授業が面白ければ,学びは深まります。授業が面白ければ,学びは実を結びます。

教育論

【教員採用試験のバイブル】

 

受験勉強というのは,多くの教育者にとっては,あまりよい学びの機会ではありません。

受験勉強と言うと,暗記一辺倒,試験のためだけ,思考や対話がない,などと思われています。

 

 

残念ながら,いまの日本のほとんどの受験勉強は,そういう側面があるでしょう。

いまの日本のほとんどの受験勉強は,楽しく,生涯役立つ学びにはなっていないでしょう。

 

最近,私(河野正夫)は,受験勉強も,学ぶ機会としては,なかなか良いチャンスを提供してくれているのではないかと感じています。

これは,私が,教採対策講座という,いわゆる「受験勉強」の講座を主催しているから,言っているのではありません。

 

高校入試でも,大学入試でも,中間テストや期末テストといった定期テストでも,また,英検や漢検,TOEICといった資格試験でも,試験があるから,それをきっかけにして,学ぶということは多いものです。

 

受験のための勉強は,学ぶための大きなきっかけと考えれば,受験勉強は特に,教育の敵,学習の敵ではありません。

 

その昔(笑),私(河野)が,大学受験をしたときは,いわゆる「共通一次試験」(センター試験の前身)があり,すべての受験者は,5教科7科目を受験することを義務付けられていました。

私(河野)は,国語,日本史,倫理社会,数学,化学,生物,英語の7科目を受験しました。

この7科目を勉強するのに,かなりの「受験勉強」をしました。

でも,私の場合は,受験勉強というよりは,それぞれの教科を楽しく学びました。

あまり,丸暗記中心とかではなく,教科の中身を理解して,学ぶって面白いな!と感じながら勉強しました。

7科目を1年間弱,しっかりと勉強できたことを,今では,懐かしく,また,ありがたく思っています。

この時の学びがなかったら,私の一般教養的な知性は,かなり低いものになっていたでしょう。

 

それ以来,大学院進学の時の試験(今と違って,外国語2か国語で論文を読む力が要求されていました)も,私の第2外国語である中国語を大いに上達させるきっかけとなりました。

アメリカの大学院でのPh.D.のComprehensive Examinationも,教育法学,政策研究,特別支援教育についての研究姿勢やアカデミック・レベルを大いに向上させるきっかけとなりました。

 

私は,暗記を中心としたり,過去問ばかり解いていくというような,いわゆるプロトタイプ的な受験勉強をしたことは,ほとんどありません。

それよりは,対象教科・領域をしっかりと理解し,楽しく思考し,それを,どんな問題にも適用できるように学んでいました。

今から思い出しても,楽しく,素敵な学びでした。

もし,もう一度,その時の勉強をしますか?と聞かれても,「喜んで!」と答えるでしょう(微笑)。

 

教員採用試験の準備のための学習も,そうあってほしいと願っています。

暗記中心の無味乾燥な苦行ではいけません。

過去問ばかり説いて,同じ問題集を何周もするというだけではいけません。

 

せっかくの機会です。

学ぶ対象領域(専門教養,教育原理,教育法規,教育心理,教育史,教育時事などなど)を楽しく理解し,思考を深め,どんな問題にも対応できるようになっていただきたいと思っています。

試験の本番が終わったらすべてを忘れてしまうという狭義の暗記型の学習は苦行です。

でも,楽しく理解し,思考を深め,自分の頭の中でグルグル回るような(微笑),そんな学びをすれば,勉強は楽しく,成果も大きいものになります。

そして,何十年後かに,「もう一度,あの学びをしてみたいな!」と振り返ることができるでしょう。

 

私は,教採塾という講座を立ち上げたときに,そういう学びをしていこうと決意しました。

教員採用試験の対策講座という受験のための勉強ではあるけれども,学びを楽しみ,思索を深め,学びを実感しながら,試験そのものでも満点近い高得点を勝ち取るという講座を展開してきました。

 

学びは,楽しい方がいい。

学びは,生涯役立つ方がいい。

 

私が主催してきた講座では,このことを重視し,教採に合格した数多くの受講生OBの皆さんも,このことを実感してくださっていると思います。

 

教採対策の予備校は多くあります。

教員大量採用時代ということもあり,どの予備校でも,合格者数や合格率はかなり良い数字です。

大手の予備校なら,自社ビルや自習室も完備しているでしょう。

アクティブ・ラーニングでやっているということで,新学習指導要領との親和性を宣伝しているところもあるようです。

データが豊富で,オリジナル教材を誇っているところもあるでしょう。

 

でも,多くの予備校が,ほとんど言わないことがあります。

 

それは,

 

講座での学びは楽しく,生涯役に立ちますよ!

 

ということです。

 

受験勉強だから死に物狂いでではなく,受験勉強も楽しいよ!

遊び感覚で学んで,十分合格するよ!

講師のトークが最高に面白いよ!

笑いが絶えない講座だよ!

学んだことを,飲みの席でも,楽しく話せるよ!

教採にはもちろん合格するけれど,その後でも,いろいろ使える知識だよ!

受講者が憧れて,真似してみたい講師が楽しく講座をするよ!

 

こんなことを言う予備校は,ほとんどありません。

 

ほとんどの予備校は,真面目で小難しい話ばかりです。

 

私は,受験勉強も,楽しく学問をすることだと信じています。

 

いわゆる受験勉強文化をあおって,受験勉強気分にすることで,「勉強しなければならない!」というマインドセットをつくることは,百害あって一利なしだと考えています。

 

教採に合格した後も,教採の受験勉強楽しかったなあ,もし可能なら,もう一度,あの講座で学びたいなあと思ってもらえる講座であるべきだと信じてきましたし,これからも,そう信じています。

 

だからこそ,指導する側は,

 

講座での学びは,楽しくなくてはいけない。

講座での成果は,試験で満点を目指せるものでなくてはいけない。

講師は,授業上手でなくてはいけない。

講師の語りは,受講生を魅了するものでなくてはいけない。

 

を強く自覚しています。

 

パンフレットでは偉そうなことばかり書いているけれども,実際の講座は,ただの受験勉強の講座で,楽しくもなんともないでは,ダメなんです。

パンフレットでは偉そうなことばかり書いているけれども,実際の講座で教えている講師の語りが下手くそで,面白くもない平凡な講義をやっているでは,ダメなんです。

 

学びは楽しく,成果に直結するものでなければいけません。

講師は,語り上手で,受講者の憧れになる存在でなければいけません。

 

教採塾は,過去15年間,それを目指し続けてきました。

河野正夫は,これまでも,これからも,それを追求していきます。

 

なんだか,決意表明みたいになってしまいました(笑)。

 

でも,教育者は,教育に関して,信念を持つ必要があります。

講義をこなすだけではダメです。

受講生を集めるだけではダメです。

 

確実に合格を勝ち取りながらも,学びを楽しみ,生涯,役に立つ何かを身に付けることが重要です。

 

そんなことを支援できる仕事を,これからも続けていきます。

 

 

では,また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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