教員採用試験に合格するための,レトリックの基礎の基礎の基礎とは?

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【教員採用試験のレトリカル戦略】

 

本日から,この「ブログDE教採」のタイトルも,「教員採用試験のバイブル」から,「教員採用試験のレトリカル戦略」になりました。

 

教員採用試験で,最も必要なのは,「レトリカル戦略」です。

レトリカルは,レトリックの形容詞の形です。

レトリック的な思考と,レトリック的なチャレンジが,教採での面接・模擬授業・場面指導・集団討論・集団面接・小論文などで高得点で合格するためには,絶対に必要です。

 

これからは,このブログでも,教採に楽して,しかも,楽しく,合格するためのレトリカルな戦略をいろいろとご紹介していきますね。

 

まず,初めに,重要なことを申し上げておきます。

 

多くの日本人は誤解しているようですが,「レトリック」とは,言葉だけではありません。

「レトリック」は,日本語では,「修辞」とか「修辞法」と訳され,比喩とか暗喩とか倒置法とか,そういう,言葉の綾と考えられがちです。

でも,それは決定的に違います。

 

「レトリック」の本質は,人を説得・納得させることです。

2,500年以上も前,アリストテレスは,レトリックを,「説得の術」と定義しました。

 

 

従って,レトリックとは,人の心を動かし,人を説得・納得させる営みのことを意味します。

 

もちろん,人は,相手を,自分の望むように動かしたいわけですから,レトリックの実用的な定義は,

 

何らかのメッセージを発信して,相手の心を動かし,自分の望む方向に動かす。

 

ということになりますね。

 

教員採用試験の面接で言えば,当然ながら,レトリックとは,

 

採用側の面接官(採点官)の心を動かし,自分の望む方向(自分を合格させてもらう方向)に動かす。

 

ですね。

 

そして,ここでは,単なる,言葉だけではなく,あらゆる対人メッセージを含みます。

 

従って,表情・ジェスチャー・雰囲気・ルックスなどのパフォーマンス的な側面も,当然,レトリックの一部です。

また,話している際の,マナーや,爽やかさ,元気さ,明るさなども,相手の心を動かす重要なファクターなので,当然ながら,レトリックの一部となります。

 

このように,レトリックは,単に言葉を使って,相手を感動させるということではないのです。

比喩とか,暗喩とか,倒置法とか,そんな言葉の使い方ということではありません。

 

レトリックの本質は,いかに相手の心を動かし,自分の望む方向に動いてもらうかなのです。

 

この大前提をご理解いただけたら,次は,少し,具体的な話に進んでいきましょう。

 

教員採用試験に合格するための,基礎の基礎の基礎です。

 

例えば,次のような面接質問を聞かれたとします。

 

「あなたの趣味は何ですか?」

 

もし,この質問に,例えば,

 

「はい。読書です。1週間に2冊くらい本を読みます。本を読むと,いろいろな知識を得ることができ,また,知らない世界のことを知ることもできます。私は,読書が大好きです。」

 

と答えたとします。

 

でも,この回答では,単なる「事実の伝達」です。

 

確かに,この回答者は,読書が好きなのでしょう。

また,1週間に2冊くらい本を読んでいるのでしょう。

そして,読書の醍醐味は,「,いろいろな知識を得ることができ,また,知らない世界のことを知ることもでき」るという風に,この回答者は思っているのでしょう。

 

全て事実なのでしょう。

でも,これでは,事実(情報)は伝わっても,聞き手である採用側の面接官の心を動かすことはできません。

なぜ,心を動かせないかというと,事実(情報)を伝えているだけだからです。

 

レトリカルな戦略の基本は,相手の心を動かすことですから,レトリカルに考えるということは,どうやって相手の心に刺さるのか,相手に好感・共感・好印象を感じてもらうのかを考えていくことです。

 

ちょっと,別の例を考えてみてください。

 

あなたが東京駅の構内を歩いているとします。

そこには,何百人,何千人という人が歩いています。

人にぶつからないように気を付けて歩きながらも,あなたは,特にそこにいる何百人・何千人の人の顔や特徴などに,注意を払ってはいません。

そこに多くの人がいるという情報,それらの人にぶつからないように歩くということはしていても,特定の誰かに特別の注意を向けることはありません。

 

でも,その何百人・何千人の中に,偶然,あなたと全く同じ服装をしている人がいたとしたら,あなたはその人に注意を向けるでしょう。

あるいは,十二単(笑)を来て歩いている人がいたとしたら,あなたはその人を注視することでしょう。

 

群衆の一人一人は,東京駅を歩くという状況においては,単なる視覚情報でしかありません。

せいぜい,ぶつからないように歩くための視覚情報です。

 

でも,その群衆の中に,目に留まるもの,心に留まるものがあれば,その人のことが記憶に残り,あなたの心が何かの方向に動きます。

 

これがレトリックの作用の基礎の基礎の基礎です。

 

もう一度,先程の趣味に関する面接質問と,読書を回答とする面接会話に戻りましょう。

先程の例では,「趣味は何ですか?」に対して,事実だけを伝えていました。

これを,相手の心に響くように,言い換えてみるとどうでしょうか?

 

例えば,

 

「あなたの趣味は何ですか?」

「はい。趣味は読書です。年に100冊以上は読みます。特に,歴史の本が好きで,戦国武将の本だけで,年に60冊以上,読みます。」

 

とするとどうでしょうか?

 

年に100冊は,週に2冊くらいですから,先程の平凡な回答と数的な事実は変わりません。

でも,週に2冊くらいというよりは,年に100冊以上という方が,はるかにインパクトがあります。

また,ただ単に,本を読むというよりは,歴史の本が好きで,戦国武将を本だけで年に60冊以上読むという方が,ピンポイントでインパクトを取れますよね。

 

レトリカルな戦略の基礎の基礎の基礎は,相手(聞き手)の心に残ることです。

相手の目に留まる・心に留まるということがなければ,その語りは,東京駅の何百人・何千人の群衆と同じです。

聞き手は,すぐに忘れてしまうでしょう。

 

でも,レトリカルな戦略を用いて,相手の心に留まれば,「なるほど。この人,興味深いな。」とか,「なるほど。歴史が好きな人なんだな。」といった印象を与えることができます。

そして,その印象が,あなたの人間的魅力となり,あなたが面接で高得点を取る土台となるのです。

 

「あなたの趣味は何ですか?」

という面接質問に対して,仮に,回答が「読書」であるとしても,事実のみを伝える回答では,聞き手の好印象を勝ち取ることはできません。

 

上記のような歴史の本を読むにするか,あるいは,

 

「はい。読書です。読む本の数はそんなに多くないのですが,大学生の頃から学んでいるフランス語での読書を楽しんでいます。辞書を引きながらの読書にはなりますが,フランス語でよむ小説は,心に響くものがあります。」

 

なとどすると,聞き手は,「この人,フランス語がそれなりにできるんだ!」といった印象を持ってくれますよね。

そして,それがインパクトになります。

 

このインパクトこそが,レトリカル戦略の基礎の基礎の基礎となるのです。

 

レトリカル戦略を用いて語れば,面接の語りが飛躍的に素晴らしいものになります。

 

教員採用試験の面接において,どんなレトリカル戦略を取り得るのかについて,これから,ほぼ毎日,書いていきますね!

 

お楽しみに!!

 

 

では,また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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