受講者は、13名。
いずれも、本物のアスリート、あるいは、「自称アスリート」(笑)の元気で明るい人たちでした。
この講座は、前例のない新鮮で刺激的なものにしました。
まず最初に、3つのキーワードを提示しました。
Passion, Improvise, Performativityです。
Passionとは、もちろん、情熱のことです。
情熱とは、「熱い志」です。
これがなければ、何も始まりません。
「熱い志」もなく、教採を受けるのはやめなさい!というのが、昨日の講座の私のレクチャーの第1のポイントでした。
そして、Improviseとは「即興」です。
2次試験の面節も模擬授業も即興的な要素がたっぷりあります。
個人面接は、受験者と面接官との言葉のやり取りです。
いくら準備をしていっても、そこには、想定外のやり取りは必ずあります。
即興に強いこと、これが面接で合格を勝ち取る大きな秘訣です。
皆さん、体育会系だったので、こんな喩えをしました。
例えば、球技だって、いくら練習しても、いくら戦略や戦術を綿密に立てても、試合になれば、そこは即興の世界。常にボールが想定通りの動きをするとは限りませんよね。野球もサッカーもバレーも想定外の連続です。その想定外の出来事に即興で対応し、効果的な結果を出さなければなりませんよね。即興力は勝負に勝つためには、絶対に必要な力です。
Performativityとは、見慣れない言葉かもしれません。でも、この言葉が表す考え方は、ものすごく重要なことなのです。
Performativityは、Perfomanceとは違います。パフォーマンスとは、表面的な演技や表出のことです。
Performativityとは、例えば、英語版Wikipediaには次のように定義されています。
“Performativity is the capacity of speech and gestures to act or consummate an action, or to construct and perform an identity.”
パフォーマティビティとは、ある行為を実行し完成させるための語りやジェスチャー、または、あるアイデンティティを構築し、それを演じる能力のことである。
この定義は、とても重要です。
ある行為とは、例えば、自己アピールをするということです。
自己アピールをするという行為を実行するとき、それを完成させる(所期の目的を成就させる)ことが必要であり、そのために、言葉やジェスチャーで相手に語りかけます。
この時、重要なのは、単に元気よくとか笑顔でという表面的なことではなく、目的の成就、つまり、面接官に好感や共感を持ってもらい、合格させてもらうということです。パーフォーマティビティとは、ある行為を成功に導くための表出能力のことです。
定義の後半部分も重要です。あるアイデンティティを構築するというのは、あなたが面接官に伝えたいあなたの強み・魅力ということです。このアイデンティティは「ありのままの自分」ではありません。戦略的に構築するものです。
アイデンティティを構築するというと、なんだか偽りの自分を作るみたいに響くかもしれませんが、そうではありません。アイデンティティを構築するとは、自分の本当の強みを自覚し、それを相手に伝えることができるようにカタチにするということです。
そして、構築したアイデンティティを演出する、演じることが大切です。
教採の面接は、雑談でも、ブレーンストーミングでもありません。教採の面接は、伝えたい自分を確立し、それを効果的に表現した者が勝利するというコミュニケーションの舞台なのです。
このPerformativityという概念で面接講座を始めたのは、いまから6年前のことでした。今からの6年前の私の教え子たちは、数百人以上の教え子の中でも、「ヴィンテージ・イヤー」だったかもしれません。「河野チルドレン」と呼ばれた伝説の教え子たちです。今は、それぞれの教壇に立ち、周囲から尊敬を一身に集めている新進気鋭の若手教員になっています。
この「河野チルドレン」たちと共に、高めに高めたのが、このPerformativity理論に基づく、面接上達法です。これは、もともとVIP講座と呼ばれた特別の講座でやっていたので、いまでも、かなり厳選された受講者が集まった場合のみに行うエリート演習なのですよね。今回の体育会系の人たちも、言って見れば、そういうエリートにふさわしい人たちでした(微笑)。
レクチャーのあとは2時間以上にわたっての演習です。
ワークシートに書く演習。
グループでの演習。
模擬面接での演習。
どれもハードな負荷をかけた演習でした。
そんじょそこらの面接練習ではありません.
受講者全員が、脳みそを使いまくりました。
きっと脳のしわが3倍くらいになったのではないでしょうか(微笑)。
演習が終わったあと、そこには達成感と、そして、面接への自信がみなぎっていました。
講座は大成功でした!!
本当は、もっともっと書きたいことがあるのですが、「体育会面接必勝法」は、まだ、東京、名古屋、大阪での開講があります。
いま、ここで、全てをネタバレにしてしまうわけには行きませんので、このくらいで今日は筆を置くことにします。(筆を置く?? MacBookを閉じるかな。。。 笑)
東京、名古屋、大阪での「体育会面接必勝法」の講座にご期待ください。
エリート受講生のためのVIP講座になりますので!!
そして、教採の面接で確実に合格点がとれるはずです!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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