「とりあえず、1次試験」なんて愚かな考え方は、捨てることが大切ですよ!!

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いまだに、「とりあえず、1次試験」という愚かな考えを持っている人がいます。

 

こういう人は、まずは1次試験に合格しなければ、2次試験を受験できないということで、1次試験が終わるまでは、1次試験の勉強に集中し、1次試験が終ってはじめて(1次試験に合格すれば)、2次試験の準備を開始するという風に考えています。

 

はっきり言って、愚かな考え方ですし、こんな考え方をしているから、教員採用試験に不合格になってしまうのだと、気の毒に思えて仕方がありません。

 

 

なぜ、「とりあえず、1次試験」という考え方が愚かなのかをご説明しましょう。

 

 

 (とりあえずは、ビールだけで充分です!!)

 

 

まず重要なのは、そもそも教員採用試験は、1次試験が終わって、その次のステップとして、2次試験が存在するという構造ではないということです。

 

確かに、1次試験合格者のみが、2次試験を受験することができます。

 

しかし、1次試験と2次試験との間隔は、せいぜい1ヶ月程度です。

 

1次試験の合格発表から数えれば、2週間程度しかありません。

 

 

教員採用試験は、そもそも、試験全体として、「筆記試験」、「面接」、「模擬授業」、「集団面接」、「小論文」等々を行い、合否を決めるというものです。

 

英検のように、まずは、4級、そして、次が3級というように、ステップを踏んで上がっていくものではありません。

 

ですから、本来は、1次試験や2次試験の区別なく、上記のようなすべての分野の試験を一気に課して、総合点が優秀な受験者から採用してもよい試験です。実際には、そういう風に、1次試験や2次試験の区別なく、全ての試験領域を一気にやって合否を決める自治体も存在します。

 

たとえ、1次試験と2次試験を、1ヶ月程度の間隔で分けて実施している自治体も、分けている理由は、とてもシンプルです。

 

概ね、2次試験は、しっかりとした個人面接や模擬授業などで構成されています。

 

個人面接や模擬授業は、あまりにも人数が多すぎると、実施が大変ですし、膨大な時間と多数の面接官を必要としますから、1次試験で、あらかじめ2次試験を受験する人数を絞っておくというのが、1次試験と2次試験を分ける最大の理由です。

 

特に、1次試験を実施し、合格者を決めて、その合格者に、2次試験の準備をたっぷりとしてもらうという意識はまったくありません。

 

ただただ、筆記試験を中心とする1次試験は大人数でもよいけれど、個人面接や模擬授業などを中心とする2次試験は大人数では実施が大変なので、受験する人数を絞っておくというだけです。

 

 

ですから、受験者の観点から見ると、教員採用試験は、筆記試験、個人面接、模擬授業等から構成されるひとつの総合試験だという風に考えるべきです。

 

 

要は、例えば、大学入試のセンター試験は、2日間で行われ、1日目が社会・国語・英語で、2日目が数学と理科で構成されているというのとほぼ同じです。

 

センター試験の場合、「とりあえず1日目の社会・国語・英語を頑張って、そのあとで、2日目の数学・理科を勉強する」というわけにはいきませんし、そんなことを考える人は誰もいません。

 

2日間に分かれていても、社会・国語・英語・数学・理科をすべて勉強して受験するしか方法はありません。

 

 

教員採用試験でも、自治体によっては、1次試験に小論文があるけれど、筆記試験が一定の得点でなければ(筆記試験で合格していなければ)、小論文は採点しないというところがあります。

 

これは、事実上、2次試験で課したい小論文を日程的に1次試験で課すけれども、採点は、筆記試験での合格者だけに行うというものです。

 

この場合も、とりあえず、筆記試験を頑張って、そのあとで、小論文を勉強するというわけにはいきません。

 

 

教採の一般的な1次試験と2次試験の間隔は1ヶ月ほどです。

 

1次試験の合格発表から起算すれば2週間程度しかありません。

 

この程度の期間では、2次試験の個人面接や模擬授業やその他の試験領域の勉強や準備をすることは不可能です。

 

 

たかだか、1ヶ月か2週間の間隔があるということで、「とりあえず1次試験に合格して、それから2次試験のことは考える」というのは、本来の試験の趣旨も、試験の学習戦略も理解していない、最も愚かな考え方です。

 

 

人は、弱い生き物です。

 

人は、自分の感情に流されます。

 

 

見かけ上、1次試験と2次試験があるから、「とりあえず、1次試験」だと考えるのは、弱さの表れであり、また、自分の弱い感情に流されています。

 

たかだか1ヶ月間や2週間で行えるような、完璧な2次試験の準備戦略があるのならともかく、準備戦略もなく、「とりあえず、1次試験」というのは、あまりにも愚かな考え方です。

 

 

教採合格を悠々と堂々と勝ち取る人は、決して、「とりあえず、1次試験」などとは言いません。

 

教採で課される試験領域、それが筆記試験であれ、個人面接であれ、模擬授業であれ、すべての試験領域を、たっぷりと時間をかけて準備します。

 

だから、合格を勝ち取ります。

 

 

愚かな人は、感情に流され、目の前にあるものしか見えません。

 

 

1次試験と2次試験があるから、まずは、1次試験からというのは、両試験の間隔の短さから言っても愚かなことです。

 

何度も言いますが、センター試験が2日間あるからと言って、まずは、初日から頑張り、2日目は初日が終わってから勉強するというのと同じくらい荒唐無稽です。

 

1日の差と2週間の差がそんなに大きいとは思えませんし、2週間では、どうにもなりません。

 

こういう弱い人に限って、個人面接の語りはボロボロなのですから。

 

 

私が、このことをどんなに力説しても、「でも、私は、やっぱり、とりあえず、1次試験から」

と自説を曲げない人もいます。

 

どうぞ、自説通り、なさってください。

 

だから、教採に合格できないんです。だから、不合格になるんですよ。

 

不合格には必ず理由があります。

 

 

多くの場合、あなたのその心の弱さが、不合格の最大の理由であるということを、そろそろ自覚してくださいね!!

 

 

 

 

では、また明日!!

 

 

 

 

教採塾

河野正夫

 

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