合格するための面接演習の秘訣とは??

筆記試験の準備と異なり、面接の準備は何をどうしたらいいのか分からないと言う人は多いですよね。

実際に面接の演習を何回か行っても、自分の面接力が本当に向上したのかどうか自分ではよく分からないことが多いのではないでしょうか。

せっかく面接の指導者にたくさんアドバイスをもらっても、そのアドバイスが本当に自分の面接の語りに活かされているのかどうかを自分で判断するのは難しいものです。

仕方なく、とりあえずは、面接原稿をたくさん書いておこうということで、想定される面接質問に対する回答を文字原稿で書いているという人が結構、多いのではないでしょうか。

しかし、この方法では、必ずと言っていい程、失敗します。

なぜかというと、文字原稿を書き上げ、推敲し、時には、誰かに添削してもらったりして、一応、完成すると、それで安心してしまうからです。「この質問をされたら、こう答える。」ということで、そこで終わってしまうからです。

集団面接などのように面接官からの補充質問や追加質問がない形式の面接であれば、この準備方法もある程度の効果を発揮します。でも、通常の個人面接では、ある質問に対して回答しても、その回答に対しての追加質問がどんどん聞かれます。

元々準備した回答が本当に想いのこもったものであり、自分の信念や情熱、自分の志を表現したものであれば、何を追加質問されても大丈夫なのですが、多くの場合、準備した回答は、受験用の作文です。ですから、ちょっと突っ込まれると「化けの皮が剥がれる」のです。そうなると合格から遠ざかってしまいます。

ですから、受験用の作文方式で面接の準備をすると、多くの場合、失敗します。

では、どうすれば良いのでしょうか?

私は、次の三段ステップで面接の準備を奨めています。

第1ステップ: キャラクタートレーニングとしての自分づくり。

これは自分について突き詰めてみることです。最も分かりやすい例で言えば、自己アピールや志望動機をしっかりと完成させることです。

要は、

あなたはどんな人間?

あなたの強みは何?

なぜ教師になりたいの?

教師になって何がしたいの?

あなたの情熱が感じられる経験やエピソードは?

あなたが教師に向いているというあなたの資質は何?

といったことを徹底的に考え、言葉にしていきます。

第2ステップ: 面接課題演習としての、「面接教養」の構築。

この段階では、概ね200問から400問くらいの面接課題(過去の教採の面接で出題された質問)に、どんどん答えていきます。自分の回答を文字で脚本のように書くこともOKです。

この段階で養成するのは、面接のための教養、すなわち「面接教養」です。面接教養とは、ちょうど筆記試験で教職教養の勉強をするのに似ています。

面接は口頭で行われますが、あくまでも教師を志望している教師の候補者が、教育委員会や学校の幹部に面接されるわけですから、教師として当然持っておかなければならない、資質、教養、知識は必要です。そういった面接教養をビルドアップするのがこの段階です。

ビルドアップする面接教養は教育論だけではありません。人物論についても社会人として、職業人としてふさわしい常識や態度を身に付けていきます。

具体的な例で見てみると、

教育論的な質問とは、

不登校にどう対応しますか?

いじめが起こったらどう対応しますか?

体罰についてどう考えますか?

習熟度別学習についてどう思いますか?

児童生徒に規範意識を育むにはどうしますか?

といったものです。こういった質問に答えるためには、ある程度の知識や教養が必要ですね。教職教養の筆記試験で学んだことを活かす必要があります。

人物論的な質問とは、

これまで挫折経験はありますか?

自分を高めるために何か努力をしていますか?

上司と意見が異なるときには、どうしますか?

ストレスを感じたときは、どうやってストレスを解消しますか?

といったものです。こういった質問に対する回答は、受験者個人の中にあるのですが、でも、その回答は、社会人として、職業人として、教師として、受け入れられるものでなければいけません。どんな振る舞いが教師として受け入れられるのかを吟味しながら答える必要があります。

この第2ステップが、言わば、面接演習の花形であるのですが、ここで終わってしまうと大失敗します。

なぜなら、第2ステップの一問一答型の脚本づくりだけをすると、そこには信念も情熱も想いも志も一貫性もない単なるその場しのぎの一問一答になってしまうからです。

つまり、各質問にはそれなりの回答が返ってくるけれども、面接全体として見ると、その人の人となりが見えてこない。そつなく答えているけれども、その人の魅力が何も感じられない。そんな面接になってしまうのです。こうなってしまうと、「面接対策をしっかりしただけだな。」と思われてしまい、不合格への道を歩むことになります。

