日本語で話すときと、英語で話すときのパフォーマンス力が違いすぎます!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上
日本人の多くは、英語を話すときに、不思議な現象を示します。
日本語で話すときと、英語で話すときの、外見・ルックス・雰囲気・表情・声のトーン・視線・語りの常識などのパフォーマンス力が違いすぎるということです。
確かに、ほとんどの日本人にとって、英語は外国語ですから、話し慣れていないというのは理解できます。
また、日本語と英語とでは、調音の違いとか、アクセント・イントネーションの違い等があるのも事実です。
でも、多くの日本人が英語を話すときには、想定以上の不思議なことが起こります。
1.英語で話すときに、普段より、声のトーンが高くなりすぎる。
慣れない外国語の英語で話すと緊張するのでしょうか、英語で話すときの声のトーンが高くなりすぎてしまいます。いかにも下手な英語で苦労して話しているように聞こえます。
これは、その人の英語力の有無とは関係ないようです。TOEICで900点以上取っているような人でも、英語で話し始めると急にトーンが不自然に高くなる人がいます。
トーンが高いこと自体が問題だというよりも、いかにも緊張している、英語で話していることをいかにも意識しているようで、はっきり言って、見ていて見苦しく、望ましいパフォーマンスとは言えません。
2.特定の決まり文句を使いすぎる。
英語で話すとき、必ず、ひとまとまりの語りを言い終わると、”That’s all.”という人がいます。日本語で言えば、「以上です。」ということなのでしょうが、これを毎回すべての語りの後に付けると、非常に不自然です。どこかで、メリハリをつけるために、たまに使うのであれば、問題はないのですが、毎回、毎回、話し終わるときに、”That’s all.”と言うのは、不自然に響きます。
また、何か、話し始めるときに、必ず、”Ah…”という人や、常に、”I think …”で始める人もいます。これも、ほとんど癖のようになっていて、かなり聞き苦しいものです。
3.英語で話すときに、不自然なオーバーリアクションをしてしまう。
確かに、英語での語りは、日本語よりも、straightforward なところはありますが、多くの日本人は、英語で話すときに、過剰なイントネーションやジェスチャーをしてしまいます。
圧巻は、すぐに”Oh, my god!” などと言ってしまうことですね、
“Oh, my god” は、はっきり言って、あまり上品な言葉とは言えません。使ってはいけないとは言いませんが、そんなに頻繁に使う言葉ではありません。
日本人が頭の中に描いている、いわゆる「ブロンドの外国人」の派手なジェスチャーや表現をデフォルメして演じても、英語らしくは聞こえません。
4.敬意表現がまったくできていない。
多くの日本人は、英語にはいわゆる「敬語」がまったくないと思っているようです。確かに、日本語の「尊敬語」・「謙譲語」・「丁寧語」などに直接、相当するものは英語にはありませんが、敬意表現は英語にもあります。
目上の人に話す場合の話し方や、相手に対して失礼にならない話し方というものはあります。
仮にも英語教師になろうという人が、あまりにぶっきらぼうで、あまりに失礼な言い回ししかしていないのを聞くと、いくら外国語である英語とはいえ、人間として大丈夫かなと思ってしまいます。
英語での適切な敬意表現を身に付ける必要があります。
5.英語の表現や言い回しに人間としての成長が感じられない。
母語の日本語ならば、小学生の話し方と、高校生の話し方は違うでしょう。高校生の話し方と、社会人の話し方は違います。社会人でも、インフォーマルンなときの話し方と、フォーマルなときの話し方は違います。
当然ながら、英語でも、同じような違いはあります。
しかし、日本人が英語で話すときには、あまりにも表現が幼く、稚拙で、かつ、洗練されていません。
英語を10年以上勉強していても、中学生のときに話していたような、洗練されていない英語で話しています。
わかりやすい英語で話すことは大切です。また、特に、難解に話す必要もありません。
でも、自分の立場や、TPOに応じた話し方をするのは当然です。
英語だと、どんな状況でも、”What’s up?”, “Hey!”, “What’s your name?”, “What time is it?”でよいと思っている人は、英語の世界だと、極めて無礼な人に響きます。
6.英語になると情報伝達だけで、想いの共有をしていない。
私たちが言葉を使う時には、情報を伝達することだけを行っているのではありません。
情報を伝達するというよりも、むしろ、相手の好感や共感を勝ち取ったり、相手を笑わせたり、相手をちょっと驚かせたりすることをしています。
会話は、情報の伝達の手段というよりは、想いの共有であることが多いものです。
でも、英語になると、情報の伝達だけで、そこには、ユーモアも好感も共感もありません。
はっきり言って、多くの日本人が話す英語には、面白みがありません。
もし、英語は意味が伝わればいいと思っていたら大間違いです。
英語でも、人間関係を深め、好感や共感を勝ち取り、人の心を動かし、人を納得させる語りができる必要があります。
さて、7月30日・31日の英語特訓講座では、上記のようなことを、徹底して特訓していきます。
英語特訓講座の目標は、ズバリ、
アメリカ人やイギリス人より、相手の心を動かすことができる英語を話せるようにする!
です。
英語のいわゆるネイティブ・スピーカーでも、語りが下手な人はたくさんいます。
この英語特訓講座では、英語の多くのネイティブ・スピーカーのよりも、はるかに、聞き手の心を動かす英語の話し方を習得していきます。
アメリカ人やイギリス人より、上手な英語を話すのは、実は簡単です。
その秘密は、発音や語彙の量ではなく、レトリックであり、パフォーマンスなのですから。
7月30日・31日の英語特訓講座で、世界有数の英語の語り手になりましょう!!
では、また明日!!
河野正夫