「そもそも面接の語りって、何を言えばいいのですか?」
「自己アピールって、何を言えばいいのですか?」
質問をしている当の本人は、まじめに質問しているのでしょうが、こんな質問は、おバカの証拠です。
私は常々、教採の面接を恋愛に喩えます。恋愛に喩えると、これまで見えてこなかったことが、鮮明に理解できるようになるからです。
上のおバカさんの質問もそうです。恋愛で喩えてみましょう。
恋愛で次のような質問をするでしょうか?
「そもそも恋愛って、何をすればいいのですか?」
「デートって、何をすればいいのですか?」
こんな質問をする人はいません。もし、本当にこんな質問をする人がいるとすれば、そんな人は、恋愛なんかしなければいいのです。恋愛なんかするんじゃない!と叱りつけてやりたくなります。
面接の語りでも同じです。「面接って何を言えばいいの?」とか「自己アピールって何を言えばいいのですか?」といった質問ほど、バカバカしい質問はありません。こんな質問をされても、何の助言も指導もできません。
そんな質問ではなくて、「自分が伝えたいことは、~~なので、このような言葉で表現してみましたが、これで読み手の心を動かせるでしょうか?」という質問なら、助言も指導もいくらでもできます。
恋愛でもそうですよね。
「恋人のお誕生日に、~~をプレゼントしようと思っているんだけれど、喜んでくれるかなあ?」という相談なら、お友達もアドバイスしてあげられますよね。
先日、ある大学生さんが、私に、次のような質問をしてきました。
「集団討論って、何をすればいいのですか?」
これはまさに、
「デートって、何をすればいいのですか?」
と同類の質問です。
そうではなくて、「集団討論で、こういう話題の場合、こういうことをこういう表現で語りたいと考えているのですが、効果的でしょうか?」なら、いくらでも指導も助言もできます。
恋愛でも、「デートで、~~という場所に行ってみようと思っているのだけれど、ロマンチックなデートになるかなあ?」なら、お友達もそれなりのアドバイスをしてあげることができるでしょう。
想いもプランニングもなく、「何をすればいいのですか?」だけ聞いているようでは、話になりません。教採の面接でも、恋愛でも、そんな問いしかできない人は、何も成し遂げられない人です。
最近、つくづく次のように思います。
教採の面接の作法が全然分かっていない人は、きっと恋愛も下手な人なんだろうなって。
恋愛が上手な人は、教採の面接も上手くいくんだろうなって。
人には器用、不器用はあります。でも、心の持ち方が全然ダメな人は、不器用というよりは、もうどうしようもないんですよね。
「恋愛って、そもそも何をしたらいいの?」と聞くような人は、恋愛なんかできるわけがありません。
「面接って、何を語ればいいの?」と聞くような人は、教採の面接で合格するわけがありません。
教採の作法と恋愛の作法は、かなり似たところがあるのです。
教師志望者の皆さん、面接上手に、そして、恋愛上手になりましょうね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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