらず、人物試験にも必要なので、例えば、「教育心理は筆記試験に出ないから、一切に知らなくてもよい。」というようには考えないようにしましょう。ざっと眺めておくことは必要です。

例えば、広島教採塾の新年度の総合対策講座では、教職教養を次のように学んでいきます。

教育資料を読み解く(1)

教育資料を読み解く(2)

過去問から教育資料を読み解く(1)

過去問から教育資料を読み解く(2)

学習指導要領・総則、道徳を極める

学習指導要領・特別活動、総合学習を極める

重要答申を読み解く(1)

重要答申を読み解く(2)

教育法規を極める(1)

教育法規を極める(2)

教職教養の出題傾向に基づく、論述式解答の演習(1)

教職教養の出題傾向に基づく、論述式解答の演習(2)

グループワーク演習

新年度の教育資料を読み解く

新年度の教育資料に基づいた予想問演習

教育法規・直前演習 教職教養・直前演習

1次試験直前リハーサル

2次試験個人面接総合演習

2次試験模擬授業総合演習

広島県の教職教養の場合、まずは、広島県教育委員会が発行している『広島県教育資料』(通称、「県資料」)という1冊の本を読まなければなりません。この本は、教育委員会が作成している公式の教職教養の参考書・資料集といった感じのものです。これはしっかりと読み解いておく必要があります。

「県資料」だけでは、広島県の教職教養で合格点を取ることができませんので、まずは「県資料」でしっかり勉強したのちに、「県資料」でカバーされていない領域等をもっと詳しく学んでおく必要があります。

「県資料」は広島県の場合の特徴ですが、他の都道府県(政令市)の場合でも、同様の冊子を刊行しているところもあります。

そのような特別な冊子がないところでは、最初は一つの参考書(問題集)に絞って、まずは、これを征服することから始めようという感じでやることが効果的だと思います。教職教養の学習の最初は、何かを「通し」でやっておくということが非常に効果的だからです。

さて、広島県の場合なら、「県資料」の学びが終わったら、次は学習指導要領の、総則、道徳、特別活動、総合的な学習の時間の勉強です。それぞれ、小・中・高の学習指導要領解説を用いて、しっかりと学んでいきます。「県資料」と重なるところもたくさんありますが、復習しながら、しっかりと学習指導要領を学びます。

指導要領の先程の分野、つまり、総則、道徳、特別活動、総合的な学習の時間の学びが不十分であれば、広島県に限らず、どの県でも教職教養の筆記試験で合格点を取ることは難しくなります。また、小論文や面接の際にも、適切な答えを導き出すことができません。

その次が、重要答申を読み解く、です。教採の教職教養には、重要な答申、最新の答申、いま話題の教育時事に関する答申(ここでは答申は通知や報告等を含む)が頻繁に出題されますので、その学びが急務です。ただ、莫大にある諸答申の中から、来年の教採に出題されそうなものを選ぶのはコツが必要です。

答申はいずれも長文にわたりますから、内容を適切に理解し、重要な部分のキーワードをしっかりと理解しておくことが必要です。答申の勉強は、来年の春~初夏くらいにやるのが時期的には最も効果的ではないかと思われます。来年の春までにもいろいろ答申等は出ますので。

そして、教育法規の学びです。教育法規も改正などがありますので、来年の春くらいに勉強するのが効果的かもしれません。教育法規は、理解、穴埋め、引用という3つの目的のために勉強すると効果的です。まずは、理解し、空欄補充の穴埋めが完璧にできるようにし、そして、論述で引用できるように、です。

広島県の場合は、論述式解答がかなりありますので、得た知識をいかに論述していくかの訓練も必要です。広島県の場合では、直接的に引用すれば事足りることも多いのですが、他県の場合、あるいは、小論文の際には、自分なりの言葉で、教職教養で学んだ知識を表現する必要があります。

広島県の場合は、グループワークというかなり不思議な(笑)試験科目がありますから、慣れておくためにも一度は演習をしておく必要があります。でも、ただ単に練習をするだけではなく、グループワークで何を評価されるのかを意識的に考えながら、演習をしていくことが不可欠です。

広島県の教育資料(県資料)は、毎年、新しい版が5月初めくらいに出版されます。教採の問題は、当然、最新版から出ますので、5月から6月にかけて、最新版の資料での学びが必要です。広島教採塾は、この学びを確実にすることで、教職教養の筆記試験対策では、かなりの問題予想に成功しています。

そして、試験日1ヶ月前くらいからは、予想問題を直前演習として徹底的にやります。今年度は、予想問題の多くが的中して、本番の問題の半分以上は、演習でやったものでした。効果的に予想問題をこなすことは合格への近道です。

1次試験が終われば、当然、2次試験の対策に集中していきますが、広島教採塾のモットーは、1次試験のために教職教養を勉強しているときも、面接でどのように語れるかを意識しながら学んでいくということです。単なる丸暗記では必ず忘れます。そして、面接等では使い物になりません。

「語ることもできる教職教養」をしっかり学んでいくことが、結局は、合格を確実にし、教師になってからも役に立つ教養になります。そして、何より、そのような勉強は結構、楽しいのです。

広島県の場合は、教育心理と教育史は、教職教養の筆記試験には出題されないので、敢えて受験科目としては学ばないのですが、日々の講義や演習の中で、教育心理や教育史の教養にも触れることで、小論文や面接への応用ができるように工夫しています。

そして、これは、広島県だけを受験するのではなく、他の県との併願を希望している人にはとても有益なものとなります。

今日は、広島県の教職教養の対策を例に、お話をしてきましたが、自分が受ける県を念頭に、その県に特化した勉強カリキュラムを作ることは極めて重要です。また、併願をする場合は、自分が受ける複数の県の出題特徴を調べながら、最適の学習カリキュラムを立案していくことが重要です。

広島教採塾のスカイプ講座や個人レッスンで、広島県以外の都道府県(政令市)を受験する方のためには、それぞれの自治体の出題傾向に特化した学習カリキュラムを立案した上で指導していきます。最適なカリキュラムで最適な学習をすることが、楽しく、効率的に、確実に学び、合格する秘訣だからです。

広島県の教採の教職教養であれば、尾道校や広島校での「総合対策講座」のカリキュラムがベストな勉強法だという自負があります。今年度も多くの受講生が、このようなカリキュラムで学んで、教職教養でとても高い得点をマークして合格を勝ち取っています。

教職教養の筆記試験は、実施県ごとにかなり出題傾向と難易度が予想できますので、広島県以外を受験する方も、出題傾向や難易度をしっかりと予想し、それに適した学習法を立案してくださいね。スカイプ講座や個人レッスンを受講している方とは、この部分を確実に、かつ、戦略的に立案していきます!

教職教養の勉強で重要なことは4つです。

1.適切なカリキュラムを立案して勉強する。

2.筆記試験のためだけではなく、人物試験のためにも学ぶ。

3.暗記だけではなく、理解と活用を重視した学びを行う。

4.出題傾向と難易度と受験自治体の特徴を捉えた勉強法を行う。

要は、楽しく、確実に、効果的に!!です。

教職教養は、最も得点がとれる得点の宝庫です。筆記試験でも人物試験でもです。教職教養をしっかり勉強して、得点を重ねていけば、合格にどんどん近づきます。

皆さん、教職教養の勉強、Do your best!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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