圧倒的多数が戦略を間違っているような戦いにおいて簡単に勝つには、有効な戦略があるだけでいい。
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
「教員採用試験のバイブル」
次の言葉が表していることを考えてみてください。
圧倒的多数が戦略を間違っているような戦いにおいて簡単に勝つには、有効な戦略があるだけでいい。
まさに、教員採用試験の面接の状況を言い表しています。
教採の面接では、圧倒的多数が、「正しいこと」、「事実」、「説明」を言えばよいと考えています。
受験者だけでなく、その受験者の語りを添削する指導者の多くも、「正しいこと」、「事実」、「説明」を語ればいいと考えています。
しかし、この考え方は、人が人を選ぶ「面接」という営みでは、絶対に実を結びません。
こんな風に考えてみましょう。
皆さんは、学習指導要領や学習指導要領解説の文章を読んで、感動したでしょうか?
そうだ!こんな教育をしたい!と感動した言葉やアイデアを直感的に感じたでしょうか?
確かに、学習指導要領には、「正しい」ことが書かれています。
「正しい」どころか、法的拘束力まである、日本の法規範の1つでもあります。
そして、よく読み、よく考えれば、正しく、適切なこともたくさん書かれています。
でも、初見で通読したときに、感動し、好感を持ち、共感するような文章・文体で書かれていたでしょうか?
おそらく、ほとんどすべての人にとって、学習指導要領の文章は、退屈で、凡庸で、しかも、悪文です。
皆さんは、学習指導要領のような語りをする人を好きになれるでしょうか?
皆さんは、学習指導要領のような「正しさ」だけを語る人に共感を持つでしょうか?
面接の語りの根本は、人(受験者)が、想いと言葉で、人(面接官)の心を動かすことです。
面接官の心を動かすことができない語りは、面接では、全く語る価値がありません。
皆さんが、児童生徒だったときに、好きだった先生は、「正しい」ことを言う先生でしたか
それとも、楽しく、面白く、ユニークで、ちょっと人とは違う魅力を持った先生でしたか?
皆さんが、友人・同僚として、一緒にいたいと思う人は、「正しい」ことを言う人ですか?
それとも、一緒にいて、楽しく、面白く、ユニークで、ちょっと人とは違う魅力を持った人ですか?
面接は、いわゆる狭義の「試験」ではありません。
面接は、人が人を選ぶ営みです。
人が人を選ぶ基準は、「正しさ」」だけではありません。
人が人を選ぶ基準は、「魅力」です。
「魅力」の本質は、「正しさ」ではありません。
ある自治体を受験するのに、その自治体の採用側が書いた教育施策の表面的な言葉を引用するのが、本当に、面接官の心を動かし、あなたの魅力を面接官に伝えると思いますか?
ある自治体が書いた「求める人材・教師像」の言葉をそのまま引用するのが、本当に、面接官の心を動かし、あなたの魅力を面接官に伝えると思いますか?
考えてもみてください。
あなたが好きなタイプの人が「優しい」」人だとします。
これは、あなたの正直な気持ちとします。
でも、ある人が、突然、「私は優しいです。付き合ってください!」(笑)と言ってきても、その人と付き合いたいとは思わないでしょう。
「優しい」」というのは、言葉で、「私は優しいです。」と伝えるようなものではありません。
語り方、振る舞い、表情、考え方などで示すものです。
いきなり、「わたしは優しいです。」と言ってくるような人は、むしろ信用できませんよね。
これと同じようなことを、圧倒的に多くの受験者が、教採の面接でやっています。
私には教育への情熱があります。
私には向上心があります。
私にはチャレンジ精神があります。
私には子供と向き合う力があります。
私にはあきらめない心があります。
こんなことを紋切り型で語っても何にもなりません、
志望自治体のパンフレットやホームページを読むのは、相手を知るという点では重要です。
でも、直接的な引用は、受験者の想いのなさ、想いの薄弱さ、志のなさを表現してしまいます。
もう一度、言います。
圧倒的な大多数の受験者が、教採の面接では、戦略を誤っています。
「正しい」ことを言えばなんとなると錯覚しています。
だからこそ、そんな受験者が圧倒的に多い中、合格を勝ち取るのは、実は、とても簡単なことなのです。
あなたの魅力を語ればいいのです。
あなたの魅力を想いと言葉に載せて、面接官に伝えるだけでいいのです。
私(河野正夫)は、そのお手伝いを過去16年間してきました。
これからも、そのお手伝いを続けていきます。
この簡単な戦いで、合格を勝ち取りたい方、是非、一緒に、有益な戦略を立案し、楽々と合格を勝ち取りましょう!
では、また明日!!
河野正夫