合格するためには、いくつかの面接質問の回答の中に、あなたの信念や情熱、想いや志が、一貫性を持って現れている必要があります。

面接官が見ているのはその部分です。面接官は、一問一問の具体的な回答に興味があるわけではありません。いくつかの面接質問に回答させる中で、あなたがどんな想いや情熱を持っているかに興味があるのです。

ですから、一問一答の準備を無味乾燥にやるだけでは、結局は失敗するのです。

第3ステップ: 自分の核をつくる。想いを固めてカタチにする。言葉で相手の心をつかむ。

この第3ステップこそ、面接演習の神髄であり、醍醐味です。あなたはどんな人間で、教育にどんな想いや情熱を持っているのか、そういった自分の核をつくっておかなければいけません。

自分の核があり、それに基づく語りなら、どんなに追加質問をされても恐れることはありません。あなたが本当に信念として、情熱を持って思っていることなら、他人からの質問や突っ込みなど簡単にかわせます。むしろ、相手を納得させるように語り返すこともできるでしょう。

自分の核とは、教採の面接で言えば、いくつかの重要項目について、そもそもあなたはどのような想い、信念、志、考えをもっているのかということです。

その重要項目とは、例えば、

1. 教育観(学校観)
2. 教師観
3. 体罰観
4. いじめ問題観< br>5. 教科観(教科指導観)
6. 学級観(学級経営観)
7. 子ども観(生徒指導観)
8. 授業観
9. 志望学校観
10. 特別活動観
11. 特別支援教育観
12. 家庭観(保護者観)
13. 日本観(日本人観)
14. 地域社会観
15. 社会事象観
16. 自分観
17. 趣味観
18. 人生観(経歴観)
19. 生きがい観(理想観)
20. 人間関係観
21. 職業観
22. 自己向上観
23. 志望県観
24. グローバル観
25. キャリア教育観
26. 情報教育観
27. 道徳教育観
28. 健康観
29. 公務員観
30. 言語表現観(コミュニケーション観)

といったものです。

これらの一つ一つに、自分の核をつくっていきます。

単なる一問一答ではなく、単なる原稿作りではなく。それぞれの項目について、自分の想い、志、情熱、信念、哲学をつくり込んでいきます。

自分の核ができたら、それをカタチにしていきます。

カタチにするとは、言葉にする、言葉を紡いでいくということです。

しかも、その言葉は、相手(面接官)の心をつかむものでなければいけません。

想いを築き、想いをカタチに、そして、そのカタチ(言葉)で相手の心をつかむのです。

これこそ、面接の極意、合格の秘訣です。

これまでこの方法で面接を学び、教採の面接を受けた人の90%は合格しています。しかも、高得点・高評価での合格もたくさんありました。

この第3ステップの演習を徹底的に行うのが「体育会系面接必勝法」の単発講座です!!

もちろん、第3ステップの演習は、体育会系の人にだけではなく、すべての面接受験者に必要なのですが、熱い情熱のイメージが強い体育会系の人たちが、どれだけ自分の核を築き上げ、その想いを言葉というカタチにできるかを徹底的に、熱く、深く、戦略的にやってみるのが今回の単発講座です。

この「体育会系面接必勝法」の単発講座は、

7月21日(日・祝日)広島市内 17時~20時
 
7月29日(火)東京都内(おそらく品川駅のすぐそば)18時30~21時30分
7月30日(水)名古屋市内(名古屋駅のすぐそば)18時30分~21時30分
7月31日(木)大阪市内(新大阪駅のすぐそば)18時30分~21時30分

で開講します。

受講料は、一般の方が8,000円、受講生(待遇)の方が4,000円です。

お申し込みは、6月22日(日)22時から、受付を開始します。

講座の詳細や、会場の場所などは、6月初旬に公開しますね!!

「我こそは体育会系!!」という自負を持った方に捧げる講座として、受講料はリーズナブルに設定しました。

体育会系とは、幅広い意味で使っています。保健体育教師志望者だけでなく、体育会系の部活に打ち込んだ人、あるいは、情熱的に何かに打ち込んだ人、いろんな人が含まれます。

「自分って、どちらかと言えば、体育会系だよな!!」くらいの感じでも大歓迎です。

ただし、熱い心を持っている方に限定します!!

熱い心を持っていらっしゃる方、広島、東京、名古屋、大阪に集いましょう!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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