教採の面接官とワインのソムリエは似ています!これがわかれば面接の準備に役立ちます!

パフォーマンス力向上

【教員採用試験のバイブル】

 

ソムリエというお仕事をご存知ですよね。

Wikipediaでは,「レストランで客の要望に応えてワインを選ぶ手助けをする、ワイン専門の給仕人」と定義されています。

 

 

ソムリエは,ワインを選ぶ専門家です。

ワインの味や風味,産地やヴィンテージなどを熟知し,料理やそのときのオケージョンにぴったりのワインを選んで提供してくれます。

 

さて,ソムリエは,ワインを選ぶ専門家ですが,ワインの作り手(ワイン醸造家)ではありません。

ソムリエは,あくまでも,作られたワインをテイスティングし,選定し,客に提供するのが役目です。

ワインを作る(醸造する)専門家は,ワイナリーということになります。

 

ソムリエで言えることと,まったく同じことが,「面接官」にも言えます。

面接官は,採用側の人員募集のために,採用候補者を面接し,適切な人を選ぶ役目です。

中には,毎年にわたって,面接官を担当し,面接の「専門家」とも言えるような人もいるかもしれません。

 

でも,ここで気を付けてくださいね。

たとえ,面接の「専門家」と言えるような人がいたとしても,それは,面接をして,優秀な人材を選ぶ専門家です。

つまり,面接をすれば,ある程度,どの人物が優秀かを見抜けるという能力を持っているわけです。

ちょうど,ソムリエが,ワインをテイスティングすれば,それがどういうワインかがわかり,客に適切なワインを奨めることができる能力があるというのと同じです。

 

面接官には,面接の語りを「つくる」能力はありません。

面接官にあるのは,面接の語りを聞いて,その人物が優れているかどうかを判断する能力です。

ですから,面接官には,語りの在り方を,レトリック理論の視点や,パフォーマンス理論の観点から,指導し,よりよい語りをつくっていく能力はないのです。

 

ソムリエはワインの味はわかるが,ワインは作れない。

面接官は語りで人物評価はできるが,語りは作れない。

 

シンプルな真実です。

 

でも,世の中は,「元面接官」ということで,面接の指導をしているという不思議な現象に満ち溢れています。

これが悪いと言っているのではありません。

元面接官で,面接の専門家であったのならば,ある面接の語りや表情を見て,それが採用(合格)に値するかどうかを判断する能力はあるでしょう。

でも,もし,それが採用(合格)に値しない場合,何をどうすれば,採用(合格)に値するかを判断し,適切な指導をする能力はありません。

 

面接官(元面接官)は,語りを聞いて,良いか悪いかは判断できますが,どうすれば優れた語りにしていくかは知らないし,できないのです。

 

こんなことは,常識です。

グルメ(美食家)は,料理の味を判断することはできますが,料理人として料理を作ることができるわけではありません。

ピアノの調律師は,ピアノの音を聞き分け,音を調整することはできますが,良いピアノを作り出すことはできません。

野球の主審は,ピッチャーが投げたボールが,ストライクかボールかを判定するプロですが,優れたピッチャーになれるわけではありません。

 

こんな例ならいくらでも出てきます。

 

でも,教員採用試験対策講座などの世界では,「元面接官」というのが幽霊のように出てきます。

 

元面接官が指導する。

元面接官が書いた。

元面接官が講師。

 

などなど,宣伝文句によく出てきます。

 

元面接官にわかるのは,ある面接の語りが良いか悪いか,採用(合格)に値するかどうかです。

レトリック理論やパフォーマンス理論に基づいて,良い語り・採用(合格)に値する語りを創り出していく能力は,元面接官にはありません。

 

だから,元面接官の指導者に特徴的なところがあります。

 

元面接官の指導者は,面接の語りを聞いて,良いか悪いかのコメントはくれます。

でも,具体的にどうしたらいいのかのコメントをくれることは,ほとんどありません。

せいぜい,「もっと明るく」,「もっと笑顔を」,「もう少し元気に」,「志望先の施策を入れたらいいんじゃない」ぐらいのものです。

 

コミュニケーション理論(レトリック理論・パフォーマンス理論)を最大限に活用して,脚本家・演出家のレベルで,面接の語りの指導ができる元面接官はまずいません。

 

だとすれば,評論家が映画をつくり,ドラマをつくっているようなものです。

評論家は,出来上がったものが良いかどうかを判断し,批評するのが仕事です。

評論家は,実際に映画やドラマをつくる専門家ではありませんから,作る能力はありません。

 

なにより,元面接官は,元面接官自身の語りが,退屈で,平凡で,面白くありません。

それを見るだけで,元面接官が,上手く語る,魅力的に語る,人の好感・共感を勝ち取るように語る術を何も知らないことがわかります。

 

もちろん,中には,素晴らしい語りをする元面接官もいらっしゃるでしょう。

でも,その確率は,100分の1,もしかしたら,1,000分の1かもしれません。

そういう珍しい元面接官に当たれば,是非,その人から指導を受けてください。

その人なら,素晴らしい面接の語りをつくっていく指導ができるでしょう。

 

もし,100分の1,1,000分の1の元面接官が見当たらなければ,是非,教採塾にお越しください!(微笑)

 

 

では,また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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