「一般教養の英語の勉強法」と「専門科目の英語の勉強法」の極意とは??

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今日は、「一般教養の英語の勉強法」と「専門科目の英語の勉強法」について、お話していきますね。

まずは「一般教養の英語の勉強法」についてです。英語を専門としている人を除くと、一般教養の英語が心配という人も少なくないと思われます。もちろん、英語が専門でなくてもTOEIC900点以上といった方もいらっしゃいますが、一般には、英語は不得意という人の数はかなりにのぼります。

一般教養レベルの英語対策はどのような勉強法を取ればいいのでしょうか? もちろん、それぞれの方の英語のレベルによるのですが、ここでは、あまり英語に自信のない方にフォーカスをあてて、どのように学べば、教員採用試験の一般教養の英語で高得点がゲットできるかをお話しましょう。

教員採用試験の一般教養の英語の難易度のレベルは概ね高校入試水準です。語彙的にはややプラスアルファといったところでしょうか。センター試験の英語などに比べると遥かに簡単です。ですから、最も効果的な勉強法は、高校入試の英語の問題を10セットくらいこなすというものです。これがとても効果的です。

公立高校の英語の入試は非常に良問が多く、また、基礎的な英語の領域を幅広くカバーしているので、英語の復習に最適です。志望県に限らず、日本中のどこの公立高校の英語の入試問題でもOKです。どの県のものでも効果的ですし、あちこちの県の問題に挑戦するほど英語力が付きます。

現在は、多くの都道府県の高校入試の問題と解答がインターネット上で無料でダウンロードできます。各都道府県の教育委員会のホームページ、あるいは、大手の学習塾(進学塾)さんのホームページで過去数年分の問題と解答がPDF版で無料ダウンロードできます。

10セットくらいの高校入試の英語の問題に挑戦すると自分の英語力と、自分の英語のどこが強いのか弱いのかが分かってきます。分かったら、そこを重点的に補強していきます。ただし、一般教養では、あまり、分厚い文法書や参考書、何千語もある単語集などは買わない方がいいですよ。

単語や塾語については、特に弱いという場合は除けば、単語集・熟語集などで機械的に覚えるより、問題を解きながら、簡単な参考書を読みながら出てくる単語・熟語・表現を理解して覚えていった方がよいですよ。機械的に覚えたものはきっと試験日までには忘れてしまいますから(微笑)。

ひとつだけ特別に注意しておいていただきたいことがあります。それは、英語学習(復習)においては、文法を決して軽視しないということです。文法だけが英語力ではありませんが、文法力がなければ英語は上達しません。ですから、一定のレベルの文法は必ず押さえておいてください。

専門教養の英語の勉強法は、一般教養の英語とは大きく違います。高校入試の問題をやっただけではダメです(笑)。もちろん、受験する都道府県(政令市)によって問題の傾向や難易度は違いますが(広島県の英語はかなり難問)、一般的に押さえておかなければならない勉強法があります。

専門教養としての英語には6つの大きなポイントがあります。

1.しっかりとしたリスニング力。

2.かなり高度な読解力。

3.表現力ある英作文力。

4.適切な要約力。

5.かなり高度な語彙力。

6.揺らぐことのない文法力。

1.しっかりとしたリスニング力は、どうしても必要です。それも単なる英会話程度ではなく、かなりの分量の英語のスピーチ、アナウンスメント、説明を聞いてその内容が理解できる・要約できる・記憶できるレベルでなければなりません。

TOEICで言えば、リスニングセクションのPART4がスラスラできるくらいのレベルだと考えてください。従って、勉強法としては、過去問に挑戦する以外には、TOEICのリスニングセクションをPART4、そして、PART3を中心に勉強してみるのも力を付ける上で効果的です。

2.かなり高度な読解力とは、相当に専門性があり、分量もかなりの英文を読みこなす力のことです。ハイレベルの構文やレトリカルな表現にもある程度は対応できるようにしておく必要があります。また、県によっては英語学、言語学などの用語についても知っておくことが大切です。

読解力の向上は、TOEICのリーディングセクションよりは、センター試験をはじめとした大学入試に挑戦した方がよいでしょう。特に有名国立大学や有名私立大学などの英語の入試問題などに挑戦すると読解力がうんと付きます。これらの入試問題は確かに難しいですが、これが解けないようでダメです。

3.表現力ある英作文力とは、かなりの分量の内容を英語で的確かつ適切に表現する力です。中学校や高校での単なる英作文とは違います。しっかりとした内容を自分の意見を踏まえて書く力が要求されます。要は、英語で論作文が書ける力が必要です。

英語で論作文を書けるようになるためには、まずは、多くの英文を読み、しっかりとした英語のスピーチや講演を聞くとよいでしょう。TEDを活用することも極めて効果的でしょう。その上で、自らの英語表現力を高める特訓が必要です。

4.適切な要約力。教採での専門教養としての英語で必要とされるのは、英文や日本文を適切に要約する能力です。これは単なる語学力ではありません。要約力は、発想力であり、表現力であり、分析力です。要約力もしっかりとした特訓をしておく必要があります。

多くの試験で、英語の要約力は、合格を決める上での重要ポイントになります。

5.かなり高度な語彙力。これは、2のかなり高度な読解力の底力となるものです。文章の内容がある程度以上のレベルになると、文章理解を決定づけるのは語彙力です。例えば、政治経済に関する英文を読むときに、政治経済に関する語彙を知らなければ、その英文を理解することは困難でしょう。

これは母語でも当てはまることです。母語であっても、内容が高度なもの、専門的なものであれば、その分野の語彙や表現を知らなければ、理解することはできません。外国語でも同じです。

専門教養の英語で語彙を増やすことに関しては、かなり高度なレベルの単語集を用いる必要があります。これは、受験する県の出題傾向や、受験者の現在の英語レベルにもよりますので、一般論で単語集をご紹介することは難しいです。自分の語彙力の弱点や、受験県の英語の出題の傾向に応じて、必要な語彙を補強・増強してください。

6.揺らぐことのない文法
力。文法力を軽視する人は英語は上達しません。何度も繰り返しますが、文法力だけでは英語力にはなりません。しかし、文法の知識がない英語は不正確で、品格もなく、無教養なものです。ストリートの俗語ならともかく、英語の専門家が話す英語ではありません。

旅行にでも行って街角や観光地で英語を話すのならまだしも、英語教師として話す英語は、英語として正しく、品格のあるものであって欲しいものです。

教採的にはもう一つ考慮しなければならないことがあります。それは、答案を採点する人は文法中心の教育を受けた人であるということです。

採点者が眉をひそめるような英語では合格点を勝ち取ることはできないでしょう。それがたとえ米俗語であったとしても、正答英語でなければ高評価は望めません。ちょうど日本語の論作文で、「だからさあ、俺が言いたいのはさあ、こういうことなんだけどなあ。」などと書くようなものです。

アメリカのハイスクールの英語教師(アメリカ人生徒のための英語教師)は、極めて正しい英語で話します。考えてみれば当たり前ですよね、

ちょっと刺激的に言うと、英語教師を目指す人は、「チャラチャラ・ストリート英語」からは脱却した方がいいですね。少なくとも、教採の英語の試験では封印した方がいいですよ。

品のないストリート英語がカッコいいと思うのは、英語が分かっていない証拠です。

ナンチャッテ英語で済ますことなく、教養があり、品格もある英語を話してくださいね。

以上の英語勉強法、是非、試してみてください。

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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