「一流は一流と交わり、二流は三流と交わる。」

「一流は一流と交わり、二流は三流と交わる。」

この言葉、本当に深みがありますよね。そして、よく考えるとまさにその通りだと実感できます。

一流の人は、常に一流の人やモノを求めます。自分より優れている人に学び、自分が憧れるものを求めようとします。それが、自分にとって最大の収穫となり、自分をさらに成長させる刺激となることを知っているからです。

でも、二流の人は、いまの自分よりちょっとだけ劣っている三流で我慢してしまいます。その方が気が楽だからとか、余計な気を使わなくてもよいからといった理由で、今の自分のレベルより、わざと一段下がったところに安住してしまいがちです。さらに心の小さい人は、自分が二流なら、三流の人と付き合っていれば、常に自分が優位に立てて威張れるからという意識もあるようです。

アップル社のあのスティーブ・ジョブズ氏も、

「一流は一流を雇う。二流は三流を雇う。」

と言ったそうです。

会社組織でも、一流の会社は一流の人を雇おうとします。二流の会社は、御しやすい、あるいは、給与が安くてすむ三流の人を雇います。その結果、どうなるかは、疑問の余地はないでしょう。

私は、教師志望者といつも交流していますが、教師志望者はどちらかというとコンサーバティブで、自ら一流のものを追い求めようとする気概が弱い人が多いような気がします。

もちろん、これには個人差があって、常に一流のものを追い求めている人もいます。でも、平均的に言えば、「別に一流でなくてもいいんじゃない。二流でも三流でも、それが気持ちよければいいんじゃない。」という人が多いのも事実です。

この「それが気持ちよければいいんじゃない。」というのが曲者なのです。もし、その言葉が、「一般には二流、三流と思われているものの中にも、本物の一流の価値があり、その価値を自分は見出したので、それと交わることに喜びを感じている。」というのであれば、素晴らしいことです。でも、多くの場合、「気持ちよい」というのは、自分がプレッシャーを受けない、自分が気を使わなくて済む程度の意味しかないのです。これでは、成長することは難しいですよね。

一流のものと交わるには、勇気も必要ですし、努力も必要です。一流の人と会話するには、かなりの準備と志が必要です。一流のモノと交わるには、かなりのお金が必要な場合が多いです。でも、それは自分への投資であり、自分を成長させる大きな大きな原動力になります。

一流の人に会う前には、服装や身だしなみのこともしっかり考えるでしょうし、どんなお話をするかも事前に考えておくことでしょう。一流のモノを買う前には、しっかりとお金を貯めて、想いと憧れをもって、購入という行為にあたるでしょう。

二流や三流の人に会うのに準備はいりません。適当に会って、適当に話せばいいだけです。二流や三流のモノを買うのに、勇気も貯金も必要ありません。気軽に買って、気に入らなければ、ポイと捨てればいいだけです。

私の受講生でも、音楽教師志望者などは、特に、一流のものを追い求め続けています。一流のアーティストのコンサートを聴き、一流の音に触れ続けようとコンスタントに努力しています。それには、時間もお金もかかります。でも、彼ら、彼女らは知っているのです。一流の音楽に触れなければ、自分の感性が成長しないということを。私は、音楽教師志望者と会話するのが大好きです。なぜなら、彼ら・彼女らの成長志向、一流志向に心から敬意を感じているからです。

一流を追い求めるということは、決して、単なる贅沢や浪費ではありません。一流を追い求めるということは、かなりストイックな側面もあります。苦労し、努力し、お金も使い、自分の成長のために、全身全霊でベストを追い求めるのですから。

そして、一流をたくさん知っている人には、深みがあります。品格もあります。そして、何より、その人にしかない素敵な感性・センスがあります。これこそ、その人の魅力であり、人を魅了する力です。

教師志望者には、是非、そんな感性・センスを身につけていただきたいと願っています。子どもを魅了するような力を。

「一流は一流と交わり、二流は三流と交わる。」

この言葉を胸に刻んでおきたいものですね。

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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