教採受験者の皆さん、合格を勝ち取ってきてください!!

大きなことに挑戦するときに、英語では、”Good luck!”と声をかけることが多いですよね。

武士が大きな戦いに出かけるときには、「ご武運を!」となるのでしょうか。

現代日本語なら、「頑張って!」といったところでしょうか。

さすがに、「幸運を!」とか「成功を祈る!」では、あまりにも翻訳調で、外国映画の字幕か吹き替えみたいに聞こえますね(微笑)。

さて、今週末から本格的に教員採用試験の本番を迎える方も多いようですが、そういった方々への声かけや、その友人のつぶやきなどをネットで見ていると、圧倒的に多い言葉は、

「ありのままで!」

「普段の自分を出してきて!」

「自然体で!」

のようですね。

これらの言葉への疑問は、すでにブログ記事でとりあげましたが、どうやら、日本の若者の間では、こういった「ありのまま」指向が強いのかもしれませんね。

もしかすると、これは、こういったシチュエーションで使える日本語表現が見当たらないということなのかもしれせん。

こういったシチュエーションで、最も一般的な日本語表現は、

「頑張って!」

でしょう。でも、「頑張って!」では、ちょっと物足りない。では、

「日頃の勉強の成果を出してきて!」

では、ちょっと説教臭いし、上から目線と思われなくもない。

かといって、

「グッドラック!」や「成功を祈る!」では、あまりにもバタ臭い。

「お前、欧米か!!」と言われてしまいます(笑)。

それで、苦肉の策が、

「ありのままで!」

「普段の自分で!」

「自然体で!」

なのかもしれませんね。

無為自然を愛する日本文化に根差した表現なのかもしれません。

しかし、やはり、これらの表現は無責任ですね。

「頑張って」なら、言われた方が真に受ければ、頑張ればよい。

「幸運を!」なら、言われた方も、縁起良く感じる。

「成功を祈る」でも、成功しようと思える。

「日頃の勉強の成果を出して」でも、じゃあそうしよう!となる。

しかし、「ありのままで」、「普段の自分を」、「自然体」と言われても、言われた方は、はたと困ってしまいます。

「ありのまま」って何? 本当に正直だということ? それなら、俺は、試験嫌いだし、面接も苦手だし、どちらかといえば、試験受けに行きたくないんだけれどっていうような本心を出せってこと???(笑)

「普段の自分」って何? いつもは昼まで寝て、夜は酒飲んで、カラオケしてっていう自分??(笑)

「自然体」って何???

そうなのです。こういった言葉は、聞き手には何の益ももたらしません。

ただ、話し手がなんとなくカッコよさげなことを言っているという自己満足しかない、ものすごく無責任な言葉なのです。

つまり、聞き手にはなんのことか、まず通じないけれど、話し手が、自分はそれなりに良いことを言ったという話し手だけが自己満足するという哀れな言葉なのではないでしょうか。

挨拶言葉や声かけ表現には、いろいろありますが、

「ありのままで」

「普段の自分を」

「自然体で」

ほど、無責任で、話し手の自己満足だけのいい加減な言葉は、他にはないでしょう。

こうしたつぶやきを見つけると、私は、じゃあ、「ありのまま」とか「自然体」とか、どうすればいいと助言しているの?具体的に説明してよ!!と詰め寄りたくなってしまうのです(笑)。

まあ、それもそれで、「場の空気を読まない」不適切なことだとは思いますが(笑)、人が、一生の職業をかけた教採という大きなチャレンジに挑もうとしているときに、「ありのままで」、「自然体で」などと、なんと無責任な声かけをしているのだろうと、いぶかってしまうのです。

というわけで、今週末に教採を受験される受験者の皆さん、

グッド・ラック!!

合格をお祈りしています!!

You can make it!!

皆さん、合格を勝ち取ってきてくださいね!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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