それは、
間違えやすい慣用句です!!
なぜ、間違えやすい慣用句が出題されるかというと、文部科学省の外局の文化庁が、今年(平成25年)の4月から来年の2月まで、間違えやすい慣用句を20表現ほど取り上げて、動画とその台本、そして、Q&Aで解説をするという取り組みを始めて、マスコミなどでも報道されたからです。
例えば、全20回のうち、第1回は、4月18日に公開された、「役不足」という表現。
皆さん、「役不足」という言葉は、どんな時に使うか分かりますか?
例えば、上司に、
「君にこのプロジェクト、任せるよ!」
と言われて、
「はい。役不足ですが、全力で頑張ります。」
と言ったとしますね。
これは、正しい使い方ではないですよね。
「役不足」の本来の意味は、「本人の力量に対して役目が軽すぎること」です。
ですから、「彼にそのポストでは、役不足だな。」のように、彼にはもっと重いポストを与えるべきだという風に使うのが正しい使い方です。
「役不足ですが、頑張ります。」と言うと、「わたしのような高い能力を持っている人間には、その仕事はあまりに簡単すぎますが、まあ、頑張ることにします。」くらいの意味になります(笑)。これでは、上司に嫌われますよね。
こういう間違えやすい慣用句を20選び出して、動画で解説していくのです。
20の慣用句とは、
① 役不足
② 煮え湯を飲まされる
③ 敷居が高い
④ 奇特
⑤ 気が置けない
⑥ 雨模様
⑦ 枯れ木も山のにぎわい
⑧ 割愛する
⑨ 流れに棹(さお)さす
⑩ 世間ずれ
⑪ 煮詰まる
⑫ 他山の石
⑬ 御の字
⑭ すべからく
⑮ 手をこまねく
⑯ やおら
⑰ 琴線に触れる
⑱ 失笑する
⑲ 情けは人のためならず
⑳ 耳ざわり
です。
今日(5月20日)までに、3つめの「敷居が高い」までが動画や台本が公開されています。
毎月第1金曜日と第3金曜日に順次、公開していくそうです。
動画にはすべて詳細な台本や言葉のQ&Aがついていて、とても面白いですよ。
詳しくは、 こちらから。(文化庁の当該ページです!)
教師は正しい日本語を使う必要があるという観点からも、この20の間違えやすい慣用句のいずれかが、今年の教採に出題される可能性はとても高いと思います。
これら20の慣用句の正しい意味と用法をチェックしておきましょうね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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