あなたを教師にするのも、あなたの想い。あなたを合格に導くのも、あなたの想いです!

合格への戦略

【教員採用試験のバイブル】

 

人はなぜ教師を目指すのでしょうか?

もちろん、その答は、多種多様です。

 

 

先日もブログ記事に書いたように、教師を目指す人は多様です。

年齢、性別、学歴、経歴、ユニークなバックグラウンド、などなど、教師を目指す人は、それぞれがそれぞれのユニークさをお持ちです。

 

でも、ユニークなのは、単にその人の年齢、性別、学歴、職歴、経歴、バックグラウンド、といったその人の人となりだけではありません。

その人が、なぜ、教師を目指すのかという理由も、それぞれの教師志望者で、多種多様であり、ユニークです。

 

教員採用試験の面接のための「小手先のテクニック」ならいざ知らず、次のような理由が、教師になりたい本当の理由であるはずがないと、私は考えています。

 

(新)学習指導要領に定められている教育を実践したい。

志望自治体の施策を実現したい。

社会の形成者を育成したい。

郷土と我が国を愛する態度を育みたい。

 

もちろん、上記のことが悪いと言っているのではありません。

上記のことも、教育にとっては、重要でしょう。

 

でも、教師を目指すあなたにとって、上記のことは、最も重要なことではないはずです。

教師を目指すあなたにとっては、上記のことが、あなたが教師を目指す最大の理由ではないはずです。

 

教師を目指す人には、それぞれ、その人なりの理由、その人だけの教師になりたい理由があるはずです。

 

もしかすると、時には、教師志望者としてのあなたが心の中に持っている本当の志望理由は、教員採用試験の面接で、面接官の前では、正直にそのままの形では言えないことかもしれません。

全てをダイレクトに、正直に、そのまま言えるとは限りません。

 

でも、あなたの本当の理由は大切です。

あなたが、なぜ教師になりたいと思っているかの本当の理由は、あなたにとっては大切な理由です。

 

私は、教員採用試験対策講座を主催して、15年以上になります。

これまで、1,000人以上の教員志望者を指導してきました。

志望者のプロフィールは様々です。年齢も、学歴も、職歴も、経歴も、バックグラウンドも違います。

そして、なにより、教師志望者たちの教師を目指す理由も様々でした。

 

教採の面接では言えないけれど、本当の理由が、教師志望者にはあります。

 

今の教育をどうしても変えたい。

自分が受けてきた教育があまりに理不尽だったので、教育を自分のできる範囲でもいいから、良い方向に変革したい。

両親が全財産を使って、自分を教育学部に行かせてくれたのだから、教師になって恩返しをしたい。

自分の能力・資格でなれる仕事は、教師しかない。

これまで、十数年、講師をやってきて、この年齢で、自分のキャリアを成功させるとしたら、教師以外の道が考えられない。

祖父母も父母もみんな教師で、家族全体が、私が教師になることを望んでいて、その期待を裏切りたくない。

民間企業を渡り歩いて、民間企業の実態を知り、どうしても、公務員(教育公務員)になりたいと考えるようになった。

弁護士・医者・政治家・俳優・歌手を目指していたが、自分にはそこまでの能力はなかったので、自分で手が届きそうな教師という仕事で、自分のもともとの夢のいくらかの部分でも叶えてみたい。

 

教採塾には、いろんな「志望理由」の人がいました。

ここで言う「志望理由」は、志望動機書に書いたり、面接で語ったいわゆる受験用の志望動機ではありません。

ここで言う「志望理由」とは、その人が、教師を目指す本当の理由です。

なぜ、そこまでして、教師を目指すのかという、本当のその人なりの理由です。

 

何度も言いますが、教師を目指す人のプロフィールは多様です。

教師を目指す人の本当の志望理由も多様です。

 

「なぜ、そこまでして教師を目指すのか?」、私は、個人レッスン(スーパーセッション・スカイプレッスン)をするときには、その人に、そのことを尋ねます。

 

なぜ、その年齢で、教師になりたいのか?

なぜ、十数回、不合格になっても、教師を目指したいのか?

なぜ、その学歴・職歴・経歴・バックグラウンドで、教師を目指すのか?

なぜ、あなたの現在の低い専門性で、その専門教科の教師を目指すのか?

