教員志望者の多くは、新聞を読まないということです。
従って、そういう人は、社会時事、ニュース、世の中の出来事をほとんど知りません。
こんな人が教師になるのは、本当に嘆かわしいことです。
厳しいことを言うようですが、本当にそう思います。
教師は、毎日、子どもと触れ合います。
その触れ合い、語り合いの中で、子どもたちに世の中のこと、社会のこと、世界のことを興味深く話してあげてください。
私はそう願うのですが、現実は違います。
私のざっとした観察では、教員志望者の4分の3は、毎日、新聞を読んでいません。
インターネットで読んでいると言う人もいますが、それはインターネット購読などではなく、興味がある記事、スポーツや芸能などをネットで目についたときに、ちょこっとクリックして読んでいるというだけです。
教師志望者の多くは、政治、経済、国際、社会などの分野の記事はほとんど読んでいないのが実情です。
ここが一般の就活生とは違います。民間企業への就職活動をする人は、多くが日本経済新聞を読んでいます。日経は全国紙の中では、もっとも記事のクオリティが高く、経済分野だけでなく、政治分野も社会分野もしっかりとした記事が載っています。
昨年、こんな話をしたら、民間の就活生もろくろく新聞なんて読んでいないですよ!というご意見を頂戴しました。そういう人もいるのでしょうが、そんな人の多くは、第1志望の企業なんかに就職していませんから!! こういう話をすると、大体、一部の人から、「新聞なんて読まない先輩もいましたよ」なんて意見をいただきますが、それはね、あなたが良い先輩を持っていなかったということで、世間の真理ではありません。
教師も当然、世間の常識、社会の移り変わり、世界のニュースを知っていなければなりません。そういう時事的知識なくして、教育などできるはずもありません。
ちょっとクラッシックな方法かもしれませんが、やはり、紙媒体の新聞を第1面から順にページをめくって眺めていく、そして、興味を引いた記事があれば、しっかりと読んでみる、そんな営みが毎日、必要です。
そういえば、高級スナックや高級クラブのママさんたちは、毎日、日本経済新聞や、ビジネス誌などを読んでいらっしゃるようですね。そういったお店には、社長さんやVIPビジネスマンのお客さんがたくさんいらっしゃるので、会話を豊かにするためにも、最低限の知識や教養が必要なのですね。
教師は、知的な側面においても、子どもたちの模範になる必要があります。知的な会話ができない教師なんて、教師失格です。
とかく、最近の若い教師は、知的な会話をするのが苦手のようですね。でも、知的な会話とは難しい会話のことではありません。心を豊かにし、話してよかったと思えるような会話のことです。そんな会話を教師には子どもたちとしてほしいと思います。
教師を目指すみなさん、新聞を読みましょうね!!
そして、素敵で知的な会話ができるようになりましょう!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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