災害から一夜明けて、教員採用試験の重みを想う。

今日は、広島県の教採の2次試験の第2日目です。

明日の第3日目で2次試験は終了します。

今まさに2次試験の真っ只中です。

そんな広島では、昨日未明、大きな災害が起こりました。

広島市安佐南区を中心に、豪雨による土砂災害が起こり、40名近い方が亡くなられました。

現在も行方不明者の捜索・救助が続き、広島市の空にはヘリコプターが飛び交っています。

安佐南区は、広島市のベッドタウンです。

多くの人が住み、多くの学校もあります。

報道によれば、小学生の年齢のお子さんも亡くなられたとのこと。

胸が張り裂けそうな思いがします。

私の教え子の何人かも安佐南区の学校の教師をしています。

現受講生も、安佐南区、安佐北区に住んでいる人も多くいます。

現在のところ、私の知っている人で、直接の被害があったという話は聞いていませんが、知人友人で被害にあわれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな中、広島県の教採の2次試験が広島市内で行われています。

初日は昨日。

恐らく、教育委員会は昨日、2次試験を実施するかどうか、ギリギリまで悩まれたのではないでしょうか。

教育を止めないという思いからか、予定通り、教採の2次試験は実施されています。

ただ、体育専攻者のための体育実技の試験から、急遽、水泳が中止されるなどの、大水害を意識した変更があったようです。

広島県もきっと苦渋の決断で、2次試験を実施しているのでしょう。

安佐南区の多くの学校が、地域の住民の方々の避難場所になっている中、教員採用試験を実施するのも大変な労力だと思われます。

今日、2次試験を受験され、見事、合格を勝ち取られ、来年の4月から赴任される方々の中には、安佐南区の学校に着任される方もいらっしゃるでしょう。

今回の大災害の被害にあわれた方のご家族、ご親戚の子どもさんを教えることになる先生もいらっしゃるでしょう。

今は、衝撃と悲しみしか感じられない今回の大災害を乗り越えて、子どもたちは成長していかなければなりません。

教育は、子どもたちのそんな成長もサポートしていく必要があります。

もしかしたら、今日、まさに教採の2次試験を受験していらっしゃる方の中にも、友人、知人、ご家族が何らかの被害に遭われた方がいらっしゃるのかもしれません。

今は、誰の心にも、驚きと悲しみしかないかもしれません。

時が経ち、傷が癒え、また、少しずつ前に進み、子どもは成長していきます。

今日の悲しみ乗り越え、未来に夢を叶える子どもたちを育てるのも教育の役目です。

今日、2次試験を受験されている皆さんが合格を勝ち取る時、皆さんは、今回の大災害に傷ついた子どもを助けるチャンスと責任も手にします。

受験者の皆さん、どうか教採合格を手にされ、来年の4月から教壇に立たれ、広島県・広島市のすべての子どもたちのために、素晴らしい教育をなさってください。

そして、もし、皆さんの教室に、今回の大災害の被害に悲しむ子どもがいたら、どうか、その子の力になってあげてください。

今回の大災害の犠牲となった方々のご冥福と、一刻も早い復興を願いつつ、教師となられる皆さんのご活躍を期待しています。

平成26年8月21日木曜日
広島市の青空に、大きな悲しみと、未来への期待を感じながら。

広島教採塾
河野正夫

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