模擬授業スーパー特訓を7時間、ハードに楽しく開講しました。
模擬授業の合格の鍵は何はおいても、演技力です。
模擬授業は、自分の知識をひけらかす場ではありません。
模擬授業は、教科書の記述を説明する場ではありません。
模擬授業は、日々の授業のカーボンコピーではありません。
合格する模擬授業には、授業者の高い演出力が必要です。
合格する模擬授業には、種も仕掛けも必要です。
2つだけ、実例で説明しましょう。
例えば、模擬授業で、採点官が生徒役をするとします。
最初の挨拶(号令)を採点官にさせるのは、あまり賢明ではありません。
だって、授業の最初から、自分ではなく、他人にさせるのですか?
それも採点官に??
こういうと、知恵のない人は、すぐに次のようにいいます。
「でも、号令は生徒がかけるのが通常なので、生徒役の採点官にお願いしました。」
こんなことを言うから知恵がないのです。
例えば、広島県の場合、生徒役の採点官は問題発言・問題行動をします。
もし、あなたが、「号令をお願いします。」と採点官に言って、採点官が、「なんで僕がしなければいけないの?」と問題発言を始めたら、どうしますか?
授業が始まってもいないのに、場面指導に臨むのですか?
だから、例えば、次のように言うのです。
「では、号令をお願いします。おや、今日は日直さんがお休みのようですね。では、今日は、先生が号令をかけますね。起立!!」
このように言えば、号令は生徒がかけるという常識を踏まえながらも、自分で号令をかけるという授業の進行をコントロールすることができます。
これが知恵です。
また、例えば、板書中に、書くことを間違えたとします。
慌てて、消して書いてでは、みっともないですね。
こういうときは、
「あ、先生、書き間違えました。ごめんなさい。正しくは、このように書きますね。先生、今日は、ちょっと緊張しているのかな!」
と笑顔で言ってみてください。
採点官は、この受験者のユーモアのセンスに感激するでしょう、
教採の模擬授業だから緊張しているということをほのめかしつつ、授業の演技に取り込んでいますよね。こういう、ユーモアのセンスも必要です。
まだまだ、こんなちょっとした演技のテクニックはたくさんあります。
日頃の授業をそのまますればいいと思っている人は、まず不合格になります。
少なくとも、昨日の模擬授業特訓を受けた人には、絶対に叶わないでしょう。
そんなハードな7時間は一瞬のうちに過ぎ去りました。
昨日の参加者は、27名でした。
受講者は、広島県内、東京、名古屋、京都など、いろいろなところから駆けつけてくれました。
アジア大会のメダリストも保健体育教師志望者として、参加してくれました。
学生から、40台くらいのベテラン講師、そして、日本トップクラスのアスリートまで、多彩な人が受講してくれました。
昨日も、講座終了時には、大きな拍手をいただきました。
さて、これから広島市に移動します。
今日は、広島市内で、2次面接スーパー特訓です。
今日も、熱く楽しい演習になりますよ!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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