言語能力(語彙力・文章力)を鍛える&鍛えるための書籍紹介。
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
教採塾の川上です。
私は、ブログやSNS、手紙や小論文に至るまで、何かを書くときには、必ず、
「この漢字でいいのかな。」
「言葉の意味は適しているかな。」
「文脈に合ったものかな。」
と
いうことを何度も確認してから書いています。
あるいは、映画を観ているときや、書籍を読んでいるときに、分からない言葉があったら、その場ですぐに辞典や携帯で調べる、ということを習慣付けています。
なぜそこまでするのか、というのは、前回のブログでも記載したように、読み手・聞き手によって、自分の想いが歪曲して伝わったり、誤った解釈で捉えられたりしないようにするためです。
また、私も小学校教員でしたので、
「教育のプロとして、曖昧な知識(言葉の意味)を子供たちに伝えることがあってはならない。」
という意識もあったからです。
ただ、そもそもこのような考えや、習慣に至った経緯は、私が中学生のときに、古代エジプト文明を勉強したのがきっかけでした。
古代文字を学ぶにあたり、一つ一つ言葉の意味を調べていくのですが、調べていけばいくほど、成り立ち、意味、類似語、対義語、実用例など、一つのことから、実に多くのことを学ぶことができました。
言葉を知ることが知識だと考え、漢字においても同様に、白川静先生の、約2400ページにも渡る「字通」や「字統」で一つ一つ調べ上げました。
そんな、ちょっと変わり種な中学生でしたが、多くの漢字・熟語を知ったおかげで、今の語彙力、文章の感性、話すときの言葉選びに至っているのだと思います。
言葉・文章というものは、その人の、人となりが滲み出るものです。
私は、この数か月で、百数十人の志望動機文を添削してきましたが、文章一つで
「なんとなく、言葉の響き・ニュアンスのカッコよさだけで書いているな。」
「追加質問したら、ボロや矛盾が出るな。」
というのが分かります。
面接官は、毎年のように、数百人の志望動機文を読んだり、聞いたりしています。
従って当然、面接官には上記のような想いが、手に取るように分かり、バレてしまいます。
だからこそ、語彙力を鍛えておく必要があります。
ここで言う「語彙力」という意味には、
教採で言えば、例えば、「主体的・対話的で深い学び」の言葉を知っている、というだけではなく、内容もきちんと理解している
という部分までを含んだものです。
(知識を含んだ上での)語彙力は、相手を説得・納得させる重要なファクターの一つです。
ただ、語彙力を鍛えれば、相手を説得・納得させることができる、というのは直接的なイコールではありません。
語彙力を身に付け、どのような流れで文章・スピーチ原稿等を書けば、相手を説得・納得させることができるのか。
ここまでをしっかりと考えないといけません。
・・・・と、
このようなことを、講座で話したり、添削する際に伝えたり、ツイッターに記載したりしていると、受講生から
「じゃあ、どうやって語彙力、文章力を付けたらいいのですか?」
と質問が来ましたので、今回は、言語能力(語彙力・文章力)を鍛えるための書籍を、いくつか紹介します!!(笑)
「最強の説得力 相手からすんなりYESを引きだす74の法則」
齋藤 孝(著)
マガジンハウス(出版)
「マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~」
前田 安正(著)
大和書房 (出版)
「おとなの小論文教室。」
山田 ズーニー (著)
河出書房新社 (出版)
「伝わる・揺さぶる!文章を書く」
山田 ズーニー (著)
PHP研究所 (出版)
「伝わる! 文章力が豊かになる本 (基礎からわかる“伝わる!”シリーズ) 」
小笠原 信之 (著)
高橋書店 (出版)
「『話す』『書く』『聞く』能力が仕事を変える!伝える力」
池上 彰 (著)
PHP研究所 (出版)
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」
ジェレミー・ドノバン (著)
中西 真雄美 (翻訳)
新潮社 (出版)
以上のような書籍が、
理解し易く、かつ、短期間であっても言語能力をUPさせることができるものとして、最適です!
他にも一流の方のエッセーや講義録、好きな作家の本をたくさん読んでいけば、自ずと力は付いてきますので、ちょっとした隙間時間や、「毎日必ず10分は読書する。」と決めて、ぜひ読んでみてくださいね!!
では、また7の付く日に!!
教採塾
川上貴裕