“good”と”better”と”best”の中で、最も「良い」のはどれでしょうか?
もちろん、ほとんどの人は、”best”だと答えるでしょう。
だって、”best”って最上級の形だし、最上級とは「最も~~」という意味だということは、中学生だって知っていますものね。
“good”、”better”、”best”は、順に、「良い」、「より良い」、「最も良い」だから、”best”がこの3つの中で最も「良い」に決まっていると思いがちですよね。
でも、それが違うんですよね。
クイズの答は、実は、”good”なのです。”good”が最も「良い」のです。
簡単に説明しましょう。
例えば、テストをしたとします。
Aさんの点数は100点満点で30点でした。Bさんの点数は25点でした。
このとき、Aさんの得点は、Bさんの得点より”better”ですよね。
これにCさんが加わり、Cさんが35点であれば、Cさんの得点が、”best”です。
でも、ここで質問です。
100点満点で30点が「良い」得点でしょうか?
35点が”good”な得点でしょうか?
そうなのです。
“better”や”best”はあくまでも、他者と比較して、相対的に誰々よりは良いとか、この3人の中では一番良いということで、絶対的な良さについては何も触れていないのです。
だから、35点でも”best”になってしまいます。
でも、たとえば、あるテストで、ある人が、100点満点で98点を取ったとしましょう。他の人と比較するまでもなく、100点満点で98点なら”good”な得点ですよね。”good”は他者と比較せず、絶対的な基準で「良い!」という意味を表しています。
だから、実は、”better”や”best”より、”good”の方がよほど「良い」のです。
いつものように、恋愛に喩えてみましょう(微笑)。
あなたはAさんに告白するとします。
次のどの言い方が、Aさんに受け入れてもらえるでしょうか。
1. あなたが好きだ。
2. Bさんよりあなたの方が好きだ。
3. BさんとCさんとあなたでは、あなたが一番好きだ。
もちろん、1ですよね。2や3ならビンタをくらいそうですよね(笑)。
別の例で見てみましょう。
素敵な女性を褒めるとしますね。
1. あなたは美しい。
2. あなたはBさんより美しい。
3. BさんやCさんといった人の中では、あなたが一番美しい。
これも1以外は、ビンタものでしょう。
“better”や”best”は、あくまでも比較の上での相対的な価値しか伝えないのです。
これに対し、”good”は比較ではなく、絶対的な価値を認めているのです。
ですから、”good”はぶっちぎりに「良い」のです。
「誰々よりは良い」、と言われるより、「あなたイイねえ!」と言われたいですよね。
比較抜きで、自分の価値を認めてもらえるようになれば素敵ですよね。
いつも、比較抜きで”good”と言われるように、精進していきたいものですね。
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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