面接の本番で緊張しない方法を学ぶやり方は、2つあります。重要なのは「2つ目のやり方」です!!

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多くの人が、教員採用試験の面接の本番で、ものすごく緊張してしまい、上手く話せなくなると言います。

 

せっかく、たくさん面接の練習をして、想いを固めて、面接の本番に臨んでも、本番で極度に緊張してしまい、練習の成果や、準備の成果を出せないことがあるようです。

 

 

私は、しばしば、

 

 

「たとえ緊張しても、緊張が語りや表情などのパフォーマンスに悪影響を与えないようにするのが、プロフェッショナルだ!」

 

 

と言っていますが、なかなか理念通りにはいかないものです。

 

 

緊張は誰でもします。プロフェッショナルでも当然、緊張します。

 

緊張とは、心身にストレスがかかるような大きな舞台に立てば、誰でもします。

 

緊張の正体は、心臓の鼓動・脈拍が早くなるとか、血圧が高くなるとか、汗が出てくるとか、鳥肌が立つとか、そういった、生理的な現象です。

 

生理的な現象を、意識的にコントロールすることはできません。

 

しかし、生理的な現象が起こっても、それが、自分の表情や語りのパフォーマンスに悪い影響を与えないようにすることはできますし、それが、できるのがプロフェッショナルです。

 

 

想像してみてください。

 

 

外科医が大手術をする場合、きっと緊張すると思いますよね。

 

自分の手術で、目の前の患者の生死が決まる。

 

きっと緊張するのだと思います。

 

でも、その緊張は、外科医のメスのさばきに悪い影響を与えない。

 

与えないのが、プロとしての外科医でしょう。

 

 

パイロットが、悪天候の中、着陸するとします。

 

おそらく、緊張するでしょう。

 

何百人の乗客の命を預かっているのですから。

 

でも、その緊張は、パイロットの操縦桿のさばきには悪い影響を与えない。

 

与えないのが、プロとしてのパイロットでしょう。

 

 

本来であれば、表情と語りで、子供に語り掛ける教師志望者は、表情と語りのプロでなければいけません。

 

プロの語り手は、緊張で語りに悪影響を与えてはいけません。

 

 

とは言うものの、そう簡単には、いきません。

 

 

緊張すれば、語りのパフォーマンスが乱れるのは、とてもよくあることです。

 

 

では、どうすれば、どんな練習をすれば、緊張しても、語りや表情に悪い影響を与えないようになるのでしょうか??

 

 

方法は、二つあります。

 

 

一つは、面接の本番を50回以上、経験してみることです。

 

もう一つは、心身に負荷をかけて、面接の演習をすることです。

 

 

一つ目は、大学生が行う、いわゆる「就活」では、普通に行われていることです。

 

就活では、大学生は、数十社以上の会社にエントリーします。

 

それぞれの会社で、複数回の面接を受けることになります。

 

就活全体では、100回以上の面接を経験することも珍しいことではありません。

 

最初の、20回、30回の面接では、まったく上手く語れず、門前払いのように不採用になっても、40回、50回と面接を重ねていくうちに、次第に、内定をもらえるようになっていきます。

 

つまり、数十回以上の面接の本番を経験することが、緊張をコントロールする上では、必要なのです。

 

ところが、教員採用試験では、そうはいきません。

 

数十の自治体の教採を受験することができません。

 

多くの受験者は、自分の志望自治体だけを毎年受けます。

 

言ってみれば、年に1回だけしか、面接の本番を経験するチャンスがないのです。

 

これでは、まったく訓練になりません。

 

また、これは、面接本番でなければいけません。

 

大学や職場や予備校で、受験者仲間と面接演習を何十回もしても、それでは、面接本番の緊張を経験することはできません。

 

面接本番の緊張が存在しない面接演習を何十回も行っても、効果は期待できません。

 

ですから、この一つ目の方法は、教採受験者には、なかなか難しいということになります。

 

 

もう一つ目の、心身に負荷をかけて、面接の演習をするというのは、意外と効果的です。

 

効果的なのですが、この方法で面接演習をしている教採受験者を見たことがありません。

 

心身に負荷をかけて、面接の演習をするとは、例えば、

 

 

200メートルを全力疾走した後で、数分間、面接の練習をしてみるとか、

 

1キロくらいの中長距離を走った後で、面接の練習をしてみると、いった具合に、

 

 

心身にちょっとした負荷をかけておいて、理想のパフォーマンス(表情・語り)を維持する練習をするのです。

 

 

別の負荷のかけ方もあります。

 

アルコール(お酒)が飲める人なら、適量のお酒を飲んで、少し酔ったところで、面接の演習をするのです。

 

確かに、この場合は、走ることによってかける負荷とは違い、ちょっといい気分になって、表情もくずれ、話しやすくなります。

 

でも、そのいい気分で話すときの、表情の作り方、語り方を身体で覚えることは、重要なのです。

 

アルコールの助けを借りてつくり出される、明るい表情や語り方を、アルコールを摂取していないときにも創り出せるようになる必要があります。

 

そのためには、アルコールを飲んで(酩酊時ではダメです。あくまでも、ほろ酔いくらいでのとき)、明るく楽しく語るときの、自分の表情の作り方、語り方を体感して、それを覚えこむ必要があります。

 

 

 

 

全力疾走後の面接演習は、単に心身の負荷に耐えながらの面接演習ですが、アルコールを適量、摂取しての面接演習は、自分を明るく楽しくするための、顔の筋肉の動かし方、語りのときの声のトーンなどを体感する良いチャンスです。

 

 

でも、大切なのは、ただ飲みながら面接演習をすればよいというものではありません。適切な計画とフォーマットがなければ、ただ、飲んで楽しく話すだけになってしまいます。

 

そして、お酒を飲むと、早口・大声になりがちですから、それを学んでも仕方がありません。

 

お酒を飲んでの語りで学ぶのは、明るく元気な顔の作り方、明るく元気な声の出し方の、自分なりの方法論です。

 

 

(注記: 本番の面接にアルコールを飲んで行ってはいけませんよ!念のために、言っておきますね!!笑)

 

 

緊張が心身の生理現象であるならば、緊張がパフォーマンスに悪い影響を与えないようにするのも、心身の生理現象に注目して、方法論を考えていくというのも一つの方法ですよね。

 

 

今日、このブログ記事に書いたようなことを実際にやってみた人は、きっといらっしゃらないでしょう。

 

 

でも、かなり、効果的なんですよ。

 

 

お試しあれ!!

 

 

 

 

では、また明日!!

 

 

 

 

教採塾

河野正夫

 

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