選挙で当選するのと、教採で合格するのは、似ていますね!!

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衆議院総選挙の開票が進み、国会の新しい形が決まったようです。

 

さて、この選挙のニュースを見たり、開票番組を見たりしていて、気づいたことがあります。

 

 

 

 

それは、

 

 

選挙で当選するのと、教採で合格するのは、似ている

 

 

ということです。

 

 

意外に思う人もいるかもしれませんが、実は、とても似ているのです。

 

説明していきますね。

 

 

選挙で当選するのと、教採(特に、2次試験の面接)で合格するのは、以下の点で共通するものがあります。

 

 

(1)どちらも有権者(採用側)は、候補者をあまりよく知らずに、数十分程度の話を聞くだけで、候補者を選ぶ。

 

選挙で投票する有権者に、誰に投票するかの判断基準は何ですかと聞くと、上位の回答は、人物重視、政策重視という回答が返ってきます。

 

でも、有権者の中で、実際に、候補者と、何年も、何週間も、いや、何時間でも、直接、話した人はほとんどいません。

 

せいぜい、テレビで見た、ポスターで見た、街頭演説で見た、という程度です。

 

恋愛で結婚相手を選ぶのとは根本的に違います。

 

昨日の投票で、一票を投じた候補者と直接会ったこともない人が圧倒的に多いはずです。

 

政策重視と言っても、せいぜい、新聞やネットに載っている公約を見るか(これをする人もそんなに多くはありませんが)、ちょっとテレビの報道番組で聞きかじったくらいの印象で、投票行動に進みます。

 

有権者の圧倒的な多数は、候補者を直接知らず、政策も聞きかじった程度で、誰に投票するかを決めています。

 

教員採用試験の面接はどうでしょうか?

 

面接官は、原則、あなたのことを知りません。

 

ほとんどの場合、面接官は、あなたに初めて会います。

 

あなたと面接で話すのは、せいぜい、10分~30分程度です。

 

はっきり言って、あなたは面接官にとっては、「知らない人」です。

 

「知らない人」と10分~30分話して、あなたを採用するかどうかを決めます。

 

あなたの履歴書や自己アピール書も、決められた書式で決められた分量で書かれたものです。

 

すべての面接官が熟読している保証は何もありません。

 

もっと書きたいことがあっても、書式の関係で書けないこともたくさんあります。

 

あなたの20年以上の人生をA4用紙で1枚~2枚程度にまとめさせられます。

 

採用側の面接官は、誰を教師として採用するかを、10分~30分の面接と、A4用紙で1枚~2枚の情報で決めることになります。

 

選挙も教採も、ほとんど知らない人を、当選させるか・合格させるかを決める営みです。

 

確かに、選挙も教採も、人が人を選ぶ営みですが、この営みには、最も重要な要素が欠落しています。

 

それは、候補者について、直接知る機会がほとんど存在しないということです。

 

 

(2)イメージ(印象)がすべてを決めることが多い。

 

選挙における投票行動では、ある候補者が何党に所属しているかということが大きな投票要因になります。

 

候補者のことをまったく知らなくても、自分がなんとなく好きな政党に所属していれば、その人に入れるということが多くあります。

 

教採の面接でも同じようなことが起こり得ます。

 

有名大学の人は有利でしょうし、教育一筋のメインストリームの人は有利でしょう。

 

また、ものすごく年配の人よりは、若い人の方が有利でしょう。

 

選挙における政党ほどシンプルではありませんが、教採の面接でもある程度、採用側の好みというものがあり、それが大学名であったり、経歴であったり、年齢であったりによって大きく影響されます。

 

 

(3)ちょっとした言葉(表現)で一気に当落・合否が決まる。

 

今回の選挙では、「排除する」といった強い言葉が選挙結果に影響を与えたと分析されています。

 

選挙は、本来は、言葉の良し悪し、表現の良し悪しを判断する営みではありませんが、候補者の人間性や政党の信頼性は、やはり、候補者や政党が発する言葉や用いる表現によって判断されてしまいます。

 

教採の面接でも同様です。教採の面接は、国語の試験でも、スピーチの試験でもありませんが、受験者が使う言葉、表現によって、合否が決まります。

 

もちろん、教採では、政治家のような問題発言をする人はいないでしょうが、言葉の良し悪し・表現の良し悪しが、面接官に与える印象を決定的に左右します。

 

面接での語りが合否を圧倒的に左右するのは紛れもない事実です。

 

 

(4)候補者(受験者)の地道な頑張りだけでは、勝ち取れない当選(合格)もあり得る。

 

すべての候補者については存じ上げませんが、想像するに、やはり候補者のほとんどの皆さんは、日ごろから地道な頑張りをなさっているものと思います。

 

頑張りだけで評価するのであれば、当選に値する人も多かったのかもしれません。

 

しかし、選挙は、これまで述べたように、有権者の主観的な判断によって結果が左右されます。

 

候補者の客観的な頑張りの質と量だけで、当選が決まるものではありません。

 

選挙での当落は、候補者が有権者にどう映るかということが最大の要因となります。

 

教採の面接も、おそらく同様のことが言えます。

 

教採の受験者も、そのほとんどが地道な頑張りをなさっているものと思います。

 

でも、頑張りの質と量だけでは教採合格には届きません。

 

受験者の志や言動が採用側の面接官にどう映るかということが、教採の面接での合否に大きく影響します。

 

 

こうして考えてみると、やはり、選挙と教採は似ているところがあります。

 

私(河野)は、10年ほど前までは、選挙コンサルタントという顔も持っていましたが、その時の経験が、教採塾での指導に大いに役立っているというのも、うなずけました。

 

 

今回の選挙をあえて、教採に結び付けて話すならば、次のことも言えるかもしれません。

 

(1)

選挙: 当選しやすいからというだけで、説得力なく、政党を移る候補者は落選しやすい。

 

教採: 合格しやすいからというだけで、説得力なく、志望先(地域・校種・教科)を変える人は不合格になりやすい。

 

 

(2)

選挙: スキャンダルや理解しがたい行動がある人は、落選しやすい。

 

教採: 説明がつかないような不利なバックグラウンドがある人は、不合格になりやすい。

 

 

(3)

選挙: 見た目が好印象でかっこよく、あるいは、言動に軸があり、かっこいいと感じてもらえる人は、当選しやすい。

 

教採: 見た目で好印象でかっこよく、あるいは、言動に軸があり、かっこいいと感じてもらえる人は、合格しやすい。

 

 

今回の衆議院総選挙の報道を見て感じたものです。

 

教員採用試験での合格戦略に大いに活かせそうですね!!

 

 

 

では、また明日!!

 

 

 

教採塾

河野正夫

 

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