模擬授業には、模擬授業だけのテクニックと見せ方があります!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上, 合格への戦略, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
模擬授業には、模擬授業の技(わざ)があります。
教員採用試験の模擬授業には、高評価を勝ち取り、高得点を勝ち取る秘訣があります。
でも、それは、決して、小手先のテクニックではありません。
決して、受験のためだけの小細工でもありません。
それは、伝えるための極意であり、分かりやすく、興味深く伝えるための極意です。
いくつかの例をご紹介しましょう。
例えば、模擬授業では、実際の教材を持ち込むことができないことがほとんどです。
あらかじめ教材を作成して持ち込むことができるのは、神奈川県の教採の模擬授業くらいです。
だから、教材がなくてもそこにちょっとした教材がある体で演技をします。
それはOKです。
でも、その「エアー教材」の演技にも限界があります。
例えば、実際には10円玉がなくても、10円玉を持っているフリをして、
「はい。ここに10円玉があります。この10円玉には、ある建物が描かれていますね。」
というくらいであれば、聴衆である採点官も充分にイメージできますので、この「エア十円玉」は十分に成立します。
でも、例えば、次のような例はどうでしょうか。
「はい。ここに世界地図があります。ここがイースター島ですね。イースター島から東にずっと行くと、ここがチリという国ですね。」
などと言っても、そこには地図がないわけですから、イメージできません。
よほど、イースター島のマニアでなければ、「エア世界地図で」、いきなり、「はい。ここがイースター島ですね。」と言われてもピンときません。
模擬授業は、オーデイションですから、採点官の眼にヴィジュアルに映り、インパクトを持ってよい授業だと映らなければいけません。
「エア教材」を使うのは良いのですが、どこまでが「エア教材」として成立するかを見極める必要があるのです。
また、例えば、次のような例はどうでしょう。
今度は、「エア教材」の例ではなく、「エア学習活動」の例です。
実際の授業(日々の授業)では、教師だけがずっとしゃべり続けるということは少なく、生徒にペアワークなり、グループワークをさせることがほとんどです。
模擬授業に、そういった生徒の学習活動を取り入れることは、時に重要です。でも、やり方を間違えると、とんでもない失敗をしてしまいます。
例えば、
「はい。では、これから3分間、ペアで、このことについて話し合ってもらいましょう。」
と言って、模擬授業で、実際に3分間も使ってしまうのは、愚の骨頂です。
3分間、採点官は何をすればいいのでしょうか?
仮に、採点官が生徒役をしてくれるとしても3分間も採点官を使ってはいけません。
採点官の仕事は、あなたを評価することです。
あなたの仕事は、採点官に評価してもらうための模擬授業をすることです。
延々と机間指導ばかりやってもダメです。
なぜ、こういうことになるかというと、実際の授業(日々の授業)では、そうしているからです。
実際の授業(日々の授業)では、本物の生徒もいますし、教材もあります。
でも、模擬授業ではそうはいきません。
実際の授業の通りのことを、模擬授業でやっても、採点官は困惑するだけです。
何が模擬授業で効果的にできて、何ができないかは、ちょうどテレビ番組作りと似ているかもしれません。
テレビ番組は、基本、映像で勝負します。
映像がまったくないものは、テレビ番組には使えません。
絵にならなければ、テレビには使えません。
模擬授業もよく似ています。
効果的に採点官に見せられないものは、模擬授業には使えません。
でも、こうしたセンスは、学校での授業では身に付きません。
そこには、本物の生徒も教材もあるからです。
生徒が存在せず、教材も無いときに、いかにして、視覚的にも聴覚的にも効果的で、優れた授業だと評価してもらえる授業を行うことができるかを考え、実践するのが、模擬授業の極意です。
普段の授業だけで勝負している人は、模擬授業で、必ず失敗します。
よほどの話術があれば別ですが、そうでなければ、必ず失敗します。
このような模擬授業の技がないだけではなく、そもそも授業そのものが面白くないという人もいます。
教師の授業での語りが面白くなければ致命傷です。
これは、模擬授業だけではなく、実際の授業でも致命傷です。
では、面白い授業の語りとは何なのか?
児童生徒に興味関心をもってもらる授業の語りとは何なのか?
この答えもまた、模擬授業で成功する大きな秘密です。
模擬授業での仕草、模擬授業での語り、そういった模擬授業を優れた授業にする秘訣は、K&K個人レッスンで、絶賛、伝授中です!
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では、また明日!!
教採塾
河野正夫