近年、あちこちで見かけるこの表は、いろいろなことを考えさせてくれます。
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知識・理解思考のいわゆるAゾーンから、論理的思考のBゾーン、そして、創造的思考であるCゾーンに至る、思考の質の違いが整理されています。
あらためていうまでもなく、これまでの学習は(今でもかもしれませんが)、Aゾーンの知識・理解を問うものが中心でした。
時に、Bゾーンの応用・論理を問うものもありましたが、やはり、学ぶ方も、教える方もAゾーンに偏っていた感は否めません。
Cゾーンの批判・創造を伴う創造的思考に至ることは、あまりなかったように感じられます。
ましてや、試験問題で、上記のCゾーンのような問いが問われることは稀でした。
正解がないとか、評価・採点がしにくいとか、そういう理由があったのでしょう。
こうして考えてくると、教員採用試験の筆記試験は、Aゾーンの問題しかないような気がしてきますね。
結局は、知識・理解しか聞いていない。
応用・論理を試すことはあまりない。
ましてや、批判・創造を試すことなどまずない。
こういう教員採用試験では、創造的思考で児童生徒に考えさせる子供など生まれるわけがないのではないでしょうか。
一刻も早く、教員採用試験も、Cゾーンのような問題を出題していただきたいものです。
では、また明日!!
河野正夫
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