不合格を合格に転換する指導とは?ユニークな経歴の人は戦略で勝負しましょう!

合格への戦略

【教員採用試験のバイブル】

 

自己アピール書や志望動機、その他の願書に記入する文章を、勤務校の管理職(校長・教頭)に添削してもらうことがありますよね。

 

 

添削してくださる親切な管理職の先生がいらっしゃることは、素敵なことなのですが、あらかじめ知っておかなけれなならないことがあります。

 

それは、その添削者が、「正しい内容」を書かせようとしているかどうかという点です。

 

採用面接においては、必ずしも「正しい内容」さえ言えば、合格に近づくということではありません。

もちろん、間違ったことを言ってもいいということではありません。

でも、内容が正しければ、即、高評価に繋がるということは、面接では、まずありません。

 

面接とは、人が人を選ぶ営みです。

面接では、コミュニケーション理論に従う形で、人(面接官)の心は動きます。

人が、CM動かされ、プレゼンに動かされ、友人に説得され、映画・ドラマに感動するのと同じです。

 

人の心を動かす要素が戦略的に散りばめられていることが重要なのです。

学問的な正確性や、管理職の美学などは関係ないことです。

 

こういうと、面接官も管理職ではないかという人もいますが、たとえ、面接官が校長といった管理職の場合でも、面接官として受験者の話を聞いているときには、添削しているときの校長とは違います。

面接官の眼は、消費者の眼です。

添削をしているときの校長の眼は、教育官僚の眼です。

つまり、教育論的に、教育政策的に、より正しいことを言おうとする眼です。

 

国会の委員会の審議を思い出してみてください。

時々、官僚が参考人として、答弁しますよね。

官僚の答弁に心を動かされたことはありますか?

まずないでしょう。

でも、答弁する官僚は、高い地位にある官僚として、間違いのない、ある意味で、正確な答弁をしています。

でも、そこには、メッセージ性も、聞き手が聞きたい情報は何もなく、ただ、聞き手をイライラさせるだけの効果しかありません。

でも、官僚の目的は、これ以上、突っ込まれないこと、これ以上、責任を追求されないことですから、「嫌われる」ということは大して意識していません。

正しい(正しそう)なことを言って、その場を逃げ切ればいいだけなのです。

 

ところが、面接は違います。

面接で合格を勝ち取るのは、面接官に好かれる人、面接官に好感・共感を感じてもらえる人です。

面接官に嫌われたら即アウトです。

正しいことをいうだけでは、国会での官僚の答弁のようになってしまいます。

 

具体的な例で見てみましょう!

 

たとえば、X県出身で、X県の大学を卒業し、現在、X県で講師をしている人が、遠くの都会圏のY県を受験するとします。

当然、Y県の採用側の面接官は、「ずっとX県にいるのに、なぜ、Y県で教師をしたいのですか?」と聞いてきます。

愚かな面接指導者は、建前を持ってきます。官僚の答弁のような建前を持ってきます。

そして、「Y県の教育施策を調べて、そのことに触れるように。」というような最低かつ意味のない助言をします。

Y県のパンフレットやホームページくらいで調べた表面的な知識で、「Y県の〜〜という政策に感銘を受けました。」などといっても、Y県側の面接官にしてみれば、「何を知っているの?」、「その施策の公開授業見たの?」などと思ってしまいます。

ウソはすぐに見透かされます。

 

でも、この受験者が、

 

「はい。生まれてずっとX県にいるのですが、実は、Y県に住んでいる人と結婚することになり、結婚したら、Y県に永住しようと思っています。それで、今後の人生は、Y県のために貢献したいと考えています。」

 

と言えば、Y県の面接官は、「なるほど!そういうことか!」とすぐに安心します。信じてもらえます。

愚かな面接指導者は、「そういうプライベートな事情を言うべきではない。」と、くだらない美学を言います。完全に愚かな指導です。

 

Y県の面接官としては、この受験者のY県に対する「真剣度」を見ています。

採用側にとって、最悪なのは、合格(内定)を出したのに、赴任拒否(内定辞退)されることです。

仮に、赴任しても、数年で退職して、故郷の県に帰られたのでは、たまりません。

だから、採用側は、定年まで働いてくれるのかどうかが気になります。

施策に感銘したなどと言うウソは、Y県の面接官にとっては、「くだらない理由がまた出てきた。どうせ、本命が地元で、ウチは滑り止めだろう。仮に、地元に落ちて、うちに合格しても、数年で、ウチを辞めて、地元に帰るだろう。」と判断する材料になります。

 

でも、結婚して、Y県に住むと言うのであれば、それは、定年までY県で働くと言う印象を与えますよね。

これが、コミュニケーション戦略であり、面接官の心を動かす土台です。

 

教採の面接指導者のほとんどは、学問・科学としてのコミュニケーション理論を学んでいません。

教採の面接指導者のほとんどは、スピーチ・ライターの経験はありません。

教採の面接指導者のほとんどは、広告・マーケティングの経験はありません。

教採面接指導のほとんどは、自分の狭い世界の美学でだけ指導します。

だから、合格できないんです。

 

ここで、誤解しないでいただきたいことがあります。

そんな教採面接指導者のもとでも、どんどん合格していく人はいます。

それは、メインストリームを歩いている人です。

メインストリームとは、教育大学(教育学部)、あるいは大学の教職課程で免許を取得し、教採受験が初めて、あるいは、1回か2回は教採に不合格で、現在、講師1年目、2年目という人たちです。

この人たちは、もともと、メインストリームの採用候補者ですので、正しいことだけを面接で語っていても、ある程度、明るさ、元気さ、爽やかさがあれば、十分に合格を勝ち取ることができます。

 

でも、ユニークな経歴がある人、年齢がかなり高い人、一見すると不利に見える弱みがある人は、そうはいきません。

コミュニケーション戦略のない添削や助言をしてもらっても、教採の面接で高得点を勝ち取ることは不可能です。

 

重要なことを、知っておく必要があります。

教採の面接で、受験者が全員、同じようなこと、例えば、当たり障りのない、正しいこと、平凡な常識論、学習指導要領に書いてあるを、受験者全員が語ったら、合格するのは、上記のメインストリームの人たちです。

 

ユニークな経歴がある人、年齢がかなり高い人、一見すると不利に見える弱みがある人は、平凡な語りだけでは、絶対に合格できません。

不合格を合格に転換する合格戦略、面接戦略が必要です。

 

おそらく、管理職の面接指導者(添削者)は、誰に対しても、同じようなアドバイスをするでしょう。

誰に対しても、教育施策に触れなさいとか、その件の教育動向に触れなさいとか、その管理職が知っている「常識」を植えこもうとします。

メインストリームの人なら、それでも合格は可能です。

でも、ユニークな経歴の人なら、それでは、合格不可能です。

 

と、何人かの受験者と、熱く議論しました(微笑)。

 

まだまだ、書きたいことはたくさんあるのですが、今日のところは、このくらいで、終わりにしますね。

 

ユニークな経歴がある人、絶対に合格したい!という人は、是非、ご相談ください!

あなたの合格可能性を眠ったままにしないようにしましょう!

今年の夏の教員採用試験で、戦略的に合格を勝ち取りましょう!

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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