「みんなと同じ」という安心感に浸っていませんか?

合格への戦略

教採塾の川上です。

 

 

今日は、思考実験から!

教採用のスーツを新調するために、スーツを買いに行ったとします。

多くの場合、店員さんから「何かお探しでしょうか。」と声を掛けてきますよね。

あるいは、どのスーツが良いか分からず、店員さんに「面接用のスーツを探しています。」と尋ねることもあるでしょう。

どちらにせよ、大抵の場合は、フォーマルな、いわゆる“就活スーツ”を出してきたり、値段が高いものから順におススメしてきたりします。

 

この過程で考えたいのは、

 

店員さんは、あなた自身(見た目や年齢)に似合うかどうかを考えて、そのおススメのスーツを出してきたのかどうか、ということです。

 

日本の店員の典型として、(在庫処理や売り上げのこともあるのでしょうけど(笑))、誰が行き、誰が尋ねても、同じようなスーツしか提案してきません。

 

人によって、顔やスタイル、見え方、着こなし方が違うにも関わらず、です。

 

もっと言えば、スーツも、アメリカン、イタリアン、ブリティッシュというように、仕立て1つをとっても、全く違ってきます。

もちろん、眼鏡1つとっても、ネクタイの色1つとっても、シャツ1つとっても、見え方・魅せ方は変わってきます。

それなのに、多くの人は、おススメされたまま、同じようなスーツを購入しますよね。

 

就活生もまたしかり。

店員におススメされたまま買うからなのでしょうが、街を歩いていても「この人は就活生だな。」というのがすぐ分かりますよね。

すぐ就活生だと判別がつくのは、顔の幼さもあるのでしょうが、何より、“みんなと同じ”だからではないでしょうか。

(着慣れていないから、スーツに着られている感が出ていて、すぐに判別がつく、という視点もありますが。)

 

バス停や駅のホームで、就活生が並んでいるのをふと見てみても、カバン、靴、髪型、スーツに至るまで、多少の差異はあれど、本当にみんな一緒ですよね。

 

多くの受験者は、“人と違うこと”を恐れます。

 

面接時、待機室に入って多くの受験者と順番を待っている時も、「私だけスカートではなく、パンツスタイルで来てしまった。」、「みんなスーツで来ているのに、私だけクールビズで来てしまった。」というように、他の人と比べて少しでも違うと、不安になります。

最悪の場合、その不安や動揺が面接にも影響してしまう、愚かな人さえいるほどです。

このように、“みんなと同じ”という社会の構図・習わし的なものに安寧して、みんながみんな、どんぐりの背比べ状態になっているんですよね。

 

1番大事なのは(究極的にはセンスの部分になりますが)、

自分なら、どんなスーツを着れば、どんなネクタイをすれば、どんなシャツを着れば、面接評定シートの項目にあるような「協調性がある」、「冷静な判断ができる」、「使命感を持っている」、「やる気がある」ように魅せることができるか。

ものさしでは測れないものを、「もっていそうだ。」と魅せることができるか、ということです。

 

上記のことを考えながら、“あなただけの”スーツをおススメしてもらう・自分で選んでいく、ということが必要になってきます。

スーツの着こなしや魅せ方については、また別の機会に、詳しくお話しますね!

 

さて、思考実験を、願書や志望動機文の場へと移しましょう。

採用側になった気持ちで考えてみて下さい。

 

大学生の場合:

ほとんどは、同じような偏差値の大学・同じようなアルバイト経歴、同じような部活動の経歴ですよね。(中には突出した経歴の持ち主もいますが、数%にも満たないでしょう。)

学生は、経歴にさして差がないにも関わらず、頑張ったアルバイトの話、部活動の話がてんこ盛りの志望動機文、どこかで聞きかじった程度の施策のこと、あるいは、教員経験がないにも関わらず、「今の教育はダメだ」というようなことを書いたりします。

「この人いいな!」、「採りたいな!」と思うでしょうか。

 

逆に、

 

民間からの転職組・30代~の場合:

社会人経験があるのだから、「学生とは違うんだぞ!」という部分をアピールしなければならないのにも関わらず、学生が使いそうな参考書を読んでみて、「この例文いいな」、「これなら書けそう」という感じで、何ら学生と大差ない志望動機文を書いたりします。

あるいは、10数年前の学生時代の思い出を書いたりする人もいます。

「この人いいな!」、「採りたいな!」と思うでしょうか。

 

「この志望動機文で自分が受かると思っているの?」

「自分が採用側だったら、採りたいと思う?」と、自問していただきたいと思います。

結局は、どんぐりの背比べで、読み手からしたら、「みんな一緒だよね。」程度にしか映りません。

 

奇抜なことを書け、ということではありませんが、一人一人のバックグラウンド・ライフストーリーに合致したもの、あなただけの特別感を表出していかなければ、大勢の志望者の中の一人として埋もれてしまうだけです。

 

最後に。

志望動機文が書けたとして。

 

志望動機文を書いては見たものの、自分だけのオリジナリティ・特別感が出せているか、「この人いいな!」、「採りたいな!」と思ってもらえるかどうかが分からないということで、赴任先の管理職や先輩、ゼミの教授に志望動機文を見せる方がいらっしゃいますが・・・・。

 

校長先生・教頭先生にしろ、大学教授にしろ、管理職世代の人間は、すぐに「県の施策について書いたら?」などと助言します。

 

もちろん、多くの目によって添削してもらうことは良いことですし、見せる人全員が全員、そのような人だとは思いません。

ですが、受講生の話を聞いてみても、そのようなアドバイスを貰う人が圧倒的に多いのです。

このようなアドバイスをする添削者は、一般的に、「可もなく不可もなく」、「良くも悪くもない」志望動機文の添削を行います。

それでも、見てもらった本人からすると、「管理職世代が言うことだから間違いない。」、というに安心感に浸るんですよね。

 

結局、平凡に埋没する。

県の施策を志望動機文に書くなんて、ハッキリ言って、ありふれていて、物珍しさもなく、陳腐です。

あなただけの、あなただから採用したいという特別感も無ければ、アピールポイントも何もありません。

 

添削してもらう上で重要なのは、あなたのバックグラウンド(年齢や経歴など)・ライフストーリーに合致したものとして、添削してくれているかどうか。

あなた自身のスタンディング(立ち位置)を考えての添削をしてくれているかどうか、という点です。

 

長々と書きましたが、スーツにしても、志望動機文の内容にしても、添削にしても、

“あなただけ”の特別感を出し、「“あなただからこそ”採用したい!」と思わせることができるよう、古い考え・風習や、“みんなと同じ”からの脱却を図ってみてくださいね!

 

では、また7の付く日に!!

 

 

教採塾

川上 貴裕

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