【教員採用試験のバイブル】

 

あなたが人生で追い求めたいことは何ですか？

 

ありふれた問いかもしれません。

でも，本気で考えることが少ないのも事実です。

 

このブログの読者の皆さん，あなたが人生で追い求めたいことは何ですか？

 

 

「教師になりたい」，確かに，素敵な目標です。

でも，教師になるというのは，あくまでも通過点で，目的ではありません。

教師になって，何がしたいのですか？

教育を通じて，何を追い求めたいのですか？

 

「生活（身分）を安定させたい」，これも，現実的な目標です。

でも，生活（身分）が安定したら，何をしたいのですか。

生活（身分）の心配をしなくてもよくなったら，あなたの人生で何を追い求めたいのですか？

 

「お金が欲しい」，決して悪い目標ではありません。

でも，お金持ちになったら，何をしたいのですか？

お金が自由に使えるようになったら，そのお金で何を追い求めたいのですか？

 

配偶者，自分の子供，恋人がいる人は，もしかすると，夫（妻），息子（娘），恋人のために，人生を捧げたいと思っている人がいるかもしれません。

それは，それで素敵です。

最高の配偶者，最高の親，最高の恋人になれるかもしれません。

 

「自分の人生は，自分のために！」と思っている人は，自分のために何をしたいのか，自分は何をしたいのかということについて，明確に願いや想いを持っている人は，そんなに多くないかもしれません。

 

私は，決して，誰かのために生きろなどとは言いません。

むしろ，自分の人生は，自分のために生きるべきだと考えています。

たとえ，家族（配偶者，子供）がいても，家族を大切にしながらも，自分の人生は，自分のために生きることも重要だと考えています。

 

でも，時に思い悩みます。

自分の人生は，自分のために生きるとは，どういうことなのか？

自分がやりたいことは何なのか？

自分が追い求めたいものは何なのか？

そう簡単には，思い当たらないことが多いものです。

 

短期的な目標はいくらでもあるでしょう。

 

教員採用試験に合格する。

教師になる。

結婚する。

恋人をつくる。

生活を安定させる。

お金持ちになる。

 

でも，その短期的な目標を達成した後，自分が何を追い求めたいかは，依然として，自分にはわかっていないことが多いものです。

 

教員採用試験で聞かれる志望動機も，教師として，自分が何を追い求めたいかを語ることができれば，最高の志望動機になります。

なかなか難しいのですが，自分が追い求めたい何かを，明確に語ることができれば，その語りは，最高の価値を持ち，聴く人を魅了することができます。

 

人は，日々，ただ単に生きています。

ちょっと，皮肉で，冷淡な言い方かもしれませんが，人は，日々，ただ単に生きています。

何かのために生きている，何かを追い求めるために生きていると胸を張って言える人は少ないでしょう。

 

ただ単に生きるというのも，きっと悪くはないのでしょう。

それが，もしかすると，かなり幸せな生き方なのかもしれません。

 

でも，もう一度，自分の心に問い直してみることも重要なのかもしれませんね。

 

人生で追い求めたいものは何なのか？

 

と。

 

 

では，また明日！！

 

 

教採塾

河野正夫