 

こういった本当の気持ちをまずは尋ねて、その人の真意を理解します。

もちろん、そこでの受講者の答がすぐに教採の面接に使えるものかどうかはわかりません。

多くの場合は、まったく使えません。

でも、その人の本当の理由を理解し、その人の心を知ることは、重要なのです。

 

教採に限らず、就職面接は、ある意味で、「茶番」です。

たかだか20分前後で、その人がどんな人かわかるはずがありません。

就職面接は、客観的な評価となり得ません。

だから、就職面接には、たくさんの「小手先のテクニック」があります。

そして、時には、そうした「小手先のテクニック」も必要です。

 

でも、私は、教採受験者の本当の気持ちは、その人にとって、なによりも大切だと信じています。

時には、面接官にはそのまま正直には言えないかもしれませんが、その人が、そこまでして、教師になりたいという本当の気持ちは、その人にとって重要だと信じています。

 

だから、私は、その人の本当の気持ちを聞いたら、それを「受験用」の「志望動機」にリクリエイト(Recreate)するプロセスを重視しています。

私は、志望動機や自己アピールは、小手先のテクニックの応用だけではダメだと考えています。

 

40歳の教採受験者が、大学生と同じような志望動機を語っても、信じてはもらえません。

住んだこともない自治体を受けるのに、「この県の教育施策に感銘を受けたから」と言っても、だれも信じてはくれないでしょう。

十数回も教採を受験して、不合格になってきた人が、昨年、告示された新学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」で授業をしたいから教師を志望すると言っても、時間の流れ的に信じることはできないでしょう。

 

直接、すべてを正直に面接の場では言えなくても、教採受験者の志望動機や自己アピールは、その人の本当の想いに立脚している必要があると、私は考えています。

そして、本当の想いにつながる志望動機や自己アピールが、教採の面接の場で、採用側の面接官の心を動かすことができると、私は信じています。

 

過去15年間、私は、いつもこのことを重視してきました。

 

私は、いつもサイエンス(科学)を重視し、科学的なアプローチを重視しますから、あまり、受験者の本当の気持ちとか、受験者の心の中の真の想いといったことを、これまでは、公言してきませんでした。

コミュニケーション理論、レトリック理論、そして、パフォーマンス理論を科学的に適用することが重要だと力説してきました。

もちろん、それは重要ですから、これからも力説していきます。

 

でも、私は、いつも、一人一人の教採受験者のその人の人となり、そして、その人の本当の想いを大切にしてきました。

 

人は、いろいろな理由で、教師を目指します。

 

夢のため

未来のため

子供たちのため

家族のため

愛する人のため

結婚するため

自分の人生のため

身分の安定のため

経済的な安定のため

 

確かに、この中のいくつかは、そのまま直接、面接の場では言えません。

でも、その人の本当の気持ちであることは間違いありません。

 

例えば、「身分の安定」のために、教採に合格したいという人がいるとします。

これだけ聞くと、自己都合に聞こえるかもしれませんが、その受験者と本当によく話をしてみると、違ったストーリーが見えてきます。

 

いつも1年で勤務校が変わるので、どうしても指導を続けたかった子供の指導が途中やめになり、そのことを後悔している。

非常勤講師の立場だったので、子供を守るために必要なことをする(言う)機会を持つことができず、子供が傷つくのを止めることができなかった。

学校で理不尽なことがあり、それを正そうとしたけれど、本務者ではない立場なので、自分の主張は無視された。

 

「身分の安定」のために教師を目指すという人の中の多くは、必ずしも、自分のための身分の安定だけを目指してはいません。

自分の立ち位置が安定していれば、子供のために、やりたいことができる、少しは「戦う」こともできると考えて、身分を安定させようとしている人が多いのも事実です。

 

これまで個人的にレッスンをした受講生の想いをここにすべて書いていたら、きっと数千ページのブログ記事になることでしょう。

そのくらい、人の想いは多様であり、そして、真剣です。

 

私の個人レッスン(スーパーセッション・スカイプレッスン)を受けた人の多くは、レッスン中に涙を流しました。

私が厳しく指導したからではありません。

その受講生が、自分の本当の気持ちを話して、それが、教師になる理由であってもいいんだということに気づいたからです。

 

教採の面接に、科学的な(コミュニケーション論的な)アプローチは必要です。

でも、出発点は、常に、受験者自身の想いでなければなりません。

そして、その本当の想いに正直になり、そこからスタートして、面接で話してもいい形に言葉にしていくことが、教採の面接での合格の鍵になります。

 

でも、今日は、合格の鍵の話はしないことにします。別の機会に話します。

 

今日、このブログ記事で言いたかったことは、多種多様な教師志望者の皆さんは、それぞれの自分の想い、ユニークかもしれないけれど本当の想いを大切にしていただきたいということです。

 

教採の面接で話すことの半分は、受験用の「作文(ウソ)」かもしれません。

でも、残りの半分に、あなたの本当の想いが詰まっている限り、あなたの面接の語りは、必ず、面接官の心を動かすことができます。

 

私は、教師を目指す人には、言葉の達人になってほしいと願っています。

そして、それ以上に、私は、教師を目指す人には、自分の想いに自信を持ち、自分の想いを否定せず、自分の想いで人を動かす達人であってほしいと願っています。

 

人の心を動かすのは、言葉ではありません。

人の心を動かすのは、言葉の背後にある人の想いです。

 

これから教員採用試験を受験する皆さん、

 

自分の想いを自分で感じ取ってみてください。

自分の想いに自信を持ってください。

自分の想いを人の心を動かす言葉にしてみてください。

 

私は、そんな人に教師になっていただきたいと、心から願っています。

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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