場面指導で満点を勝ち取る方法をお教えします!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
教員採用試験での場面指導の重要性が、近年、ますます高まってきています。
場面指導は、個人面接の中でも、集団面接(討論)でも、小論文でも質問されます。
自治体によっては、「場面指導」という試験区分(領域)もあります。
即興性が求められる場面指導の質問(課題)は、これからの教員採用試験の面接では、重要性が増すと考えられます。
いわゆる通常の面接質問は、受験者が徹底的に準備してきているので、受験者の真の実力や語りの力、教師としてのパフォーマンス力を測るためにも、事前の準備がしにくい場面指導が重視されています。
事前の準備がしにくいとは言った理由は、場面指導の課題は様々な(無限の)場面設定の可能性があるので、通常の面接質問のように、事前に完璧な台本を準備しておくことができないからです。
ただ、場面指導の課題もいくつかのパターンや類型に分類して考えることができるので、詳細は無限のバリエーションがあっても、実際の「解法」は、かなり限定された数・組み合わせになります。
場面指導は、いくつかの類型やパターンごとに、回答の仕方を理論的に考え、それを子供に通じる言葉にし、パフォーマンスを高めて演出すれば、満点を取ることが容易な分野です。
また、場面指導を不得意にしている人が多い中、場面指導で満点を取ることは、ライバル受験者に差をつけて、合格を勝ち取ることができるという決定的なメリットがあります。
いくつか、場面指導の過去問を見てみましょう。
場面指導の過去問は、概ね、全国どの自治体でも同じような形式の問題となっています。
☆児童会・生徒会で、あいさつ運動を進めることになりました。このことについて指導してください。
☆地域の方を講師にお招きして、学区内の自然や文化財等についての話を伺います。事前指導してください。
☆廊下を走っている児童生徒がいると、互いに声をかけ、注意し合っていました。このことについて指導してください。
☆清掃時間に、自分の分担が終わると率先して他の手伝いをする児童生徒がいます。このことについて指導してください。
☆不規則な生活習慣のため、授業に集中できない児童生徒が増えてきました。このことについて指導してください。
☆寒くなってきたせいか、休み時間に外遊びをする児童生徒が少なくなっています。このことについて指導してください。
☆クラス対抗の大縄跳びの練習をしていますが、なかなか記録が伸びずクラスの雰囲気がよくありません。このことについて指導してください。
☆朝、児童生徒が登校する前に教室に行くと、黒板にいたずら書きを見つけました。このことについて指導してください。
☆このクラスに、海外から転入生が来ることになりました。転入生が安心して学校生活を送れるように、指導してください。
☆職員の打合せで、児童生徒指導担当から「ある学校でクラス写真がSNSに掲載されて問題になっている」という情報が報告されました。この報告を受けて、指導してください。
☆来週、校外学習があります。児童生徒が健康で安全に学習できるように事前指導してください。
☆まもなく6月になります。梅雨の季節を健康で安全に過ごすことができるように指導してください。
☆健康診断が終了し、児童生徒に記録用紙を渡します。自分の健康に関心をもつことができるように指導してください。
☆水泳学習が始まります。児童生徒が健康で安全に取組めるように事前指導してください。校内での不注意やふざけ合いなどによるけがが増えてきました。安全に学校生活が送れるように指導してください。
☆夏休みが近づいてきました。夏休みを健康で安全に過ごすことができるように指導してください
☆10月10日は「目の愛護デー」です。目の健康について指導してください。
☆最近、友人関係で悩む児童生徒の保健室への来室が増えています。このことについて指導してください。
☆インフルエンザやかぜの症状での欠席者が増えてきました。このことについて指導してください。
☆自分の体のことを知り、自分で守ることが大切です。保健室来室の際、体の状況等を伝えられるように指導してください。
(以上は、平成29年夏実施の川崎市のものですが、どの自治体でも、類似の問題が出題されています。)
さて、これらの問題、どのように解いていけばよいのでしょうか?
これらの問題の考え方、解法、回答の仕方、言葉での表し方、パフォーマンスの極意を、教採塾の公式LINE@で、これから毎日、一問ずつ解説していきますね!
どんな解説になるかということについて、少しプレビューをしておきましょう。
例えば、次のような場面指導課題が出題されたとします。
最近、忘れ物が多くなってきました。クラスで指導してください。
この課題の場合、当然、指導目標は「忘れ物をできるだけ少なくする・なくす」ということになります。
しかしながら、ただ単に「忘れ物をしないように!」と繰り返すだけではダメです。
忘れ物は意図的にするものではありません。忘れたくて忘れる人はいません。
無意識のうちに忘れるわけですから、「忘れ物をしないように」という指示にはなんの効果もありません。
意図的にすること(例えば、廊下を走る)であれば、「廊下を走らないように」という指示は一定の効果があるかもしれませんが、無意識に忘れるということにたいして、「忘れ物をしないように」というのは全く効果がありません。
また、廊下を走らないという場合は、廊下を走った場合の危険性を強調することで、廊下を走らないことへの動機付けが可能ですが、そもそも無意識に忘れ物をする場合に対して、忘れ物をすることのデメリットや弊害をいくら声高に叫んでもだめです。
ですから、忘れ物をすると自分が勉強に困るとか、人に迷惑をかけるとか、いくら語っても、それはわかっていたけど忘れたということがあり得ますので、このような語りは意味がないことになります。
では、何を語ればいいのか、どうすればいいのか、答は簡単です。
忘れ物をしないようにする仕組みや仕掛けを教えたり、考えさせたりすればいいのです。
例えば、
翌日、持参するもののリストを作る、
持参物や前日の夜、寝る前に、カバン(ランドセル)に入れておく、
朝、少しだけ早く起きて、もう一度、リストとカバンの中身をチェックする、
朝、慌てないように、早起きをして、落ち着いて投稿できるようにする、
よく忘れるものは、忘れ物チェックシートを作って、毎日チェックする、
こういった仕組みや仕掛けを子供たちに教えたり、考えさせたりするような語りにすれば、場面指導も上手くいきますよね。
場面指導で成功するコツは、
指導目標が適切であること、
指導の手段と内容が指導目標を達成できるものであること、
指導の語りが、教師らしい演出であること、
指導の雰囲気が、ポジティブで前向きであること、
ということは少なくとも満たしていなければならないですよね。
こんなことを解説しながら、上記のような実際の場面指導の過去問を、1日に1問ずつ、考え方、解き方、語り方、演出の仕方を説明していきます。
週5日で、毎日、場面指導講座を展開していきます。
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では、また明日!!
河野正夫