昨夜21時から今日16時までの19時間を休養させていただくことにしました。

この休養のために、スカイプ講座お二人、個人レッスンお二人の計4人の方のレッスンをキャンセルさせていただきました。本当にごめんなさい。

金曜夜から土曜の午後までの休養で、なんと8時間ものレッスンを中止することになりました。申し訳ないという気持ちとともに、私はなんてハードスケジュールでレッスンを入れているのだろうと、少し反省もしました。

教育は真剣な営みですが、同時に、余裕も必要です。いつも、あくせくして余裕が全くないようでは、良質の教育はできません。

私は、教え子にいつも言っています。

「忙しいのは理解できるし、若いうちはたくさんの仕事を経験することは重要だ。でも、自分を見失うくらいに自分を忙しくすることは避けなければいけない。忙しさを言い訳にして、仕事に責任を持たなくなるからだ。」

いつも、教え子に言っていたことが、自分に跳ね返ってきたようです。

私も自分を見失うくらいに、自分を忙しくしていたのかもしれません。忙しすぎると心も身体も蝕まれます。確かに適度に忙しいのは、仕事が順調にいって充実している証でしょう。でも、忙しすぎるのは、必ず心身を傷つけます。

一般に、日本人は、多忙を美徳とするメンタリティがあるのか、忙しいを口癖にします。私は、できるだけ口癖にしないようには努めていたのですが、やはり、忙しい自分に酔っていたのかもしれませんね。

忙しすぎるのは、単に心身を疲弊させるだけではありません。いちばん、怖いのは、「忙しい」をあらゆることの言い訳にすることです。

「忙しい」から、教採の勉強ができない。

「忙しい」から、本が読めない。

「忙しい」から、授業の準備ができない。

やるべきことをしないのを「忙しさ」のせいにして逃避している人はたくさんいます。

「忙しい」のはやむを得ないとしても、「忙しい」のをやるべきことをしない言い訳にするような人は、何も成し遂げることはできません。

教員採用試験も、「忙しい、忙しい」と言って、準備もせず、出席すると決めた講座にも出られないような人は、まず合格しません。

いろいろ事情があるのは理解できます。理解はできますが、結果として、忙しさに負けた人は、教採に合格することはありません。厳しいようですが、これが現実です。

私も、昨日から今日だけは、ちょっと「忙しさ」に自分が負けそうでした。でも、私は、「忙しさ」に負けるのは大嫌いですし、「忙しさ」をコントロールする知性と決断力を持っていると自負しています。

教え子たちの模範となるためにも、自分の超多忙さを改善したいと思います。

「より多くの仕事」ではなく、「より良質の仕事」を目指します。

そのためには、「断る勇気」が必要です。

何もかも引き受けていては、自分がつぶされてしまいます。

私の受講生でも、学校で、これを頼まれた、これをしなければならない、この仕事が廻ってきたと言って、1ヶ月間、まったく昼も夜も、平日も週末も一切、時間が取れないという人がいます。

平日の昼間は勤務時間だとしても、すべての夜、すべての週末も仕事をしなければならないとなると、一体いつ、自分の時間を持つのでしょう？　一体いつ教採なら教採の準備をするのでしょう？

こういう人は、自分の忙しさを言い訳にしているだけです。教採に合格する人は、時間管理術に長けています。うまく同僚や上司と話し合って、一定の時間を作っています。

ダメダメな人は、自分は臨時採用だから、非常勤講師だから断れないといって、ダラダラと仕事を受けて、ダラダラと時間を浪費します。そして、教採の準備もできず、不合格になります。こんな人たちを何年も何年も見てきました。

今回（昨日から今日）は、私がそんなダメダメな人に近づいていたのかもしれませんね。

仕事を上手く断るということを私もしなければいけないと強く思いました。

断るとは、責任放棄ということではありません。断るとは、責任をもって自分の時間を管理し、自分の目標を達成し、同時に、自分に関わる人（例えば受講生）に最善のメリットを提供するための方略です。

私がいつも言ってきたことを、私自身がないがしろにしていたのかもしれません。

よし！！もう少し、「断る勇気」を持つことにします！！

では、また明日！！