具体的に話すことが,面接での説得力を向上させます!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
教員採用試験の受験者の皆さんの多くは,抽象的な語り方をしがちです。
例えば,「部活に全力を尽くした。」云々と語ります。
語る本人にとっては,何の部活かは明白なのでしょうが,聞き手にはわかりません。
聞き手にはわからないから,聞き手は話し手が語っていることのイメージが出てきません。
サッカー部とか,茶道部とか,吹奏楽部とか,具体的な部活名を言えば,イメージできます。
ある人が,「サッカー部で頑張っている」と言うのと,「茶道部で頑張っている」と言うのとでは,受けるイメージがまったく違いますよね。
面接では,相手に与えるイメージ(印象と言ってもいいですが)が重要です。
サッカー部でアスレチックに頑張っているというイメージも有効でしょうし,茶道部で日本文化を体現しているというイメージも有効です。
でも,「部活で頑張っている」では,何をしているのかさっぱりわかりません。
この問題の最大の要因は,話し手はよくわかっているからです。
サッカー部にせよ,茶道部にせよ,話し手は,もうそれこそ,何年も取り組んでいるので,部活と言えば自分のやってきた部活ということになるのでしょうが,初めて会う聞き手にはわかりません。
そこのところを適切に予測して,具体的な部活名を言う必要があります。
このことは,その他の多くの語りでも同様に言えます。
いま,オンライン校の木曜面接講座では,このことをしっかりと指導しています。
クラッシックの音楽家が好きというよりは,例えば,「ドビュッシーが大好きです」という方が,はるかに具体的でイメージしやすく,聞き手の共感も勝ち取りやすい。
スイーツが好きというよりは,例えば,「ティラミスが好き」という方が,具体的でイメージしやすい。
韓国映画が好きというよりは,「韓国のアクション映画が好き」という方が,イメージしやすい。
こういったちょっとした具体的な言い方の方が,聞き手にイメージしやすい応報を与え,聞き手の好感や共感が勝ち取りやすくなります。
抽象的な言い方では,何の感動もありません。
実は,これは,願書でも同様なのです。
例えば,小さな記入欄に,趣味を書くとします。
多くの人は,例えば,「読書」とか「サイクリング」と書きます。
アンケートや世論調査なら,それもいいかもしれませんが,願書は,自分をアピールするものです。事実だけ抽象的に書いてもダメです。
読書が本当に趣味ならば,
「読書(年に100冊以上読破)」
「読書(特に,歴史小説が好き)」
「読書(推理小説を英語で読む)」
と言ったように,具体的な数字や,ジャンルや,言語などがあると,とてもインパクトがありますね。
サイクリングが趣味なら,
「サイクリング(20,000㎞を走破)」
「サイクリング(フランスでのツーリングに参加)」
「サイクリング(自転車5台所有)」
などとするのもいですね。
サイクリングだけでなく,何か具体的な情報を添えるということが極めて重要です。
具体的に語る,インパクトをもって語るということは,教員採用試験の面接や願書などでは,極めて重要です。
ちょっとしたことですが,忘れがちなこうした特訓を日々,進めていくことは,語りの質と教採合格可能性を向上させるために必要なことです。
オンライン講座の木曜面接講座は,毎週,宿題が出されます。
「自己紹介」,「自己アピール」,「志望動機」といった課題が,毎週,1題出されます。
これに対して,各受講生は,200字~300字くらいで,回答をつくって,提出します。
提出された回答は,河野正夫が,動画で詳しくコメントを加えます。
10人が宿題を提出すれば,10人分,順番にコメントをしていきます。
自分が提出した宿題のコメントも聞けて,また,他の人の回答とそれに対する私のコメントも聞けて,とても勉強になるという感想を受講生の方々から頂戴しています。
語りの訓練と言うのは,戦略の訓練,レトリックの訓練,感性の訓練,でもあります。
下手な面接指導者がやっているような,「教育施策を入れろ」とか,「学習指導要領の言葉を入れろ」とか,「自分の経験を教育に活かすことを入れろ」とかいったような決まりきった抽象的な指導では,語りの質は向上しません。
語りの本質は,聞き手を納得させる・説得することです。
聞き手の心が動かなければ,語りは無力です。
自己満足の指導者が,自己満足の助言をしても,語りのレトリックは向上しません。
レトリックは,科学であり,科学として習得することが可能です。
科学としてのレトリックを最先端の技術を駆使したオンライン講座で学部ことができるのは,21世紀らしい講座と言えるかもしれませんね!
戦略の訓練,レトリックの訓練,感性の訓練,皆さんも是非,進めていってくださいね!!
では,また明日!!
河野正夫