教員採用試験の2次試験(人物評価試験)で合格するとは?

合格への戦略

今日は、いま、皆さんの多くが知りたい!と思っていらっしゃることについて書きますね。

 

テーマは、

 

教員採用試験の2次試験(人物評価試験)で合格するとは?

 

です。

 

教員採用試験の2次試験(自治体によっては3次試験)は、主として、人物評価試験です。

主に、個人面接で、その人の適性と資質、人となりを評価し、模擬授業・場面指導で、教師としての立ち居振る舞い・指導力(指導言等)を評価します。

 

ここまでは、教採受験者なら、誰でも理解できます。

さて、ここからが、重要です。

 

個人面接や模擬授業(場面指導)は、技術論的な各論ばかり、練習しても、結局は、本番での評価は低いものにとどまりがちです。

 

一般的に、多くの受験者は、個人面接であれば、一定の面接質問に対する回答原稿(台本)をつくることに専念します。

あるいは、面接の際の姿勢であるとか、うなずきであるとか、視線といった技術論的な各論を練習します。

模擬授業(場面指導)でも、授業台本(指導台本)をつくることがメインになりがちです。

特に、模擬授業の準備では、研究授業さながらに教科指導としての授業に眼が行きがちです。

 

上記のような各論を追求し、向上させることも、決して悪いことではありません。

上記のような各論も上手であるにこしたことはありません。

是非、向上させてください。

 

でも、重要なことは、上記のような各論ばかり、いくら練習しても、準備しても、結局は、教採本番の面接では、非常に低い得点で不合格になってしまうことがあり得ますし、そういう失敗をする人の数は、かなり多いということです。

 

では、なぜ、技術論的な各論の練習だけではダメなのでしょうか?

 

答は簡単です。

 

戦略的な、セルフ・プロデュースができていないからです。

 

セルフ・プロデュースとは何でしょうか?

 

簡潔に言えば、

 

演ずべき好感度が高い自分の理想像を決めて、その演ずべき自分を効果的に演じきるということです。

例えば、個人面接で考えてみます。

 

あなたは、どんな自分を演じたいのでしょうか?

違う視点で言えば、採用側の面接官から、どのように見える(見てもらえる)自分を演じたいのでしょうか?

 

さらに違う視点で考えてみましょう。

個人面接は、あなたという人間と、面接官という人間が、向き合って、20分程度、対話をして、あなたの人間的な魅力や資質や適性を見極める営みです。

あなたがどんな人物であれば、採用側は、あなたを採用したいと思うでしょうか?

 

確かに、あなたの経歴やボランティアや学生生活のエピソードも、興味ある話になることもあるでしょう。

また、あなたの椅子に座っている姿勢や歩き方も、少しは好感度に貢献するかもしれません。

 

でも、最も重要なことは、あなたが一人の人間として、面接官という人間たちに、どう見えるか、どう映るかです。

 

そして、この時の見え方、移り方は、「ゲシュタルト的」なものです。

 

「ゲシュタルト的」というのは、人がものを見て認識するときは、個々の部分を見て、それを積み上げるのではなく、全体を見て、全体のイメージで認識するということです。

教育心理で勉強しましたよね?

 

ですから、面接官は、あなたの歩き方を具体的に見ているわけではなく、あなたの姿勢を姿勢として見ているわけでもなく、あなたの話の内容のひとつひとつを聞いて判断しているわけでもなく、それらの個々の要素をひとつひとつ積み上げて評価を下すわけではありません。

 

面接官は、あなたの姿・表情・語りの全体を見て、全体的に感じる印象で、あなたの評価を下します。

 

あなたの個々の要素がそれなりに良くても、全体の見え方・全体の印象が良くなければ、面接では、高評価を得ることはできず、多くの場合、極めて、低い評価しか得られないことになります。

 

ここに、面接の演習の真理が潜んでいます。

 

面接で高評価を得て、合格を勝ちとるためには、面接の際の、個々の要素ばかり気にして、個々の要素ばかり、個別に練習をしていてたのでは、全体の印象がよくならない限りは、すべてが台無しになってしまいます。

 

面接で高評価を得るためには、全体的なセルフ・プロデュースが必要です。

 

人がものを認知するときの最大の特徴である、「ゲシュタルト的」な認知で、好印象を持ってもらえるような、全体的なセルフ・プロデュースが必要なのです。

 

でも、教師を目指す人のほとんどは、「教育者の眼」を持っていますから、ひとつひとつの個々の良さをほめることに慣れています。そして、自分もそういった個々の良さをいくつか持っていれば、高評価してもらえると思っています。

