人は、時に、自分には強みがないと思うことがあります。
人は、しばしば、自分には長所なんてないと感じます。
人は、往々にして、自分には誇るべきものがないと思い込んでしまいます。
教員採用試験の面接の準備をするときも、そんな思いが頭をよぎります。
アピールするものがない、欠点しか見えてこない、自分という人間を採用側の面接官は選んでくれるのか、不安が募ります。
私は、どんな人にも、その人なりの強みが存在すると信じています。
その人自身が気づいていない本当の強みがどこかに存在すると信じています。
教員採用試験を受験する人は、少なくとも21年、22年は生きてきています。
人生が20年以上あるのですから、なにか強みとしてアピールできることがあります。
また、人生を30年以上、40年以上生きてきた人で、教員採用試験を受験する人は、自分のユニークな経歴では、到底、採用してもらえないという不安感が止まらない。
アピールするところが見つからない。
転職を繰り返している。
教採での不合格が10回以上続いている。
以前、教職を途中で退職したことがある。
自分の経歴に一貫性がない。
志望校種・教科を途中で変えた。
いろいろと不安要素はつきません。
でも、不安だからといって、投げ出してはいけません。
不安だからといって、ただ単に、受験してみるだけではいけません。
不安だからといって、運を天に任せて、戦略を放棄してはいけません。
数多くの人の個人コンサルティングをやってみて、私には、よくわかります。
誰でも、必ず、自慢できる、誇れる、相手の心を動かせる、なにか素晴らしいものを持っています。
コンサルティングを開始してから30分くらいは、弱点の話、欠点の話ばかりでも、1時間、1時間半と、対話をしていくうちに、その人の強みが引きだされていきます。
その人が気づかなかったその人の強みが見つかっていきます。
時には、コンサルティングをした人から、「今の話、生まれて初めてしました」と言われることもあります。
本人が強みだと思っていなかったので、これまで忘れていた素敵なストーリーが突然、蘇ってくることがあります。
その人自身は気づいていないけれど、ものすごい強みになるという要素が必ずあるものです。
コンサルティングでは、そういう「忘れられていた」強みを再発見していきます。
きっとこれは、教育の場面では、どんな指導においても共通するものなのだろうと思います。
どんなに苦手なことでも、なにか上手くやる方法やヒントはある。
どんなに嫌いなものでも、なにかしらの方法で関わるやり方や手段がある。
どんなにできなくても、それを補う何らかの代替案がある。
そんなことを考えていたら、いま、私がやっている個人コンサルティングというのは、指導そのものなんだなあとひしひしと実感しました。
教採合格が不可能だと思える場合でも、よくよく対話してみると、不可能を可能にする方法やヒントがみつかるものです。
人は単純な機械ではありません。
人は複雑で精巧にできている生き物です。
だからこそ、人の中に強みを見つけることは、必ずできるのですよね。
複雑で精巧にできているから、すぐには見つからないことはありますが、よく対話してみると、自然と見つかるものなんですよね。
そう言えば、英語で「教育」は、”education”と言いますが、語源は、ラテン語の”educare”だそうですね。
ラテン語の”educare”は、「引き出す」という意味ですね。
教育とは、人の中にある強みや良さを引き出すということなんですね。
個人コンサルティングの中から、数多くの強みや合格の決定的要素が見つかっています。
今日も、これから、個人コンサルティングがひとつあります!
強みや合格の決定的要素を引き出してきます!!
では、また明日!!
河野正夫
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