噂では聞いていましたが、ディズニーの完璧なまでの夢の国づくりに感動しました。
ゴミ一つない空間。
スタッフの献身的なサービス。
スタッフのいつも笑顔の明るい表情。
計算され尽くされた園内の構造。
スピーカーひとつとっても、完全な指向性があり、必要な場所以外に音が漏れない。
イタリアよりもイタリアらしい、アメリカよりもアメリカらしい風景の造形。
アトラクションやレストランもさることながら、私は、この「自然な夢の国」の創造の仕方と、維持の仕方に夢中でした。
例えば、何百台、何千台とあるはずの監視カメラもひとつも見つけられませんでした。もちろん、ゲストの安全のため、あちこちにカメラはあるはずですが、「夢の国」に監視カメラはふさわしくありません。ゲストからは絶対に見えないように設置してあるみたいです。
なにもかもが、完璧に準備されているのです。莫大な費用、膨大な数のスタッフ、コンスタントなメンテナンス、大胆で精密な設計で、そこには、子どもから大人まで楽しめる自然なカタチでの「夢の国」、「夢の空間」がありました。
ディズニーシーには、ゆうと君と行ったので、園内を散策しながら、ゆうと君と、この夢の空間の創出法について語り合いました。
ゆうと君と私の共通見解は、
自然さは、創意工夫と緻密な計算とコンスタントなメンテナンスによってのみ可能となるということです。
これは、ディズニーシーやディズニーランドだけのことではありません。
日本庭園でも、竜安寺の石庭でも、同じです。
自然に見えるその空間の背後には、ものすごい創意工夫と綿密な計算とコンスタントなメンテナンスが必ず存在します。
自然が自然と見えるためには、その背後でものすごい努力が必要です。
教員採用試験での個人面接や模擬授業でも同じです。
自然に見えることは大切です。でも、その自然は、なにもしないということであってはいけません。
決して、「ありのままの自分」や「いつもの自分」で受験してはいけません。
自然な語り方、自然な授業とは、意図して作り上げるものであり、そこには、創意工夫と綿密な計算が必要です。
教採の2次試験で不合格になる人は、ここができていないのです。
毎年、口を酸っぱくして言うのですが、一部の人は聞く耳をもちません。
「自分は、ありのままの姿でいく。」
「普段の授業を見てもらってくる。」
などと言います。
そして、決まったように不合格になります。
ディズニーシーは、何もしなければ、すぐにゴミの山の廃墟と化すでしょう。ディズニーシーの創意工夫と綿密な計算とコンスタントなメンテナンスが、あの自然さを生み出しています
「夢の国」は偶然できるものではありません。意図して意識して創り上げるものです。
個人面接や模擬授業での自然な姿も、意図して意識して創り上げる必要があります。
自分の怠惰と無能の言い訳として、「ありのまま」なんて言ってはいけません。
いや、そんな風にしか考えられない人は、是非、「ありのまま」と言って、教採に不合格になっていただきたいとさえ思います。その方が、子どもたちのためになるかもしれません。
創意工夫や努力なしに、何もせず、何も考えず、「普段通りでやってきた」なんて言い訳をする人には、教師になってほしくありません。
あらら、厳しい口調となりました(微笑)。
ごめんなさい。
でも、こんな熱い想いを感じさせてくれたのが、昨日、人生で始めて訪れたディズニーシーでした。
教採受験者の皆さん、どうか、綿密な準備と演習をして、教採に臨み、教採合格を勝ち取ってくださいね!!
応援しています!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
コメントはまだありません