残念ながら、「ゲシュタルト的認知」は、そうはいきません。

 

全体的な印象が悪ければ、全てが台無しになってしまうのです。

 

具体的な例を挙げてみましょう。

 

どんなに2次試験の練習をしても、どんな2次試験対策講座を受講しても、次のような人は、面接で合格を勝ちとることは、まず、不可能です。

 

1.面接の語りの中に、「え~」、「ええと」、「あの~」、「まあ」といった間投詞がたくさん入っているような場合。

2.語り方が明瞭ではなく、相手の耳に、はっきりと、かつ、心地よく入ってこないような場合。

3.原因が緊張にせよ、その他の理由にせよ、語り方がぎこちなく、自然な語り方に聞こえない(見えない)ような場合。

4.表情が明るくなく、元気そうでもなく、爽やかでなく、悲壮感や挙動不審や焦りなどが表面に現れているような場合。

5.話し方が、そもそも不自然で、対人コミュニケーションにおいて、聞き手に心地よい印象を与えないような場合。

6.伝えたいことが定まっておらず、質問されてから、話しながら、考えをまとめて、たどたどしく語っているような場合。

7.外見・表情・ルックス・雰囲気・声質・印象に、相手に心地よく感じてもらおうとする努力や要素がなく、第一印象で相手に好かれないような場合。

 

はっきり言って、上記の7つのいずれかに当てはまるような場合は、教員採用試験の2次試験(3次試験)の面接で、合格する可能性は、ほぼゼロです。

上記の7つのいずれかに当てはまるような場合は、個々の要素(面接で語るエピソードや、ちょっとした姿勢や歩き方、面接台本の準備)などをしても、効果はほぼゼロです。

合格することは、まずありません。

 

面接で合格するということは、

 

面接官があなたをゲシュタルト的に見て(聞いて)、

 

あなたの明るさ・元気さ、爽やかさに好感を持ち、

あなたの想いと言葉に共感し、

あなたの語りと雰囲気に心を惹かれ、

あなたと一緒に語り合いたい・働きたい、

 

と感じてくれることに他なりません。

 

だからこそ、ゲシュタルト的認知にふさわしい、セルフ・プロデュースの戦略が必要なのです。

これなしに、教採の面接で合格を勝ちとることはできません。

 

でも、実際には、いつまでたっても、上記の7つのいずれか(多くの場合、ほとんどすべて)に当てはまり、いつまでたっても面接で合格できない人がいます。

こういう人は、いつも、面接の個別の技術ばかり、気にしています。

不合格の最大の原因が、面接の個別の技術ではなく、面接のトータルなセルフ・プロデュースであることが気づけていないのです。

 

教採塾では、このトータルなセルフ・プロデュースを重視してきました。

セルフ・プロデュース戦略で、これまで、数多くの合格者を輩出してきました。

 

このトータルなセルフ・プロデュースをさらに充実させるために、プロのアーティストのRyoさん、そして、感性豊かな川上貴裕に、個人レッスンを担当してもらっています。

 

成果は出つつあります。

 

成果は出つつありますが、今年の教採の面接に間に合わないかもしれないと感じる受験者がいることも事実です。

早く、セルフ・プロデュースの戦略を立案し、演じたい自分を演じ、合格する自分を演じることで、教採合格を勝ちとってくださいね。

 

7月14日・15日・16日の大阪・名古屋・東京で開講する、2次試験パフォーマンス特訓単発講座も、8月4日~19日で開講する各回定員9名の直前講座でも、セルフ・プロデュースを徹底的に極めていきます。

また、Ryoさん、そして、川上貴裕による個人レッスンでも、セルフ・プロデュースを、個別に徹底して、戦略を立案し、演習をしていきます。

 

セルフ・プロデュースについて、理論的にアグレッシブに極めたい人は、河野正夫のスーパーセッションを受講するのもよいかもしれません。ただし、河野のスーパーセッションは、非常に気まぐれ的に開催が告知されますので、教採塾のLINE@のホームを日頃から覗いてみておいてくださいね!

 

教採塾の講座やレッスンを受講するかどうかはともかく、教員採用試験での面接で合格を勝ちとるためには、セルフ・プロデュースが不可欠です!!

 

セルフ・プロデュースを完璧にやった上で、面接や模擬授業(場面指導)などに臨んでくださいね!

 

 

皆さんの合格を応援しています!!

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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