プロは、大きな視野を持って、自分の周囲をできるだけ広く見つめて、あらゆるところから学びを得て活用します。
教採受験も同様です。
賢い人は、受験対策本だけではなく、幅広く学びを活用します。
愚かな人は、1冊か2冊の受験対策本だけに頼ります。
結果は明らかです。
賢者は合格し、優れた教師になる。
愚者は、不合格になるか、ダメな教師になる。
だから、賢者の学びをする必要があります。
賢者の学びとは、幅広く視野を持つということです。
例えば、教採の面接や模擬授業。近視眼的には、それぞれの対策本が役に立ちます。本当に役にたちます。だから、使わない手はありません。是非、活用してください。でも、そこで終わっては、愚者の学びになります。賢者はもう少し歩を進めます。
一見すると、直接に関係がないようでも、よく考えると、理論や実践を何らかの形で応用できることを学ぶのです。大発見や大発明はそうして生まれることがしばしばです。教採の勉強も受験対策本以外から学べることは山のようにあります。
面接や模擬授業なら、単に面接対策本や模擬授業対策本だけでなく、例えば、プレゼンテーションの戦略や技法について書いてある本を読むなどです。プレゼンテーションと教採の面接や模擬授業とは直接には関係ありませんが、プレンゼンテーション戦略から学ぶことはたくさんあります。
そういう観点から、今日は、プレゼンテーションの名著を2冊、ご紹介しましょう。
1冊は、比較的最近の本で入手も容易です。もう一冊は10年程前に出版され、今では廃刊になっているようですが、大学等の図書館には置いてあるはずです。
一冊目は、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』です。副題に「人々を惹きつける18の法則」と書いてある通り、ジョブズ氏のプレゼンの妙味を上手く説明しています。この本を読むと語りで人を惹きつけるとはどういうことなのかがよく分かります。
二冊目は、『戦略的英語プレゼンテーション』 です。残念ながらこの本は、既に廃刊になっているようですが、とてもためになります。プレゼンの戦略がよく学べます。たくさんあるプレゼンの本の中でも非常に優れたものです。
この本は、左ページに英語で、右ページに日本語で同じ内容が書かれていて、「対訳書」ではないのですが、英語でも、日本語でも、プレゼンの戦略が学べて、とても学ぶところが多い本です。聴衆分析の在り方も良く分かって、優れた語り手になるヒントが満載です。
残念なことにこちらの本は、廃刊になっていますので、中古本として買うか、あるいは、大学の図書館等で読む必要があります。でも、一読の価値がある本だと思います。
教採面接しか演習しなかった人は、たとえ教採に合格したとしても、優れた語り手にはならないでしょうし、話し上手な教師にもなれないでしょう。教採面接さえこなせば良いという視点から、もうちょっと視野を広げて、直接は関係のなさそうなプレゼンの本も読んでみると、語りのセンスが磨かれますよ。
本はいろいろ読んでみてくださいね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
コメントはまだありません